第九期生

淺香 智輝あさか ともき

基礎工学研究科 システム創成専攻

大阪大学 基礎工学部

人工知能にみるヒト

Q プログラムに応募した動機やプログラムの魅力は?

本プログラムに応募した動機は、他分野人材との人脈形成や、共同研究を行いたかったからです。各研究分野の専門性が高くなった現代では、個人が習得できる知識や技術は、狭く深いものになる傾向があります。しかし、研究対象そのものは、多岐にわたる領域の知識や技術を要するため、本プログラムを介して人脈形成を行い、共同研究に発展させたいと考えています。
本プログラムの魅力は、自分の研究分野以外の研究者との交流機会、共同研究の実施、そして研究活動支援などの各種学生支援の3点にあると思います。

Q 自身の専門または得意分野は何で、プログラムでそれをどのように発展したい?

私の専門は、認知発達ロボティクスです。ヒトの発達過程をロボットと機械学習によって再現することで、認知発達過程の理解とその応用を目指しています。ヒトの発達過程は身体と環境に依存していると考えているため、ロボットの中でも特にヒューマノイドロボットを中心に扱っています。私の得意分野は、機械学習と物理エンジンによるシミュレーションです。
本プログラムを通して、いままで工学・情報分野の視点から取り組んできた自身の研究に、脳科学分野の視点を取り入れたいと考えています。

Q 将来の夢・目標は?

私の将来の夢は、人工知能によるヒトのアウトソーシングです。人工知能の発展よって、ヒトの社会的役割の変化や喪失が話題となっていますが、さらに、SFのような電脳化や義体化によって身体的な境界も曖昧になることで、”ヒト”や”人類”がどのように遷移していくのか、非常に興味があります。
目標は、本プログラムを通して共同研究に携わらせていただくことで、多角的な視野から研究領域を捉える能力を養うと共に、他分野人材との人脈形成、大学外の研究機関や企業との連携といった、実践的な経験を積ませていただくことです。これらにより、認知発達ロボティクスの研究を発展させ、いずれ将来の夢に繋げたいと考えています。

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