第十一期生

三浦 康平みうら こうへい

基礎工学研究科 システム創成専攻

大阪大学基礎工学部

文化と技術の融合を通した人間性の理解と探求

Q プログラムに応募した動機やプログラムの魅力は?

本プログラムの魅力は,人間を統合的に扱うための複数分野の研究者の交流機会の提供と,それによる新たな価値の創造のサポートです.社会が成長するにつれ,人間は単一の価値や理論から解き放たれ始め,複合的に人間を理解し応用する必要性が生じています.人間を生命・情報・認知の三側面で切り出せる研究者が集まることで,人間性のルーツを抽出し,技術により拡張することが可能になるはずです.本プログラムではこのような技術を新たな価値とし,社会に還元することを学ぶことができると思いました.

Q 自身の専門または得意分野は何で、プログラムでそれをどのように発展したい?

専門は3次元コンピュータビジョンとコンピュータグラフィクス(3DCV/CG)です.実世界は3次元空間であるため,実物体をコンピュータに取り込んで加工可能にしたり,計算機上の情報を物体として実世界に出力したりするための分野です.同時に人が視覚を通して実世界の物体をどのようにモデル化し,インタラクションをするか知ることにもつながります.
3DCV/CG分野の技術は近年デザインやアートなどの美学的表現の領域にも応用され始めていることもあり,僕は3DCV/CG分野の発展が人間の表現可能性を拡張すると考えています.デザインやアートは文化や技術と相互作用しながら人間の生活や人間性に影響を与えてきました.本プログラムにおいて,表現の主体としての人間を生命・認知・情報の側面から科学し,3次元空間である実世界における人間の創造的活動を促進していけるような新たな3DCV/CG分野の技術を開発していきたいです.

Q 将来の夢・目標は?

文化と技術をつなぎ,多様でゆたかな表現と解釈がコミュニケーション,ひいては生活を拡張していく世界を実現したいです.

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