InnovCreat FY2017 reports

ちょっと最初に細田コメント(FY2016とほぼ同じにしてます)

創出論、どうでしたでしょうか?創出論の背景として、ロールモデルがあります。一般的に、日本の教育では「型にはまる」ことを教育されると言われています。一方で、このリーダー教育へきて急に「型からはみ出る」ことを望まれたりします。ふざけていますし、それがどういったことなのかも具体的にはよくわかりません。それは千差万別だからであり、型からはみ出たロールモデルを見ることが最も効率が良いです。もちろん大学教授たちはかなり型からはみ出ているわけですが、「こいつらほんとに社会でやってけんのか?」という疑問はぬぐえません(エビデンスが無いのでね)。そこで、型からはみ出している、かつ、実際に社会で成功した講師の方々とあうことで、十人十色であり細かいことは気にせずに自分らしく成長すればよいこと、しかし強い共通点がありそこは努力して養っていくべき(っぽい)であること、などを各々の感覚で学びとってもらえたら、思っています。みんな違うことをいうところは個性でOK、みんな同じことを何回もいわれたところはきっと重要、という感じでしょうね。で、学び取ってもらえたようで何よりです!
あと、このレポートは正直嬉しかったです。
・一つは、意見は個々に寄りますが、それぞれ振り返りでちゃんと自分のものにする努力がされているなあと思ったこと。
・もう一つは、指摘だけでなく、感謝と建設的なコメントができたこと。そして本音と建前をわけつつも、どちらも本音から派生するようにできたこと。
ちなみに、本音がタテマエに染まってしまうような大人にはならないでほしいと思います。生意気で、自信家で、しかし、人と付き合える能力を持つ、そうなってほしいなあ、と個人的には思います。注意すべきは、本音と建前が違うと、それは単なる嘘なので、本音と建前の芯やベクトルは同じのまま、親和性のあるような表面に整えられるようになってほしいと思います。
このレポートにより、次の学年へのメッセージとして教育効果が上がること、また講師の先生方が、やる気を上げてくれたり、改善してくれたりして、やはり後々のクオリティがあがることは確実だと思います。レポートですが、しっかり考えてくれてありがとー!
以下、レポート内容です。

総評

12 非常に有意義 // Very fruitful
4 有意義 // Fruitful
3 まあまあ // So so
0 無意味 // Worthless
0 非常に無意味 // Very worthless

質問

Q1. 本講義を受けて学んだことを100文字以上で記述せよ。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。 // Describe what you learned in this course, in more than 50 words. This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.
Q2. 現在考えている、博士号取得後の自分の活動において、本講義で得たものがどのように生きると考えるか。100文字以上。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。// Describe how the above (what you learned) is valuable for your future plan (after you get PhD). More than 50 words. This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.
Q3. 成功された人物像として講師の先生方に共通した特徴および相違点を述べよ。100文字以上。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。// Describe common characteristics in the lecturers and difference among them. More than 50 words. This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.
Q4. 講師の先生方へのコメント。(感想、来年の後輩の講義に向けてのお願い、感謝など、自由記入)。100文字以上。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。// Comments to the lecturers (any comments). This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.

回答

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佐々木隆明
Q1 豊富なリーダー経験を持つ先生方から、定義が不明瞭な「イノベーション」という言葉の解釈を学ぶことが出来たのは大きい。その上で先生方が実際に起こしてきたイノベーションを具体例として聞くことができ、自身の研究と産業界でのイノベーションをどのようにつなげるか、良い案を出す助けとなった。
Q2 「研究」と「産業」、日々の生活においてこの二つを結びつけて考えることが増えたのはこの講義の存在によるモノであろうと考えている。早い段階で意識改革できたのが嬉しい。まだまだ未熟であるが、この経験を元に大学院生活を過ごせば、卒業後に良いイノベーションを起こせる人材になれる可能性があると考えている。
Q3 どの先生方もぶれることの無い「軸」を持っておられるように感じた。その上で私ども学生の話も積極的に取り入れてくださる。先生方の持つ信念は、旺盛な知識欲によって得られたものであろうと考えている。その一方で、講義の形態は先生方によって大きく異なっていたと感じた。
Q4 お忙しい中、私たちの育成のために時間を割いてくださりありがとうございました。今後の研究生活に取り入れ、研鑽に励みたく思います。また私たちの意見に耳を傾けてくださったことも感謝しています。
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井本 宗一郎
Q1 今回どの先生方からも共通して学べたことは己の考え、芯を持つことが大切だということです。イノベーションをどのように起こすかに関して先生ごとに異なる意見をお持ちでした。中でも多くの人がグローバルな視点を持ち、グローバルに活躍するべきだと言うのに対して、鎖国をすべきだという意見もあるとおっしゃられた先生もいました。しかしどちらの意見も経験をもとにした論理的で説得力のあるものでした。そこから私はイノベーションを起こすということにただ1つの正解はなく信じれることを見つけることがその近道であると学びました。
Q2 博士号取得後は世界で活躍したいと考えています。そのため本講義で学んだことを心にとめ、周りの意見・思想を柔軟に取り入れることができると考えます。また学んだことを生かして苦難、挫折も心を強く持ち乗り越えていきたいと思います。
Q3 講師の先生方はどなたも多くのかつ貴重な経験を積んでいる。つまり共通した特徴として、いい意味で頑固にしたいことをしているのではないかと感じた。それらの経験から汲み取るものがそれぞれ異なるため広く社会に携わるか、深く技術に携わるのかが異なっているのだと思う。
Q4 イノベーション創出論では多くの見識をお持ちの先生方のお話を聞けて非常に有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございます。総じて感じたことはイノベーションを起こすということは非常に難しいということです。しかしだからこそ先人の方の力をお借りして挑みたいと思います。また機会がありましたらその時はよろしくお願い致します。
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沈 靖程
Q1 当講義は各業界を牛耳る偉い先生たちを招いた。ヒューマンウェアだけではのありがたい講義と言える。この講義を受けて凄く勉強になった。一つ目は、上に立つ人間はどのように若者を期待しているのかを少し分かるようになった。それを道標として、今後自分の人生を導く。二つ目は、先生たちのキャリアパスについて聴講し、自分は研究を進めることの指導とする。三つ目は先生たちのプレゼンテーションの巧を感心した。自分も同じレベルの自己表現力を鍛えるべきと考える。
Q2 大勢な仲間を集めるべきと思う。様々な分野での人脈を得て、未来の可能性を広げる。シリコンバレー流の起業術を活用し、色んなことを試し、何度も試行錯誤を経て有意義な研究・プログラムを探し出す。また、自分の主張を信じて良くアピールする。人の支持を得てプロジェクトを立ち上げる。
Q3 共通的な特徴は専門力を極めたことである。また、自分の専門だけでなく、世間様々な知恵を身につけ、「一事が万事」として日々精進し、イノベーションを起こせることである。なお、人脈を上手く築き、多くの力を手に入れ、自分の能力を合わせて社会の大問題を解決する功績を挙げたことである。相違点については、先生たちの経歴がかなり異なるため、色々な違う観点を持っている。例えば、「一業を徹し、浮利を追う勿れ」と「利益を優先しないと事業は成り立たない」はかなり違うが、運用によっていずれも成功を促すことができる。日本は将来どうやって世界で勝ち抜けるかといえば、鎖国か移民の受け入れかという意見が分岐したが、いずれも論理的に参考となれるから、とても面白い。
Q4 この度ご講演ありがとうございました。先生たちのお陰で色んな人生経験を見学しました。先生のお教えに従い、今後も常に国際視点を持ち、自分を研究を進めます。反省点は予習不足です。特に僕は外国人ですので、すべての内容を授業本番で聞き取れることが難しい。そのため、予め講義の内容を勉強すべきと思います。
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富田風太
Q1 本講義で学んだことの中で,特に印象に残っていることは大きく2つある.1つは”他の専門分野から見た時のイノベーション”,2つ目は”物事に対する姿勢”である.どちらも言葉にすると味気ないが,本講義でしか学べない内容であったと感じる. /// 1つ目の”他の専門分野から見た時のイノベーション”は中でも特に経済学・金融財政・博物館からの見たイノベーションの定義・解釈・起こすために考えるべき点は特に目新しかった.”物事に対する姿勢”に関しては,ほとんどの先生が引用されていた“stay foolish”(”バカに徹する”,”target oriented(何かを捨てる点で)”など)という姿勢は /// 改めて重要であると感じた.
Q2 本講義の内容は,今後,”将来の選択肢の広がり”,”生き方”に活きると考える. /// ”将来の選択肢の広がり”に関して,具体的には,”海外での活動”である.なぜなら,多くの先生が海外での経験をなさっており,その経験が先生方の軸に大きく寄与していると感じたからである. /// ”生き方”に関して,具体的には,”学び続けること”と”楽しむこと”である.なぜなら,多くの先生は未だ現役でお仕事を喜々としてなさっているように感じたからである.
Q3 共通する特徴として印象に残ったのは”芯を持っている”という点である. /// どの先生も,ご自身がされてきた経験と知識(データ)に基づいた芯があり,そこから持論を展開しているので,説得力があると感じた. /// 相違点として印象に残ったのは,”イノベーションの捉え方(イノベーションの定義・解釈・起こすために考えるべき点)”である.そもそも視点が異なるので捉え方が異なるのは当たり前であるが,1つの面だけでは捉えきれないものであると感じた. /// 他にも資料の形式から講義のスタイルまで様々であるのも印象に残った.
Q4 お忙しい中,貴重なお話をしていただきありがとうございました.どのお話もこの講義でしか聞けないような話ばかりで,多くを学ばせていただきました.一人前になり,再びお会い出来るように,精進していきたいと思います. /// 今年度の講義の時間配分について感じたことが1つ有ります.今年度の講義において,2コマ目はインタラクティブなパート /// (ディスカッション又は質疑応答)の予定でしたが,1コマ目のプレゼンテーションが伸びてしまい,2コマ目のインタラクティブなパートにあまり時間が取れない場合が多々あった思います. /// 会話や質問で学べることも多くあると思うので,2コマ目は十分インタラクティブなパートに時間を使えるように時間調整していただけると,学生のためにもなると感じました.
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足立 晴彦
Q1 本講義を受けて学んだことは、考え方には多種多様の方向があるが、考えるためには、一定のリベラルアーツが必要であることを学んだ。さらに、先生方から溢れるエネルギーの大きさから、行動力の大切さを学んだ。私も、最低限のリベラルアーツを身につけるとともに、様々なことへ挑戦していきたい。
Q2 博士号取得後の自分の活動に関しては、正直まだ悩んでいる最中である。しかし、本講義で様々な生き方をしてきた先生方の話を聞き、将来の活動に関して考えるきっかけとなった。さらに、本講義で得た最大の収穫は、モチベーションの向上である。今後どんな将来を送ろうとしても、本講義で得たモチベーションを思い出し、最大限の行動力を発揮していきたい。
Q3 本講義の先生方に共通した特徴は、行動力というベクトルの大きさである。比較的若い先生から定年を超えた先生まで幅広い年代の人たちの話を聞くことができたが、今なお活発に活動している先生たちばかりであり驚いた。一回の成功で安心・満足せず、成功しようがしまいが、行動し続けることができる人が大成功を収めるのではないかと感じた。 /// 先生方の相違点は、物の見方というベクトルの向きである。専門性を極めてきた人に対して、専門性だけでなくリベラルアーツを大切にしてきた人、さらには、主に世界を舞台に活躍してきた人から、日本に軸にしてきた人まで考え方・行動の仕方は多種多様であった。その一方で、どの先生においても一定のリベラルアーツおよび国際的な発信力(英語力)を垣間見ることができた。 /// 私も博士課程の間に全方向へのベクトルを最低限伸ばして行くとともに、専門分野を極めていきたい。 ///
Q4 私は、最近研究室に籠もりがちになっていたのですが、様々な経験をしてきた先生方の話を聞くということは非常に面白く、専門研究以外にも世界に目を向けたいという、モチベーションの向上につながりました。お忙しい中、本当にありがとうございました。
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岸田捷暉
Q1 この講義では日常生活の過ごし方から研究のモチベーション、学生のうちから社会に関心を向けておくことの大切さを学んだ。実際に日頃から研究論文を読んで実験を進めるということだけに限らず新聞、ニュース、様々な媒体に目を向け政治、経済にも広く関心を持つことで、考えの幅が広がり、社会の仕組みや企業で求められること、私が社会で何ができて、何をすべきであるかを俯瞰的に捉えることができると感じた。また私は博士号取得までの研究を通して、自分の興味を突き詰め、常に疑いの目を持ちながら、考える事に面白さを感じている。そこでユニークでずば抜けた功績を収められた先生方の独自の世界観に触れることができたこの講義では、自分の至らなさに気づき、自分の興味の幅を広げ新たな事にチャレンジしていこうという意識に繋がった。また日常に学びのきっかけは多く散らばっているので、どんなに馬鹿げたことでもそれに疑問を感じて考察し、自分に活かそうという貪欲さを持ち合わせるべきだと感じた。
Q2 実際に研究の世界から羽ばたいて、社会で成功を収められた先生方は基礎研究や大学教育の意義や立場を理解されており、どの先生にも共通して博士進学し研究を続ける事に、否定的な感情を持つ人はいなかった。一方で先生方ほどの優秀な人材が研究の世界から生まれているのに、世間的な評価は得られていないということには疑問が湧いたため、自分が博士人材の価値や研究の実用性をもっとアピールできる人材になりたいと考えている。講義では特に今のバックグラウンドで頂点を極めることは非常に難しいが、分野を跨いだり、他分野との架け橋となったりする領域に身を置くことで自分の存在を唯一無二の存在としてアピールできる可能性があるというお話が印象的だった。そこで私は研究者としての素養を身につけた上で、広く社会のニーズを見極め、有効な研究を推進できるような社会システム構築のため、コンサルティング業界や企業の研究開発と社会との架け橋となれるような職種で働きたいとの思いが強まった。また自分のバックグラウンドから離れることに不安を感じる部分も解消され、自分なりの芯を作れるように研究に誠実に向き合い、研究生活で得られる出会いや機会を無駄にせず、積極的に社会とのコミュニケーションの場に赴きたいと考えている。
Q3 どの先生方も広く海外に目を向けており、自分で体験するという事に重きをおいていると感じた。また講義において実際に自分の経験でお話をしてくださり、ユーモアを兼ね備えた話術を兼ね備えているという点で、どの先生のお話も有意義で面白かった。また国際的に物事を考え、日本の常識で世界を考えている人は一人もおらず、リスクを負っても、たとえ失敗しても自分なりに体当たりでチャレンジをし続ける執念と力強さを持ち合わせていると感じた。さらには自分のバックグラウンドを突き詰めてはいるが、それに固執せず、柔軟な発想を持っている点がどの先生にも共通していたと感じる。またそれぞれの先生が持論を持ち合わせている中で印象的だったのが、海外を一旦無視して、日本企業が強くなろうという現代型鎖国論、シリコンバレーに学び一見バカに思えるアイデアをどんどん世界で戦わせようという視点である。現状の日本が世界から取り残される前に、我々の個人の意識を変えるのか、全体としての教育やシステムごと変えるのかという立場は先生によって若干異なっていたのでっはないか。しかし現状に満足せず貪欲である姿勢は共通しているため、日本を変えるという一貫した目的の中で、それぞれのバックグラウンドに依存したユニークな問題解決の方法論を持ち合わせているというところが相違点だという理解をしている。
Q4 /// 先生方におきましては、お忙しい中このような貴重なお時間を作っていただきありがとうございました。いずれの先生方も世界を実際に肌で感じるというだけでなく、意見をぶつけ合い時には戦ったりする厳しい環境を経験してこられたということが講義の中で伝わってきました。また先生方がそれぞれの軸で、自分が積極的にチャレンジし続けたリアルな経験を語っていただけたことは、自分の人生において何か面白いことをやってみたいというモチベーションに繋がりました。もし機会があれば、日本の修士や博士の就職活動について思われることや、疑問に感じている点などのお話も是非、伺って見たいと思っております。本当に貴重な経験をありがとうございました。
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姜 淳熙
Q1 児玉先生の講義中でお聞きした”日本の教育では学べないこと”,”シリコンバレー流の考え方”は私の人生観に大きな影響を及ぼしたことと思う。最近のニュースで話題になった「3.1+5.9=9.0は誤り」とした教育問題に見て取れるように、日本は型にはまった「普通」の社会人を求めるあまり、発言力がなく自分自身が希薄な人間が量産されているように思う。それが嫌なら意識して自身を絶えず表現し続けるしかなく、それができて初めてイノベーションを起こす人材となる第一歩を踏み出せるのではないかと考えた。
Q2 博士課程まで進むのか本当は迷っていたので、本講義を受けて改めてPh.D取得を目指す後押しを受けたように思う。日本特有のガラパゴスな発想にとらわれることなく、世界の人々と渡り合えるようにCreative Thinkingを身に着け、海外へチャレンジしていけたらと思う。
Q3 どの先生にも共通して言えることは「自分の意見を強く持っている」ことであった。率直に言うと中には賛同できないような突拍子のないことを言い出す先生もいたが、自信を持って自分の意見を発信する、他者の意見を取り入れつつ自分がその先頭に立つという一点において、普通の人とは一線を画する方々であると感じた。
Q4 此度は阪大までお越しいただいて貴重なご講演を賜り、本当にありがとうございました。分野の異なる先生たちのお話しだったので、中には理解が追い付かないような回もありましたが、堂々と自分の経験談を語られる先生方のお姿だけでも学ぶことは多かったように感じられます。ただ、前半部分に時間を割きすぎてしまい、後半部分が疎かになることが時々あったので、可能な限りディスカッションもできるよう時間配分を見直していただけたらなあとは思いました。
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佐々木 大
Q1 研究そのものも大事ではあるが、イノベーションという観点からは、ビジネスの観点も取り入れるべきなんだなということを学んだ。
Q2 自分が研究を通して作成する成果のクオリティが非常に高いことは言うまでもなく必要なことであるが、それに加えて、どのように社会に還元できるかという観点も考えていこうと思った。
Q3 共通した観点としては、自ら積極的に動いて、活動に参加していること、また、成功すると思えたものに、全力で挑んでいるということである。相違点は、成功した後の個人のものの捉え方が違うということである。
Q4 色々な分野での成功から、教えていただける体験談をこの年齢で伺えるのは非常に有意義であるなと思えた。また同じカテゴリーに分類できる成功例であっても、人によって、捉え方が大きく異なることもわかった。
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清田誠
Q1 今までアカデミアに進むことを考えてそれに関してたくさん学ぶ機会はあったが、そのほかの分野、主に工学や人文学的なところはあまり触れる機会が少なかったので今回の講義でそれらに関してたくさん学ぶ機会があり有意義だと考えた。それに企業や産業界のことも多く学ぶことができ、企業が行うR&Dのあり方やどのような発見、それに開発が企業に役立てるかというところも非常に参考となった。また経済の先生もこられより工学から見れば外部だけれども社会としてみればインフラの重要な位置にあたるものに関しても学ぶことができ、役に立ったの思う。
Q2 今までどうしてもアカデミアという道筋しか考えていなかったので、そのほかの道、主に産業界のことがわかり将来の道筋に選択肢が増えたと思う。今まで研究や自分の将来というとどうしてもアカデミアの道筋に沿うことのみを考えていたがどこでもアカデミアの道は厳しくポストや仕事の量がものすごく限られていることを考えると他の道筋や進路を考えることは将来に生きていくにおいて非常に大切なのだと感じた。
Q3 どの先生も固い信念を持って道を一筋に歩んでおられる印象を持った。もちろん時代の変化や僕たちとのバックグラウンドの違いもあり(個人的には専門が生物でアカデミアに行くことだけを考えてきたので、非常に先生たちとは違う方向に向かっていることは自覚している)時々話がわかりづらかったり、理解しずらかったりコミュニケーションがスムーズに行われないこともあったがそれでも熱意や固い信念などは伝わり今の研究にも一つのしっかりとした信念や方向性が必要なのだと感じた。
Q4 講義ももちろん良かったが議論の場や、違うバックグラウンドを持った先生方とより親密に話ができる場がもっとあればと考えた。というのも講義では私たちが普段触れないことも先生がたくさん紹介されるのでそれに関して噛み砕いてより深い話ができればよりこの講義の意義が増すと思う。先生方には様々な違う世界や進路を教えていただき非常に感謝しているしそれが非常に自分の将来の進路や選択肢を考えるにあったって非常に役立つと思うので大変ありがたい。
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福永裕樹
Q1  何かを学んだ、身についたといえるほど頭の整理が終わっておらず、何かにつながったという実感もありません。ただ、世界を舞台に活躍するためには考えること、自分の意見を持つこと、広い視野を持つことが大切だということがわかりました。柘植先生の講義の主題であるリベラルアーツは考える力を持つために教養を身に着ける必要があるという考え方です。大切なのは日々の生活の中で考えることだとおっしゃっていたのでこれを実践していけば何らかの実感がわいてくると思っています。 ///  先生方が持っていらっしゃる考え方のその全てに何かを考えさせられました。例えば、昼食会で橋本先生に紹介していただいた日本を鎖国してしまえという意見が僕はとても好きです。日本を鎖国してしまえば世界とどう戦うかを考えなくても済むし、言語の壁や文化の壁にぶつかる必要もありません。鎖国するためにどうすれば自給自足ができるか、そもそもどうやって鎖国するかなど話が盛り上がりました。しかし、現実としては鎖国など到底不可能です。今の情報社会では世界に目を向けないではいられません。世界を舞台にするためには様々な文化への理解が必要です。末松先生が講義でおっしゃっていたように将来、難民を受け入れざるを得ないことにもなると思います。 ///  答えのない問題は至る所にあります。自身が納得できる答えが見つからなくても、考えて考え抜いて行きたいです。 ///  あと、先生方がおっしゃっていた日本人らしさというものに自身が良くも悪くもことごとく当てはまっていることに気がつきました。あ、やっぱり僕は日本人だと思うと同時に、変えるべきところは変えていき「型」から飛び出た人間になっていきたいと思いました。
Q2  昼食会の時に基礎研究の立場でもイノベーションが起こせるのか、金もうけができるのかしつこく聞きました。僕は自身の研究が世のため、人のためになることを願っていますが、日本の基礎研究の世界では多くの人が研究成果の社会応用やお金を得ることを前提に研究することを嫌います。しかし、昼食会で質問した先生方にはできると断言していただき、また、吉田先生にはシリコンバレーで起業している人の中には基礎研究から始めた人もいるということを教えていただきました。自身の研究がどのように実を結ぶかはわからないですが、イノベーションを起こすこと、お金に結び付けることも考えていきたいです。
Q3  まるで窓みたいでした。世界という外を日本という小さな家の中から覗き見ている気分でした。小さな家の中にいたことに気づかされました。全ての先生方が世界を見てきた上で日本の現状に憂いていらっしゃいました。日本という狭い中にとらわれていてはだめだと、僕たちに期待して、世界を舞台に活躍するための心得を伝えて下さりました。 ///  それ以外の部分は全く似ていませんでした。
Q4  貴重なお時間を僕たちのために割いて講義をして下さり、ありがとうございます。僕は社会人に近づくにつれ周りに先生と呼べる(呼びたい)方が少なくなっていく一方、社会に触れるうちに出てくる答えの見つからない疑問は膨らんでいました。この授業ではそれを遠慮なく尊敬できる方々にぶつけることができたと思います。先生方は僕の突拍子もない意見にも真剣に意見を下さったのでとても感謝しております。ただ、一つお願いさせていただけるならば、ヒューマンウェア生には情報や工学系の学生だけではなく生物学系のしかも基礎研究をしている学生もいますので、生物学が、基礎研究が活躍していくための手がかりについてもご教授していただければ幸いに思います。
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三田善志郎
Q1  講義を受けて最も感じたことは、自分は狭い領域で小さくまるくおさまってしまっているということだ。自分の小さなプライドを気にして発言を躊躇してしまったり、また何かにチャレンジしようとしても「どうせ自分なんかが・・」と考えてしまって中々行動に移せないことも多い。様々な先生方にお会いして、先生方の中には自身の所属を大きく方向転換させる等した方もおり、自身の興味にまっすぐな人間である方の魅力を感じた。何かを成す上で最も大切なものは興味であると自分も考えるようになり、今持つ自分の能力を一度忘れて考えることで、最初の一歩をスムーズに踏み出せる人間になる必要があると考えた。
Q2  私は離れた分野のものもそこそここなせる、という長所を持っていると思っています。また私も自身の興味にまっすぐな人間でありたいと考えるようになったので、研究という一つの領域に固執するのではなく、興味のあるものいくつか(まずは研究を含めて2つ)を伸ばしていきたいと考えています。結果としてあらゆる分野それぞれで生計を立てられるくらいの能力を持った多才な人間になりたいと考えています。
Q3  先生方は総じて我々の発言にしっかり耳を傾けて下さっていると感じた。講義を受ける前は、恥ずかしながら自分の中の先生方の年代の方の印象として「最近の若いもんは」という部分をどこか持ってしまっていた(テレビの見すぎかもしれないが)。いざ講義を受けてみると、先生方からは一人として私の持っていた偏見のにおいがせず、少し攻撃的とも思える意見に対してもしっかり言葉の意味をすくい取って議論してくださった。成功なさっていても他者から学ぶ姿勢を持ち続けているからではないかと考えた。相違点としては、同じ分野、近い分野で一貫して突き進んで来られた先生もいれば、方向転換を様々した結果として今の仕事をなさっている先生もおられた。重要なのは興味であり、方向転換も一概によくないとことだは言えないと考えた。
Q4  お忙しい中講義のために足を運んでいただきありがとうございました。授業から得られるものは多く、何より授業後はいつもモチベーションが上がった状態で研究室に戻っていました。ある先生もおっしゃっていましたが、私もイノベーションを起こすカギの一つとして「現状への不満」があると思います。最近の傾向としては現状の不満をあまり感じない人も増加しており、それゆえに「こうだったらいいのに」ということを思いつかない人も多いのではないかと思います。そこで、来年度以降また講義していただける機会があれば、先生方がこれまでに経験した「不満」について、またそこにどう対処されたのかされていないのか、ということを話していただけたらと考えております。
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山口裕人
Q1 誰かが何処かに呼ばれて話をするとき、聴衆は第一にその人がその専門領域について何をしたのか(するのか)を知りたいと思っている。それなのに、その人がその人の専門領域を外れて、例えば社会に対する意見を述べ始めると、聴衆は困惑してしまう。私も気をつけようと思った。
Q2 組織に守られ組織の中で出世していく人生でもその限りでない人生でも、何か気質なり専門性などの武器があり、かつ適当に立ち回れれば、楽しげな老後を送れると感じた。これからの時代もそうであるとは限らないが、そうであるという希望を持って、博士課程で身につけた武器を磨き続けたいと思う。
Q3 内容がどうであれ堂々と意見を主張することができる点が共通していた。企業の人でも研究者でも、なにかを成し遂げるには集団での取り組みが必要であると思われるが、企業の人は「自分が」?をした、と主張する傾向にあるように感じた。(気のせいかもしれない。)
Q4 講師の先生方で同一の話題について異なる意見を持っている例(例えばイノベーションの定義)が散見されたので、一度先生方同士で意見を戦わせてみると面白いのではないかと思う。我々は、講師の先生が世間についてどう思っているかにはあまり興味がない。
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Zang Minbo
Q1 This course provides us with a good platform to meet those excellent in the field of industry, though I could not fully understand what they were talking about, the passion and fruit career of them gave me a lot of strength and power to pursue my dream in the near future.
Q2 Well, now the biggest problem for biology is the weak connection between research and industry, to better make contribution to the society, we must build a bridge between them, in other words, we should translate our research achievement into the useful products. My future dream is to build such bridge, the fruit experience of those speakers gave me lots of inspirations.
Q3 Common: All of them are energetic and passionate, each of them could be the most brilliant one who can represent different fields in industry. All of them gave me a lot of inspirations to my future career. /// Difference: Though they all achieve great success in their own career, but the way towards success is various among them. ///
Q4 Thank you for your great speech, hope we could meet again in the near future.
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小澤誠
Q1 産官の様々な分野の第一線で活躍して来られた講師の方々の知識や経験談は、自分の知らない分野の話で知識として学ぶところが大いにあった。また、具体的な知識だけではなく、「このような人たちが各分野の第一線で働いているのだな」という産業界や官公庁に関する漠然とした理解を得ることができたことは、アカデミアしか知らない私にとって大きな学びであった。
Q2 私はアカデミアの世界しか知らなかったので、博士号を取得した後のキャリアを考える上で、アカデミア以外の産業界や官公庁で働く自分の姿というものを明確に想像することができなかった。しかし、本講義で産官の様々な分野で活躍してこられた講師の方々の話がそれぞれの世界の内情や外観を浮き彫りにしたことで、産業界や官公庁で働くことのイメージがより鮮明になった。これは私がアカデミア以外のキャリアを選択する上で役に立つことは疑いようがないし、アカデミアに残ることになったとしても産官学の相互理解を助けるだろう。
Q3 思想的な立場や個別の事象に関する知見など相違点は様々であった。共通した特徴は幾つかあり、おそらく最も重要なのが元気であること。自己評価や結果の捉え方がポジティブであれ、ネガティブであれ、実際に行動してきた軌跡の密度がすごい。このような場に講師として出てこようとすることもそうであるが、これは各人が元気であると理解するより他にない。そして、この元気(行動力・タフネスとも換言できるだろう)を裏付ける精神的支柱があるのだろう。その性質は人によって様々であったが、強い信念を持っているように窺えた。
Q4 私は講師の方々の専門知識に関わる技術的、あるいは学問的な話が聞いていて最も面白かったです。経験談や裏話など、普段聞けないお話は刺激的で興味深く、その世界に対する理解を帰納的に助ける側面はあるのですが、具体的な知識としては学び難かったです。これは講師の方によって講義の様相が大分違うので一概には言えませんが、これらのバランスに注意して講義を組み立てていただけると幸いです。この度は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
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竹澤拓朗
Q1 大学での研究という環境が社会においてあくまで一領域に過ぎないということを強く感じた.ある一つの環境にいるとそれが全てだと思いがちだが,例えば大学と企業だけでも多くの違いがあることを学び,それを心にとどめておくことが大切であると感じた.
Q2 博士号取得後の社会への働きかけ方について生きると思う.博士課程中にこのような話が聞くことができなければ自分の専門分野に固執してしまう可能性があるが,この講義で問題志向の取り組み方で自分の専門をツールとして考えるフレームワークが非常に役立つと思う,
Q3 共通した特徴としてどの講師の方も自分の意見を自分で構築しているという点があると思う.第一次情報を元に自分の論を形成し,それを行動に移されていると感じた.相違点として,その論を形成するプロセスが人それぞれだと感じた.みなさま違ったキャリアを形成しており,それぞれの環境での経験において持論を形成されていると感じた.
Q4 日頃のメディアを通じてでは得られないような情報を得ることができたり,みなさまの経験に基づいた論を拝聴することができたりして非常に視野が広がりました.おかげで現在の研究や大学の立ち位置をより俯瞰的な視点で捉えることができるようになったと感じています.ありがとうございました.
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峯隆太郎
Q1 様々な領域の実業界の方から、それぞれ異なるイノベーションを学ぶことができました。また、世界の情勢や、日本が抱える問題などについて様々な視点からの話を聞くことができた。自身の研究が社会に大きな影響を与えるためには何が必要なのか、今回の授業を思い出して考えていきたいと思う。
Q2 イノベーションを起こす前に、その種である自分の中の武器となるものが非常に未熟であると、本講義で思い知らされた。残りの学生生活で本講義を思い出し、そういった自身のコアとなるものを見つけ出していきたい。そして、今後の自分の活動の中で、自身の知識やものの考え方といったものを活かしてイノベーションを起こしていきたいと思う。
Q3 すべての先生方の共通点として、技術や専門知識など、世界で戦うことのできる武器を有しており、その部分を自身のコアとして活動を行っているという印象を受けました。相違点としては、イノベーションの起こし方は世界を見てきた先生方であっても、それぞれ少しずつ異なる定義を自分の中で持っていた点が非常に興味深かった。
Q4 普段の大学生活では、絶対に聞くことのない非常に貴重なお話をありがとございました。特に、世界の情勢などのグローバルな話は、先生方のような方から聞くことはできないと感じました。今後の研究生活のなかで、今回の講義での内容を活かしていきたいと思う。
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八木聡明
Q1  本講義では第一線で活躍する先生方にそれぞれの経験や知見から見たイノベーションの起こし方について学んだ.企業での研究が社会でのイノベーションに結びついていくモデルを学び,より具体的なイノベーションのイメージをつかむことができた.
Q2  積極的に海外に出て自分の技術を切磋琢磨する必要があると感じた.その際に,リベラルアーツや自国の歴史など自分の専門分野以外の知識を有しているとより幅広い人的交流ができ,イノベーションのきっかけに繋がると思う.
Q3  自分の仕事以外の物事にも興味を抱いて挑戦していると感じた.ゆえに,様々なポスト・重役を務めあげ,ご多忙な中,本講義にも積極的にご協力頂けるのだと思う.また,それが経験の豊かさにつながっていると思う.相違点としては,自分たちと同じ年代のころのキャリアパスが全く異なっていることだ.ゆえに,成功するのに必要なキャリアパスは一意ではなく多様であると感じた.
Q4  ご多忙な中,本講義に起こしいただきありがとうございました.修士一年の早期からこのような人生スケールの成功談を直接お聞きすることができ,大変良いものとなりました.今後の自分の人生設計に役立てていく所存です.
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于 士琪
Q1 自分はこの授業を受け前に、日本の企業方針及び政治方針についてはよく分からなかった。何回の講義を受けて議論を行った後、確か自分は研究を行う時、日常生活と日中のニュースを見る時、もとロジック的な考え、ideaなどを出すできました。なお、自分にとって「創出」より有益なのは、日本社会現実の解析だった。
Q2 自分の価値観を明らかにした。アイデア、概念の研究だけを実現ではなく、パフォーマンスを追いかけなきゃいけない。ではないと実現の意義を失う。自分の能力、技術を発揮して社会に応用されできて、実際の経済価値で測れるのことをやりたい。ですから、博士号取得後、企業にエンジニアになりたい。
Q3 相違点はmotivationと思います。それのかけて、共通のは自分自身の性質を利用して、ある特定分野に活躍してた後別領域に移す。成功させるの方法が違うと、やる気が高いが同じ。その同時に、彼らはずっと勉強を続けて、思考には止まらない。
Q4 大学院時期の先生たちと比べると、私たちはまだまだです。なお、同年齢の企業技術者と比べると、僕の大学院に受けたの教育との差は大きい。先生たちを含めて、同時代の他の人の長所を学べなきゃいけない。最後、先生たちの慎重の指導を感謝しております。
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Xiqian Zheng
Q1 The best thing about these lectures is that students can listen to the talk of already successful people. These kinds of opportunities are quite rare for students even after they start their career. Being able to meet and talk with successful people can inspire myself. Especially, I am able to get to know how Japanese successful people think. Talking and get understanding of high social status Japanese are the best reward I get from this course.
Q2 As I would hope to be active in leadership role after I get my PhD program. It is very important for me to understand the society I am going to work with. The course gives me the opportunities to get in touch with the leaders of Japanese society and thus provides me experience to understand Japanese decision makers. Thank you very much!
Q3 All the lectures are easy going people. Although they have high social status, but all of them are polite and quite straightforward to talk with. Another thing about successful people is, not only limited to the lectures from this course, is the unyielding curiosity. That is, all the successful people I have met so far, have shown greater curiosity to learn and adapt to new knowledge than general public. Perhaps keeping the curiosity is the one of the key factor leading to success.
Q4 I am grateful and feeling honored that I am able to listen and talk with all of the lectures. From a foreigner’s perspective, I can feel all the lectures are trying their best to make Japan great. They are doing so by critical thinking about different cultures and educations, helping the young generations to see different ways of thinking, and giving valuable personal experience. As a student myself and a person from a different culture. I am happy to learn with you and share my own experience and thoughts with all other students. Thank you very much!