最終試験

※2024年9月修了予定者の最終試験申請〆切 2024年4月25日(木)

宛先 office-file@humanware.osaka-u.ac.jp
メールタイトル: HWIP最終試験申請 ○○○○ (○○○○は名前)
申請書ファイル: docxファイルとそれをpdf化したファイルを両方提出ください。
※PC環境によりpdf化したときに問題が生じる可能性があるため、最終的にはpdfファイルを使用します。また修正が必要な時にdocxに記入して返しますので、docxもお送りください。

最終試験申請書フォーム(docx    , pdf      )

  • 最終学年で試験を受けない人は〆切の1週間前までに連絡ください。通常の学生アドバイザリ委員会となります。
  • 早期修了の予定がある人は半年前に通知ください。(それを過ぎたらなるべく早く)
  • 1ページ目のリストにある要件を満たしてない場合は状況や見通しなどを記入ください
  • 主査は通常学位審査の主査(指導教員)、副査1は学生アドバイザリ委員会の第2アドバイザ(他研究科教員)になります。(学位審査の主査が指導教員と異なる場合は、副査2に指導教員を記載してください)

 

基本情報(説明会資料)

  • 最終試験の説明(履修ガイダンススライド)(PDF
  • 最終試験_申請書の例(PDF); English guides(PDF
  • GPIの要件(PDF

最終試験のフロー(9月修了は全てのプロセスで3月修了の半年ズレ)

  • 11月頭(9月修了は4月末)に最終試験申請および予備審査の開始(同時)
    ※ここまでに要件(博士論文以外)がそろっていることが望ましい
  • 1月頭(9月修了は7月頭)博士論文草稿の提出
    ※発表会の当日までに要件がそろっていることが原則(注:下記)
  • 1月後半(9月修了は7月後半)HW公開研究発表会  
  • 2月(9月修了は8月)博士論文本紙の提出。修了後の情報などの報告。
  • 2月末(9月修了は8月末)HW企画運営委員会による承認
  • 3月(9月修了は9月)HWコースワーク修了証の授与。学位記への付記。

 

最終試験に関するQ&A

Q1. 修了要件をいつまでに満たさないといけないか?

→原則はHW公聴会の当日(※:下記注)。
ただし、審査では個々の状況を総合的に評価するので、とにかくコンプリートに近づくように最善を尽くし、最終審査を受けてください。なお、基本的には予備審査の申請書にチェックを入れられるようにするのがベスト、すなわち10月末。

Q2. 条件が満たされていないが、満たす見込みで審査を始めてもOK?

→はじめて良い。
上記のように、全てを文面通りに満たさない場合も多様な人材育成の観点から柔軟に評価する可能性があるので、最善を尽くして挑戦してください。最後は審査で判断されますが、自分だけの評価にならないためにも、条件が満たされない可能性がある人は予め一度は相談されることをお勧めします。

Q3. 単位取得退学後、研究科とHWの博士号を両方とることは可能か?

→可能だが先に修了認定が必要。
ただし、在学中にヒューマンウェアのコースワーク修了認定を受けなければなりません。これにはHW公開研究発表会を含みますので、在学中に上記のように挑戦してください。以前、Slackや口頭で、非公式で不確定としながらも「単位取得退学後3年以内なら、要件がそろったら研究科とHWの博士号を両方とることが可能」と伝えたことがありますが、これは制度的に不可能ということになりました。申し訳ございませんでした。ご注意ください。

Q4. HWの修了は研究科の修了と同時でないといけないか?

→同時またはHWが先に、です。
まず、「HWの修了」に二つの意味があります。一つ目Aは、研究科修了も含む完全なる修了で、学位記に併記されます。もう一つBは、そこから研究科の学位部分だけ除いた「コースワーク修了」です(したがってAはBを含みます)。これはコースワークですので、在学中の活動しか認められません。基本的には在学中に研究科修了もおこないますので、AとBを同時に修了することになります(学位記と修了証が同時にもらえます)。ただし、たとえば単位取得退学などの場合には、Bのコースワーク修了のみを在学中に取得可能です。Bを在学中に取得して、単位取得退学後に研究科で学位を修了した場合には、Aがあとで得られます。

Q5. 自分で何度も確かめたが本当に単位が足りているのか不安。

→事務局に来て確認してもらってください。

Q6. 次の3月で修了できない場合、どうなりますか?

→在学の場合は、HW所属もそのまま継続。ただし基本的に経済的サポート(奨励金、研究室支援や海外短期渡航、PI研究など)はなし。学生アドバイザリだけは継続する予定。単位取得退学の場合はHW所属は無くなります。従って、単位取得退学前に最終審査に挑戦してください。

※以下は、最終試験を受ける数年前には読んでおいていただきたい、参考情報です。


ヒューマンウェアの修了に向けて

学位をとるためには単位をそろえた上で、下記の最終試験に合格する必要がありますが、一朝一夕ではできないものとして、主に以下のものがあります(単位取得以外の全7要件詳細は最下部に記載)。

・ 専門の国際雑誌主論文
・ 融合研究の成果物
・ インターンシップ
・ TOEICが 730 点以上(IPテストでも可です。その他、詳細は下記。)
・ 単位が40単位以上

これらは土壇場では取り返しのつかないものです。これらを同時に満たすためには、これらの具体的な内容(自身の希望や将来像に沿う)を考えることが必要です。ここでは上記4点のそれぞれについて、どの程度時間がかかるのか等、具体的に考えてもらいたいと思います。

専門の国際雑誌主論文

状況によって大きく異なりますが、逆算すると、最初に投稿してからAcceptになるまでに半年程度はかかります(数か月~数年;返事がワンターン帰ってくるのに数か月です。またRejectされて別のJournalに出すなどがあります)。また、投稿するめどが立ってから、結果の付けたし、文章の最適化、共著者とのやりとりなどを含めると、やはり半年程度はかかります(数か月~数年;共著者全員が納得している必要があります。筆頭著者以外の共著者がその論文だけに注力できるはずもないことに注意してください)。つまり投稿するめどが立ってからおよそ1年(半年~数年)かかります。従って、例えばHW5年次の6月には専門としての論文要件は満たしておきたいとすると、HW4年次の6月には投稿のめどがたっていることが、おおよその状況だと思われます。これを第一に考えて、その他の予定を組む必要があります。

融合研究の成果物

これは共著者としてでも可ですし、学術雑誌論文ではなく会議論文でも可であり、その他成果物も認められるとあります。参画企業との研究も融合研究と認められます。つまり、何らかの融合研究を立ち上げる、または融合研究に参画し、何らかの結果が出ていれば良いでしょう。ただし、雑誌論文であれば上記のように時間がかかりますし、会議論文であればタイミングよく会議が無ければ出せません。Rejectもあります。従って、早めに条件を満たしておき、その後にさらなる挑戦をするような状況をお勧めします。博打で一発おおきく勝負することも重要ですが、マイルストーンをつくって各ステップでしっかりと結果を報告できる能力も重要ですので、この練習にもなるでしょう。なお、博打は確率が低いが成果が大きいため、期待値も大きいことが良いことですが、博打が二回あって両方とも成功しなければならないとき(たとえば専門と融合)、低い確率の掛け算になるので、二つとも成功する確率がほとんどゼロになります。一方で成果が掛け算であるとは限りません。博打はORであればよいですが、ANDは厳しいです。よく考えましょう。

インターンシップ

もっとも短い短期海外でも、最低渡航期間が一か月です。その前の準備などもあります。受け入れる側のことを想像すると、一か月ものあいだ素性の知れない人間を迎えるわけですから、すぐにOKというわけにもいかないことはわかるでしょう。またこの機会は成長にとって非常に有意義ですので、しっかりと自身の将来につながる使い方をしてほしいと思います。すなわち、早めにしっかりと考えることが必要です。ぼやっと考えていても何も進みません。全て具体的に考えるようにしましょう。具体的な希望があり、なんならそれが複数あって優先順位がつけられるのなら、様々なサポートがあるので行先も決まると思います。

TOEIC

まず、「自分はTOEICの点は無いけど英語に自信あるし、それを証明できるものもあるんですけど・・・」と言う人は、ひとまずご相談ください。さて、TOEICについて、ネイティブの講師による英会話研修で、TOEICテストのスコアを100点アップさせるのに必要な研修時間を予測したデータがあり、以下のようになっています。

500点から600点→300時間
600点から700点→350時間
700点から800点→400時間
800点から900点→500時間

現在の点数が低い人は、様々な理由により英語の勉強効率が悪いことも考えられますので、これ以上かかる可能性を考えたほうがよいかもしれません。なお、仮にこの時間を信じたとして、700点から730点は400*0.3=120時間かかると考えると、現在の点数から730点をとるまでにかかる勉強時間は以下のようになります。参考までに、仮に毎日研究にいそしむ中で2時間の英語勉強時間を取れたとして、一か月を30日とした場合の参考期間も載せておきます。英語勉強に時間を使いたくない人も多く、その通りであるとも思える一方で、この程度の英語は必要と言って良いと思いますので頑張りましょう。なお、TOEICのテストは年10回です。

現在500点から730点 → 770時間 ≒ 13ヶ月
現在600点から730点 → 470時間 ≒ 8ヶ月
現在700点から730点 → 120時間 ≒ 2ヶ月

 

単位

HWでは全体で40単位が必要です。選択以外の各要件を足すと34単位(2+20+12)になりますので、6 単位は各個人により異なります。これを、実践演習(4)、インターン長期による追加分(短期と比較して+2)、 PI 研究(4)、または領域基礎科目を追加、などでとってください。

参考 (履修の手引き「最終試験について」の抜粋)

5年次終了時(ただし、修了要件を満たし、優れた研究成果を挙げたものは、短縮可能)には、 本プログラム課程の最終試験を行います。この最終試験に合格し、さらに、在籍する研究科の 学位審査に合格すると、本プログラム課程の修了が認められます。 本プログラム課程の最終試験に合格するには、以下のすべての条件を満たすことが必要です。
(1) 英語で書かれた専門分野の学位論文を提出すること。
(2) 英語で書かれ国際雑誌に掲載された主論文(筆頭著者として発表した論文。掲載決定でも可)少なくとも 1 編を提出すること。この論文は、学位論文の主要な構成部分をなしている必要がある。
(3) 融合研究の成果物 1 編を提出すること。融合研究の成果物とは、異なる研究分野の(研究科を跨がる)学生、教員を含む共著の国際雑誌、国際会議の論文発表、著書、作品などをいう。ただし、この成果物は上記(2)の主論文(筆頭著者として発表した論文)と別である必要はない。

※ただし、参画企業の研究者(参画企業によって認められた関連企業の研究者を含む)は、異なる研究科の研究者と同様に扱う。また、特許の出願なども成果物である。

(4) 審査委員会(主査(所属する研究室の長)、副査2名以上(研究室とは異なる研究科の 教員、大学外の研究者各1名以上を含むこと))による予備審査に合格すること。予備審査においては、専門家として自らの研究成果を理解し説明できることに加え、情報科学、生命科学、認知・脳科学、ロボティクスの融合領域で行われた融合研究の成果について、他の研究分野への波及効果を他の研究者にも容易に理解させることができるかを重要な基準として評価する。
(5) 主査、副査 2 名以上が出席の上で、英語による公開研究発表会を行い、審査に合格すること。公開研究発表会では、プレゼンテーション能力もあわせて審査する。
(6) デザイン力、コミュニケーション力、マネジメント力に関して、リーディング大学院修了者が備えるべき要件とその熟達度(GPI スキル)を GPI 熟達度審査委員会で総合的に審査し、グローバルに活躍するリーダーに必要な資質を有していると認定されること。GPI 熟達度審査委員会は、最前線で活躍している研究者と産業界の有識者で構成する。
(7) TOEIC のスコアが 730 点以上であること。