ヒューマンウェアイノベーション副プログラム
ヒューマンウェア価値創造実践 D

○目的と概要

事業化を通した新しい価値創造の能力獲得を目的として、ビジネスプランモデルの作成から事業化までの活動を実際に行うことで、自身のアイデアを社会にて具現化できるようになる。

○学習目標

・実践を通して以下のようなことができる資質を身に付ける。
・自身がもつ能力と社会をつなぐことができる。
・自身の強い価値観に基づいて自身を活発に突き動かすことができる。
・難しい問題に勇気をもって正対することができる。
・強い忍耐力をもって種々の予測不能な困難を乗り越えることができる。
・常識にとらわれずに現在に存在しない未来ビジョンを描くことができる。
・ビジョンの中において自身の役割に焦点をあてることができる。
・様々な知識とアイデアを組み合わせてビジネスプランを作成することができる。
・プランの妥当性を評価し社会への影響を想像することができる。
・目的を具現化するためにモノやコトをデザインすることができる。
・限られたお金を回して経営することができる。
・限られた時間を有効に使い運営することができる。

○認定する活動について

活動は以下のようなもの(ABCのいずれか)であること

A. 自身の起業による就業活動
B. 国などが企画する事業化に関連するプロジェクトでの活動
C. その他、プログラムが認める事業化やお金の流れに関連する新しい価値創造の活動

活動内容は以下ABをすべて満たすこと

A. 活動期間が3ヶ月以上
B. 証拠が残る活動があること(例えば以下。事情により満たせない場合は担当教員に相談すること)

・確定申告の必要がある収支など、経営や就業活動の証拠がある起業(起業するだけでは認めない)
・大阪大学が関連するVCや投資家などへのプレゼンの機会への出場などを伴う起業準備
・プロジェクトの委託組織などへの報告がある活動
・その他、活動内容の報告義務を伴うもの
・学生がグループで起業し、公式な証拠がない立場の学生については下部参照

○実施要項

以下の活動をもって単位認定する。
1.計画書の提出(様式自由、できるだけ他で必要になる書類に。要相談)
2.活動の実施と定期的な活動報告の提出(同上。要相談)
3.報告書の提出(同上。要相談。報告会での発表もありえる)

※基本的にケース依存であるため、提出書類などは柔軟に対応する。
※できる限り無駄のないよう、進めているProjectの枠があればそれを流用などする
→例)未踏であれば、その申請書、報告書などを提出する、など。
※特に何も枠が無い場合は、まずは草案から提出し、必要な情報を満たすよう指導を受ける
※報告会の日程は個別に相談。

○授業計画例(開始時期はいつでも良い)

・4月:履修登録者に向けた説明
・5月~2月:計画書の提出、活動の実施と活動報告の提出
・3月:経験の共有など(評価に該当しない)

○学振特別研究員である学生の履修について

特別研究員は起業や経営活動をしてはいけないルールになっています。この理由は、税金から研究員としての労働に対するお金をもらっているのに、その研究をすべき時間を使って自分の金稼ぎをしてはいけない、といったことからです(専任義務の観点)。しかし本科目を履修している間は、起業や経営活動をすることが認めらる場合がありますので、履修時に事務局(fuku-pro@humanware.osaka-u.ac.jp)まで相談してください。

○学生がグループで起業したときの、公式な証拠が無い立場の学生について

  • 以下の3つを全て満たす場合に認める
    • 1.創業の3ヶ月以上前から始まるなんらかの活動の記録があること。
      • 活動の記録とは、何かのイベントの写真など第三者にも証拠となるモノが望ましいが、場合によっては、内部の議事録なども認められる。
    • 2.なぜ社員で無いなど公の証拠が残らなかったのかの理由を記し、それでもなお実際に価値創造に従事した日時や会議の日時、作業内容をリストにして該当学生がまとめ、提出すること。創業者がそれを確認する署名捺印を行う事で価値創造に貢献した証拠とする。
    • 3.担当教官が創業者および該当者の双方にヒアリングを行い(形式自由)、これによって該当者の活動が認められること。
  • 提出物は以下
    • 報告書(体験記を含め、A4で3ページ程度)
    • 活動記録、成果や寄与、および公の証拠が残らなかった理由(様式自由、創業者の署名捺印)