InnovCreat FY2018 reports

ちょっと最初に細田コメント

創出論、どうでしたでしょうか?色んな人がいましたね。先生方が言っていること、一つ一つを正解だと思って聞くのではなくて、それぞれの違い、そして共通点をみて、皆様それぞれ自分なりに感じ取って、自分なりに今後の成長の糧にしてほしいです。
なお、講義内だけでなく、これまでであった人との比較も面白いです。友達や、ラボでの先輩、先生、留学生や海外で活躍した大御所などと比較してみると、カテゴリ別で何がちがうのか、も自分なりに見えてくるかもしれません。国や地域(空間)、分野や業種(仮想空間)、時代や年齢(時間)、そして出してきた結果の違いでどういった違いがあり、どういった共通点があるのか。そして、空間や時間を問わない共通点はなんなのか。逆に、それぞれの共通点の中でもどういった個性の違いがあるのか。暇な時に10分ぐらい真面目に考えてみると有意義だと思います。
そして何より、こういったことと同時に、「今、自分はどういう人なのか」、も考えてみると面白いと思います。いままで何をして、どのように成長し、どんな結果を出してきたか。今、何ができて何ができないのか。これから何をして、どのように成長しつつ、どんな結果を出していくのか。これから、自分はどんな人になるのか。これは考え出すと10分で止まらなくなる人もいますので、まあとりあえず根拠や結果ベースで現実は受け止めて、とにかく不安にならずに、逆に無駄に自信もって、やっぱり考えるのは10分内におさめておいて、行動にいきましょう!
このあたり、レポートを書く中でも考えてもらったと思います。読んだ感じ、しっかり考えてくれた学生が多くてとっても嬉しいです!そして、自分だけでなく、同級生がどのように感じたのか。これを見ることで、またより一層、自分が浮き彫りになってくると思いますので、是非目を通してくださいませ~。こうやって、同輩や後輩に寄与すると思いますので、きちんと書いてくれてありがとうございました!!!そして、ここには載せていませんが、任意でプログラムにコメントをくれた皆様、加えてありがとうございました!!!
※しょうもないことですが、自分の経験では、なかなか大事と思う事を加えておきます(去年も書いてます)。レポートにおいて、指摘だけでなく、感謝と建設的なコメントが同時にきちんとできていたこと、とっても最高に素晴らしいと思います(自分がM1の時は絶対にできなかった・・・)。今後、別の局面でも、こういうのは自分にとって冷静な分析につながりますし、加えて、特に苦労せずに協力者が増えていくことにも繋がると思います。ホンネとタテマエをわけること、かつ、実はタテマエもホンネから派生するようにできることは、道を外さない上でとても重要に思います。逆に、ホンネがタテマエに染まってしまうような人には(個人的には)絶対にならないでほしいと思います(結構います。中身が無いので個人的には面白くないです)。生意気で、自信家で、しかし、人と付き合える能力を持つ、そうなってほしいなあ、と個人的には思います。逆に注意もあって、ホンネがタテマエが違うとそれは単なる嘘なので、ちゃんとホンネがタテマエの芯になるようにしていてほしいと思います。
以下、レポート内容です。

総評

3 非常に有意義 // Very fruitful
6 有意義 // Fruitful
3 まあまあ // So so
1 無意味 // Worthless
0 非常に無意味 // Very worthless

質問

Q1. 本講義を受けて学んだことを100文字以上で記述せよ。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。 // Describe what you learned in this course, in more than 50 words. This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.
Q2. 現在考えている、博士号取得後の自分の活動において、本講義で得たものがどのように生きると考えるか。100文字以上。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。// Describe how the above (what you learned) is valuable for your future plan (after you get PhD). More than 50 words. This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.
Q3. 成功された人物像として講師の先生方に共通した特徴および相違点を述べよ。100文字以上。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。// Describe common characteristics in the lecturers and difference among them. More than 50 words. This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.
Q4. 講師の先生方へのコメント。(感想、来年の後輩の講義に向けてのお願い、感謝など、自由記入)。100文字以上。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。// Comments to the lecturers (any comments). This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.

回答

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原 彰良
A1. 本講義を受けて,現在のすべてのボトルネックになっているのは経済だと感じた.価値があるものに流れ込み,発展させる役割を持っていたはずの貨幣が,現在では,貨幣を集めるためにどうすればよいか?という議論にすり替わってしまっているがゆえに起こっている問題が多々あるのだと感じた.
A2. 経済におけるイノベーションや博士人材,科学技術に求められていること,研究に求められてることを知ることは,研究者や一個人としてなにか仕事を行うために予算獲得を行う際には重要であったと考える.そのなかで,自分が目指していた方向と現在の世界における研究に対する捉え方に大きなギャップが有ることを実感したので,今後はそこをどのように埋めて行くかを考えなければならないと感じた.
A3. すべての人物に共通していたのは,それぞれが自分の軸となる考えを持ち,その軸に従って行動をしているということである.その一方で異なっていたのは,その軸が講師の先生によって大きく異なっていたことである.この軸となるものはおそらく最初から存在するものではなく,この先の経験によって,少しずつ強固でかつ方向が決まっていくものなのだと感じた.更に異なっていると感じたのは,その軸の持ち方である.自分の軸を強く主張している場合と,あくまで自分の考えだと言うことを全面に押し出しているかで学生側の受け取理方が違うと感じたので,今後自分が意見を述べる時にはそうった相違点を考慮したい.
A4. 一学生にすぎない我々に貴重な時間を分けていただいたことに感謝したい.各人の経験をもとに聞ける機会はあまりないので我々にとっても貴重な機会であったと考えている.一方,経験や過去の事例が強烈なあまり,今とフィットしていない意見や考え方が多々あったように感じた.我々はあくまでも過去ではなく,現在やこれから先を生きていかなければならないので,講師の先生方がこれまでに踏まえてきた(講義の中で話してくださった)経験をもとに,現在を見つめ直したとき,この先どの様になり,何が必要であると考えているかという意見が聞きたかった.
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木村 陸
A1. (1)経歴は異なるものの,イノベーションを起こすという観点については大凡Stay hungryとProblem drivenで表現できるところに収束していた様に思う.イノベーションを私が起こし得るかはともかく,研究を行う上でこれらの考え方は重要であるという理解なので,一般化するべきだと感じた.(2)話題に類似性が見られたことは研究背景を暗黙知にしている状況に近しいものを感じた.人の提示した情報を効率よく吸収する上で共有すべき事前的な情報をプレゼンテーションの中で示す流れについて,融合研究や学際現場にてもう少し考える必要を感じた.殊,議論に感情が介在すると提示された情報に多大なノイズが乗るので,理解する際のフィルター処理的な技術の習得と認識の重要性を波及的に実感した.
A2. 直接的に生きるかどうかは明示的でない.イノベーションを起こす,あるいはこれに類似するイベントは,前述したStay hungryとProblem drivenを基礎に設計されるという理解を得た.加えて講演者大凡に,常に忙しく走り回る様な激しい生活様を感じた.総じて,私には辛く,それでいて得たいと思える様子でもなかったので,共存はともかく,私の時間と願望におけるある種のアンチテーゼとして捉えることとした.
A3. 共通した特徴は,歴史的な文脈を多用するところである.殊昼食会に顕著で,応答に過去の事例を引用する現場を多く見た.また一部異なるが,多くの場合で所属が一定していないことも挙げられる.相違点は,経歴以外に特に見出せなかった.
A4. 平生接触することの殆どない世代との議論でした.これは別段,私に限定されたものではなく,今期生にも,来期以降の学生にもあり得る条件だと思います.世代間格差は生理的な応答として当然な存在であると思いますので,来年度も,相互的なリスペクトをよろしくお願い申し上げます.
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植田 健介
A1. イノベーションは、技術革新のことであると今まで思っていたが、そうではないということを創出論で学んだ。この講義では、理系の先生に限らず、文系に先生からもお話が伺える。今まで理系目線のイノベーションにしか触れる機会がなかったので、文系目線のイノベーションのお話が伺えるのはとても貴重な経験であった。
A2. 児玉先生の講義では、シリコンバレーにおけるイノベーション現状や、イノベーションを起こすために役立つ思考の鍛え方(ブレインストーミング)などといった抽象的ではない「具体的な」お話を伺えた。研究者として生きていくうえでアイデアを出す、アイデアを繋げるといったことはとても重要である。講義で得られたブレインストーミングによって研究者として必要なこれら能力が鍛えられると思う。
A3. 先生方に共通するのは、ご自身の成功体験を若い世代に伝えたいという熱意である。イノベーションを創出してこられた先生方が若い世代に成功体験を伝えることによって、違った形でイノベーションを誘発しておられるのだと思う。講義中に気付いた相違点は、具体的な事例に重きを置いて話される方と抽象的で大きなテーマに重きを置いて話される方がいらっしゃることである。
A4. 講義を通して、教科書では学ぶことのできないイノベーションに関する「生の話」を聞けたのがよかった。教科書でモノを学ぶのは、我々が得意とすることである。これからは、色々な人の「体験」をどれだけ吸収できるかが今後の成長の一つの鍵になると思う。
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立川 剛至
A1. 全講師の話の積集合を取ると全ての意見が一致するような話は殆ど無かったと思う.ある講師の話は他の講師の話と対立するようなこともあれば,一致するようなこともあった.これ自体は何もおかしいことはなく,自身の経験から我々に伝えたいことを伝える,ということをもとに講義を行っているからであると私は思っている.ただ,どの講師を取り出して見ても,キャラクターが濃いなと思った.本講義を受けて学んだことは,金融,政治などの知識はもちろんだが,それ以上に(当たり前のことだが)考えることをやめないことなのかな,と思った.特にこの講義は,講師毎に考える視点が変わるというのが特色だと思う.私が物事を考えるときにも,この視点の切り替えを意識しながら今後生きていきたいと思う.
A2. あまり生きるとは思っていない.これは講義が有意義ではなかったというわけでは無く,博士号取得がかなり先になること,博士号取得後の自分の活動が不明瞭であること,社会の変化が予測できないことが大きな理由である.ただ,講義後のある程度の期間は講師の発言を参考にしつつ物事を考えるだろうと思う.
A3. 最初,共通した特徴は知識量なのかなと私は思った.しかし,ある程度の年齢を伴えばある程度の知識量は経験と共に蓄えられそうだなと思った.ならば共通した特徴は何なのかと考えたとき,それは物事に対する熱量なのかなと思った.それは経験量にも効いてくると思うし,結果的に知識量に差を与えるなとも思う.また,各講師の相違点に関しては,人の話に耳を傾けるか,傾けないかの程度が違うなと思った.
A4. 講師の方々,お忙しい中講義してくださりありがとうございました.皆様の熱意を講義の中で感じ,もっとエネルギッシュに活動しなければ,と思いました.
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横谷 元
A1. どの先生も大抵言い方は違っていたが「博士になるんだったら色んなことを知ってなきゃだめだよ」というようなことを言っていた。ある種専門知識を身につけて得意になっている大学生にはいい教訓なのではないか。
A2. 色々な知識を持っている人間は尊敬を集める。自身は博士修了後、企業でプロジェクトの中核的存在になりたいとおもっているので、色々な知識を知っている人間になることで皆がついていきたいと思える人間になれる。
A3. あまり共通点のようなものは感じなかった。堂々とはなしていたというのは共通点かもしれない。
A4. 博士の学生に対して色々なことを学べという人が多かったが、現状の教育システムは色々学びたい学生にとってそのように出来ているとは思えない。そのような状況下で、ただ頑張れとだけいうのもなんだかなあと思った。
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DISSANAYAKE THILINA MADUSHAN
A1. This lecture helped me to gather knowledge about the basic skills that are required in various fields to conduct research as well as how innovation works in different fields of research. Not only that, I got to know about the concepts and perceptions about innovation used in distinct research areas. Furthermore, this subject provided me an opportunity to grasp some of the ideas in finances which I think is a rare opportunity for a student who is studying in engineering. Most importantly, I learned what is innovation in several different perspectives.
A2. I plan to further conduct my research as a researcher after getting PhD. In order to become a successful researcher, it is necessary to come up with innovative ideas continuously. Furthermore, as I believe, a research bears more meaning and has more potential to be incorporated into applications when elements of multiple disciplines are mixed together. So it is of the utmost importance to understand how innovation works in different research areas. I believe what I have learned in these lessons made is easy for me.
A3. From my point of view, all the lecturers presented about how innovation works in their own fields of expertise. They explained how innovation was used to solve problems beginning from early ages of the research or the industry. The also explained the current status of the them and made us think how innovation could be incorporated to achieve the future goals. The biggest difference I saw was the difference in their academic backgrounds and the specific areas they targeted during the lectures.
A4. Watanabe sensei: Thank you for the great insight to the finances and the world economy. The explanation about the foreign policy of China was very interesting. It made me think that the small countries should be very cautious when dealing with a country with a macro economy. Debt crisis faced by Sri Lanka is a prime example to this as you have described. However, things could be much worse in the future as inflation gets higher. / /Kodama sensei: The activity we did at last about brainstorming was very interesting. And the problem you assigned us to think about is also interesting and seemingly simple. However, as you pointed out one by one, the solutions for the seemingly simple problems are not simple at all. You also pointed out the flows in out thought processes one by one. As an example, when someone gives his opinion or solution on the matter, the rest of the following solutions follows the same path of the previous solution gradually drifting from the original problem. At the end, nobody pays attention to the original problem. This effect was very interesting to me. / /Osugi sensei: Even though I have no connection with medical and pharmaceutical sciences in an academic sense, I am very interested about those research areas. You explained about the difficult and lengthy process that should be followed in order to get the approval for a new drug. However, from an ethical standpoint, I still wonder how and who would take the responsibility of the safety of the drug when it comes to the first human trials.
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吉村 直也
A1. 講義のタイトルにもなっている「イノベーション」が,日本語訳である技術革新とは明らかに違い社会問題や生活にもっと根ざしたものとして捉えなければいけないことが先生方の実体験を通して知ることができた.また今回講義してくださった先生方は話し方は上手だった.金融や博物館など自分とは全く違う分野の話もあったが,本論にたどり着くまでに共通の理解に基づいて必要な前提知識を与えてくれたように思える.前例がない新たなことを進めていく上で,やはりこの力は必須なのだと改めて感じた.
A2. まず日本という狭い世界に閉じこもっていないで,世界を出ることが重要だと思う.何処かのタイミングで必ず海外で仕事をして経験を積みたい.またどの先生方も心から仕事を楽しんでいるように感じた.特に児玉先生や亀井先生から感じたが,会社や社会的な要求はありながらも,自分で上手に自分のやりたいことの方向に少し曲げて仕事を楽しめるようにしているように感じた.仕事を楽しむ上ではこのスキルは重要だと思うので今のうちから身につけていきたい.
A3. 今回講義をしてくださった先生方全員がそれぞれ何か1つ以上コアとなる考え方を持ち,それを守るだけでなく他人との議論を元に磨き上げ続けているように感じた.特に柘植先生のエンジニアリングリベラルアーツや亀井先生のアントロポシーンなど,わかりやすいキーワードで興味を持たせるとともに議論に巻き込むことで多くの人と繋がりを作りながら広げているように感じた.
A4. まず興味深く面白い講義をありがとうございました.大学の中でこの講義が一番面白いと感じました.また唯一内職をしようと思うことがないくらい集中して聞いた講義でした.持ち出し禁止の資料もあると思いますが,可能なものに関してはデータで配布していただきたいです.PCまたはタブレットでPDFに書き込みを行なっている学生も多く,データの方が見返しもしやすい気がしています.(僕だけかもしれませんが,紙だと研究室の机に埋もれて消えてしまします.) ご検討をよろしくお願いします.←[細田]これHPにアップされている資料ではなくて、ですか?
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羽生 奈央
A1. 今まさに社会や企業の上層部にいる人々が、どういう考えの元に、どういう決定を下して行動したのかを理解することができた。わたしが意識を向けていなかっただけかもしれないが、今までは、そういう意思決定がどうしてなされたのかを知る機会がなかったため、とても新鮮だった。
A2. 今までは、研究費を獲るときや一般の人など自分の研究を全く知らない人に、どのようにアピールすれば魅力的に感じてもらえるのかがわからなかった。今後は、講義で得た知識を、どういう方略であれば上層部に響くのかを検討するときに生かしていけたらと思う。
A3. 共通する特徴は、基本的に何か始める時点から(何かを達成する前から)自信があること。自分に対する自信も、自分の仕事や成果に対する自信もあること。相違点は、どこに沿って考えて仕事をするのかを選択するきっかけや動機。
A4. 多分ヒューマンウェアに入らなければ一生関わることが(でき)なかったような先生方のお話をお伺いできて、本当に良かったです。別の視点から物を考えることの重要性を再確認できました。面白いお話をありがとうございました。
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齊藤 崇啓
A1. 違う立場の方と話す必要性です。今までの大学生活ではどうしても同じ年代の学生と話すことが多く、価値観や考え方が足りないと感じていました。しかし、創出論では目上の方と話すいい機会となったため、普段は得られない気づきが多くあり、とてもありがたい機会だと感じました。
A2. 思考法の一つにできると考えています。創出論では、様々な業種の方の成功話や苦労を聞くことができました。それは、日々の積み重ねの上で得られた結果だと思いますが、壁にぶつかった際の解決法の一つとして、又、先生方ならどう考えたのだろうと自分以外の視点で考えてみるきっかけになると感じています。私自身、博士号取得後は企業に出たいと考えているため、ベースになる考え方を聞くことができたと感じています。
A3. 共通点としては、少ないチャンスをしっかりつかんでいること、また、そのチャンスを逃さないために常に学習に勤しんでいることだと思います。中でも、児玉さんの話はこれからの日本でも起こりうることだと思っているので、常にアンテナを張っておく必要を感じました。相違点としては、その会社に特化した考え方を持たれていると感じました。(ある意味共通点かもです。)転職をした方が少なかったのでそう感じるのかもしれませんが、勤め上げた時間が先生方を形成しているように感じました。
A4. 担当してくださった先生方、お忙しい中時間を割いてくださりありがとうございました。普段話す機会がない方々とお会いできる場だったため、私自身とても楽しく時間を過ごすことができました。また、議論の中で、度々失礼に当たるかもしれないなという質問をしましたが、本音を聞く機会ととらえての発現だったためご容赦いただけあすと幸いです。半年間だけなのを残念に思うくらいとても貴重な体験でした。重ねてありがとうございました。
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濱本 孝仁
A1. 本講義では,所謂様々な成功者の考え方や世の中の見え方,生き方を直接聞くことができた.これらは通常の大学院のカリキュラムや日頃の研究活動を行なっているだけでは,通常触れる機会に無いものであるが,将来的に社会に出る際には間違いなく役に立つものであると思える為,今回学んだ多様な成功者の多様な考えを聞くことができたこの時間は非常に有意義な時間であったと思える.
A2. 私は博士号取得後はアカデミアではなく企業の研究職に就き,自身の専門研究を世の中に流通させる仕事を希望している.本講義では実際に社会人として”成功”した講師の方々から企業的な視点をはじめとする様々な視点,考え方,生き方を多数紹介していただけた為,自分にとって納得できたものを将来の社会人生活に反映することができるようになったと考えられ,社会生活の中で”成功”できる人間になる下地を作ることができたと思える.
A3. 成功された方々の大きな共通点としては,講師の方全員が方向性はどうあれ,とても大きな熱量を持って自身の仕事に取り組んでいたことが挙げられる.相違点としては,各々の考えの方向性が異なる点であったが,話をよく聞いてみると自身の経験に基づいたものであり,どれも説得力があった.その為,自分の考えの方向性を決めるのは経験が非常に大事な要因になる事を学んだ為,考えの偏りを減らし,より良い考えを模索するためには様々な経験を積む必要があると学んだ.
A4. これまで非常に興味深い講義をありがとうございました.今回の講義で教えて頂いた内容は,”成功者”の生の考えを直接聞くことができたという点で,非常に貴重な経験をさせて頂きました.今回学んだことを自分なりに吸収し,今後の社会で通用する人材に成長する事を目指していきます.
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東 和樹
A1. 日本という環境でイノベーションを起こすためにはどうすれば良いか、経済・文化・シリコンバレーとの対比などによりその方向性を示してもらったことで、現在取るべき選択肢が見えるようになった。また、ある先生方からは世界で起こっている事柄についてどう捉えているかを聞かせていただく機会があり、そういった話をあまりしない自分としては大変ためになった。
A2. 世界で活躍されている諸先生方に質問する機会は非常に貴重な経験であり、自分の考えを言語化し伝える訓練になった。また、様々な考え方を横断的に触れることで、自分の考え方がどの位置にいるかを俯瞰的に見ることができたように感じた。
A3. 共通点として、それぞれの先生が持つ独特のバックグラウンドに紐付いたマインドセットを持ちイノベーションの創成活動に取り組んでいること。相違点は、各先生のイノベーションの方向、例えば創薬研究から文化活動のフレームワーク化など、具体的なものから抽象的なものまで。他には、現在までに行われてきたイノベーションが今後の世界で通用するか、という考え方は、諸先生方によって異なったと思う。
A4. 先生方のお話はどれも独特で非常に興味深いものが多く、自分の考え方を知る良い機会になりました。諸先生方にお願いしたい事としては、今までどういうイノベーションが起こってきたか・起こっているかという内容の話が多かったと思いますが、これからはどういうイノベーションが起こるか?そもそもイノベーションという枠組みが今後も通用するか?といった問いを学生に投げかけてほしいと思いました。
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元田 智大
A1. まずは,強烈な(自分)哲学がないと,少なくとも何かを築き上げられないという事実を一つ感じた.当然,一般論,個人の意見が混在しているので,すべてを鵜呑みにする訳にいかないが,事実としてあげられるのは明文化していない生の感覚を知ることが出来た.ただ,同じように聞こえてきたのは「イノベーション」という言葉の意味である.「技術革新」の訳は間違いで…の流れは基本的に同じで,私自身の考えを修正することができたと思う.
A2. この研究はどのように発展と思われるか?という当たり前のような質問への考え方に影響があった.私個人で思いついた”革命的な発想”のようなものは,世界のどこかですでに実現する技術であったりする.いくら博士になってもそういうことは変わらないと,まずは「自覚」した.イノベーションの真の定義であるところの「要素技術をつなぎあわせて新しい知見を…」が出来るようにならないといけないということを理解できただけでも,十分この講義を受けてきた意味があると思う.
A3. 直観的には,「水を得た魚」.おそらく,講師の先生の方々は何を考えてもお金になるし,有益な議論を展開できるのだと思われる.結局一度は,イノベーションのメッカである欧米などに赴いて,新鮮な「水」を得てから,イノベーションの発想がない日本に戻って来て奮闘されている人が多い.違いを感じるとすれば,他を尊重するかどうか.強烈な個性をもつ方々ばかりなので,基本的には思想を曲げないし,譲らない.しかし手を広げてどんな小さい意見も逃さない講師の先生もいる.(もちろん壁のように立ちはだかる先生もいらっしゃる)
A4. 様々な選択・決断をされたことと思われますが,その時の決断と思考の巡らせ方を知りたい,というのが私自身の我儘です.正直にいうと,専門的な知識や研究や技術の発見に至るプロセスを理解できていないです.時間的に致し方ない面がありますが,イノベーションに関する私見など本質的なことを沢山お伺いしたいと思いました.とはいえ,本当なら私が赴いても,お金を払っても聞けない貴重な体験談は,楽しくかつ有意義であったように思います.誠に御礼申し上げます.
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西村 優佑
A1. 本講義では、産学官の様々な組織に属する先生方からイノベーションに関する知識と経験について講義をしていただいた。私は世界の最前線でご活躍されている方々から日本が今どのような状況にいるのかについて、様々な視点で知見を得られたことが本講義の大きな学びだと感じる。
A2. 私は将来に自分の活躍の場を広げようと思った際に、産学官の様々な組織と連携しながら物事を進める力が必要になると思っている。そこで、博士課程取得後に様々な人物と交流をする際に、本講義を通じて産学官の各組織による考え方や視点の違いを学んだことが生きてくると考える。
A3. 講師の先生方は自分の軸を持ちながらも他者の考えを理解しようと姿勢を持っていることが共通しているように感じる。本講義でお会いした先生方はいずれも必ず先生方自身の意見や考え方があり、その軸とは異なる意見が出たとしても、相手の意見を理解した上で、自分の考えを理解してもらえるまで説明をしようと心掛けているように感じた。個人の意見が必ずしも全員に受け入れられるとは限らないと分かった上で、なお理解と説得に努めようとする姿勢は非常に参考になった。相違点としては例えばイノベーションという言葉について同じような意味解釈はしていても、それに対して、日本や今の学生はこうした方が良いといった教えは先生方の目線や立場によって、大きく異なっているように感じた。
A4. 講義と昼食会を通して、大変貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。過去の時代背景や社会の実態を知らない私にとって、先生方の経験談や意見は非常に興味深く、過去のどういった情勢から現代のような価値観や社会構造が形成されてきたのか、本講義を通じてその一端を少しは理解することができたように思います。今後、先生方から教えていただいたことを生かしていき、いずれは先生方のように時代と社会を照らし合わせながら、大事なことを次の世代へ伝えていけるような人物になれるように努力いたします。