インタビュー
子どもの頃からロボット一筋
「ロボットの分野で博士になりたい」。小学校低学年の頃からそう思っていたそうだ。小さい頃から工作が好き。ミニ四駆やプラモデル等をよく買ってもらっては、作ったり壊したりしていた。壊れた携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」2台の部品を組み合わせて修理したり、ゲーム機「プレイステーション2」を開けて壊してしまったりした思い出もある。
「難しい工作って何だろう」と考え、究極に難しそうに思えたのがロボット作り。映画「ターミネーター2」に登場するヒューマノイドロボットを見て、こんなロボットを作りたいと思ったそうだ。映画「アイ、ロボット」に登場するヒトのような身体構造のロボット、そしてホンダが2000年に発表した「ASHIMO」も印象に残った。それらが、「人間に近いロボットを作りたい」という今の研究につながっている。
人のように2本足で歩かせたい

自身の制作したロボット
現在は2本足で歩くロボットの研究をしている。「2本足で人間のように歩かせたい」。人のように上手く歩くロボットならば、狭いスペースでも動けるので人間環境に適応しやすく、様々な場面での人との共同作業を想像できる。
これまであまり注目されていなかった股関節の役割に注目し、安定した2本足歩行に役立てようと考えている。股関節にくっついている20本以上の筋が、歩行の安定に重要な役割を果たしているのではないか。柔らかい筋の配置を工夫することで、膨大な計算をしなくても、うまく歩けるのではないかと研究を進めている。
ロボットが人間と一緒に歩いている世界を実現させたい
医学や工学など、多彩な分野の研究成果を融合させることが不可欠なロボット研究。幅広い世界を知りたいと選んだHWIPでは、分野の違う優秀な同期生たちに刺激を受けた。「優秀な同期生がいるおかげで、自身の現状に満足すること無く努力ができる」。
HWIPのインターンシップで、ドイツ・ダルムシュタット工科大を約3か月訪問した。「ドイツの研究室の人たちは、大学にいる時間は日本に比べて短いが、昼休みさえ常に研究の話をしているほど、集中度が高かった」。常に英語の環境下で、様々な国から来た研究者と議論し、刺激を受けた。
将来は、大学などの研究機関でロボット研究を続けたいと考えている。ロボットが身近にいて、人間と一緒に歩いているような世界が、自分が研究することで少しでも早く実現出来たらと思っている。
2016年12月インタビュー
ヒューマノイドロボットをもっと身近に。
Q プログラムに応募した動機は?
ロボットが好きで、他大学では学べない知識が身につくと思い、大阪大学の大学院に進みました。さらにヒューマンウェアイノベーションプログラムに参加すれば、幅広い知識が吸収でき、自分のロボット研究にも大いにプラスになると思いました。
Q 将来の夢・目標は?
ヒューマノイドロボットがもっと身近になるような研究を続けたいと思っています。将来は研究力とマネジメント力を身につけて、いろいろな人と価値ある融合研究がしたいです。
Q プログラムの魅力は?
分野の違う先生や学生と話し合っていると、思いもしなかった意見が飛び出してくるので楽しいですね。
Q 難しさは?
留学生とディスカッションする場面では、自分の語学力のなさを痛感します。しかし、いろいろな話が聞けるし、自分の思いを聞いてもらえるので楽しい。研究の刺激にもなっています。