目的
各種分野の大学、企業、研究所の講師によるセミナーにより、ヒューマンウェア融合領域での研究・開発を推進するための基礎知識と実践力を涵養する。
概要 【2023年度】
必修科目
・時間 : 金曜3・4限(13:30~16:40)(基本は3限が講義形式,4限が議論形式)
・原則、対面授業
※情報科学研究科B棟101にて行います。
内容
各種分野の大学、企業、研究所の講師による、それぞれの分野での融合領域における研究・開発の戦略、プロジェクトの企画・立案、プロジェクト運営・実施、プロジェクト成果の産業技術化に関するセミナー。講師から実際のプロジェクトに基づく事例を紹介し、講師と学生で事例についての議論を深める。このセミナーにより、ヒューマンウェア融合領域での研究・開発を推進するための基礎知識と実践力を涵養する。各回の講師、および、テーマについては、別途、通知する。
講義の進行
・3限目には講師から講義を聞く
途中質問は大歓迎
(流れを汲んだり敬意を払ったりできればその後さらに良い議論になると思います)
・4限目は主に議論
質問事項に答えてもらったり、講師のおすすめを聞いたりします。
※各講師に話を聞く機会は貴重ですので、予め講師について少し調べて、その日に自分は何を学ぶかの目標を立てたり、これだけは聞こうということを決めても良いと思います。
・レポート課題
原則として、毎回の講義でレポート(講義の振り返りなど)を提出してもらいます。
出席の取り扱い
・出席必須です。
HWの必須講義であり、かつ研究科の修了単位にも含まれます。出席、議論への参加、レポートで成績評価をします。
・学会参加等のやむを得ない理由で欠席する場合
講義の3日前までに、担当教員【増澤教授: masuzawa.toshimitsu.ist@osaka-u.ac.jp】、Ccで office-n@humanware.osaka-u.ac.jp (nはn期生)宛 (フェロー生は、office@humanware.osaka-u.ac.jp 宛) に事前連絡すること。代替講義や追加レポートなどにより,特別欠席として認めることがあります。
・遅刻厳禁です。
少し早めに教室に来て、なるべく前の方に着席すること。理由または連絡のない20分以上の遅刻は欠席扱い、同様に20分以内の遅刻は減点、また特別欠席の手続きなく2日以上講義を欠席したものは成績を「不可」としますのでご注意ください(実際に再履修者が出ました)。
・不明点や改善のアイデア。
担当【増澤教授: masuzawa.toshimitsu.ist@osaka-u.ac.jp】まで連絡ください。文句みたいなものでもなんでも構いません。改善できるものはします。また、遅刻や欠席などの挽回も、筋が通っているなら遠慮なく主張/相談してください。
講義参加の注意事項
・積極的に講義にのぞみましょう。
必須講義である以上、ボ~っとしていても、積極的に聞いたり発言していても、同じ時間を使います。自らの意識で有意義な時間にしましょう。
・講師のもっているものを活かしましょう
普段話が聞けない講師陣がいらっしゃいます。この機会を生かすも殺すも自分次第だと考えましょう。講義に関係することだけでなく、関係しない事(例えば「こういった人たちは日本/世界をどう見ているのか?」とか「普段はどんな趣味をもっているのか?何が好きか?」とか)でも参考になるかもしれません。こういったことは講師からは言ってきませんので、質問する必要があります。また仮に、講師全員が同じ話(例えばSteve Jobsの話)をしたとしたら、これを「もう聞いた、おもしろくない」とするのか、「全員がするぐらい重要な話。それぞれの人の捉え方は同じか、違うか。どういう人がどのように捉えているか」などを聞きながら考えるのか、の二つで大きく異なります。
もちろん、例えば「こういう起業をしたいから、この人との関係を深めたい」というふうに、将来像によってはネットワーク構築にもできると思います。その場合はありえないほどラッキーなチャンスと言えると思います。
総じて、チャンスは生かしましょう!
レポート
各講義が終わった後、1週間以内(翌週の金曜まで)にレポートを提出していただきます。
(事前課題が出される場合もあります)
レポート課題の出題、レポート収集には CLE を用います。
2023年度 日程 ※2024年度の詳細は決まり次第掲載します。
2023年度は 7回の集中講義を予定しています。講師予定は以下の通りです。
※ 時間 : 3・4限(13:30~16:40)
※ 原則、対面で行います (2023年度は7回中1回オンラインの可能性があります)。
※ 講義場所は、情報科学研究科B棟101 です。
講義の資料配布や、事前・事後課題についてはCLEにて提供・収集を行いますので、そちらを確認してください。
2023年度日時 | 講師 | 2023年度タイトル | 講義形式 |
---|---|---|---|
10/13 | 増澤 利光 (情報科学研究科 教授) |
イノベーションについて考えよう | 対面 (情報科B101) |
10/20 | 関 喜史 (FairyDevices株式会社/ (株)Gunosy顧問) |
スタートアップの事業開発と研究開発 | 対面 (情報科B101) |
11/10 | 高橋 英之 (ATR深層インタラクション総合研究所 研究員 / 基礎工学研究科 招へい准教授) |
心を照らすロボット | 対面 (情報科B101) |
11/17 | 村北 卓也 (村北ロボテクス(株) 代表取締役社長) |
ものづくり起業論 | 対面 (情報科B101) |
11/24 | 白坂 一 (株式会社AI Samurai 代表取締役CEO) |
知的財産マネジメント論 | 対面 (情報科B101) |
12/8 | 徳山 健斗 (中外製薬株式会社 デジタル戦略推進部) |
メーカーにおけるイノベーション創出と先進技術の活用 | オンライン ※対面になる可能性あり |
12/15 | 近藤 滋 (生命機能研究科 教授) |
生物の形と数学の関係 | 対面 (情報科B101) |
ガイダンス資料(創出論の主旨)
以下に、ガイダンス資料の情報を記述します。よく読んで講義に挑んでください。
(内容はこのファイルと同じです→ 創出論の主旨.pdf)
1.イノベーション(革新)とは
ノイエ・コンビナツィオーン(新・結合)=イノベーション
ヨーゼフ・シュンペーター(1883~1950)
・オーストリアの経済学者
・企業者の行う不断のイノベーション(革新)が経済を変動させるという理論を構築
・経済成長の創案者
J. シュンペーターによるイノベーションの5つの類型
・新しい財あるいは新しい品質の財の生産
・新しい生産方法の導入
・新しい販路の開拓
・原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得
・新しい組織の実現
2.各講義の主旨
・それぞれの担当分野における、100年から数十年にわたる長いタイムスパンで、「イノベーション」を論じる
・このことにより、学生諸君に、今後、自分自身をその渦中においてイノベーションを起こしていく際の「縁(よすが)」を与えることを目指す
・内容もさることながら講師の「人物像」に注目することで、様々な分野を牽引した人物の違いと共通点を学ぶ(※講師の先生方は各分野での大御所。その分野の広範な知見と高い見識を有する)
イノベーションを起こすのは学生のみなさん自身
イノベーションに対する意識を高め、そのきっかけやヒントをつかみ取って欲しい。