小森 隆弘

第二期生

小森 隆弘

情報科学研究科 バイオ情報工学専攻

インタビュー

子どもの頃は本の虫

中学生ぐらいまでは本の虫だったという。「家の近くの大きな公共図書館にある本を、2週間ごとに10冊ずつ借りて、手当たり次第に読んでいました」。特にノンフィクション系の科学読み物が好きだった。心躍るものがあったという。「書いた人と一緒に、自分が自然界の不思議な現象を見ているようなイメージで読んでいた記憶があります」。

生物への関心、研究の世界へのあこがれは、ここからかもしれない。

変わり続ける生物の面白さ

大学院では微生物の進化を研究している。微生物を同じ条件で増やしては薄めるという操作を繰り返すと、その間に少しずつ性質が変化していく。条件によってどんなふうに変わるのか、どういう順番で何が起こるか調べている。「予想もつかない結果が出てくることが面白い。たくさん増える方向に進化することを想定して実験をすると、大きくなる方向に進化していく、そんなことが起こる。そこにどんな法則があるのか解き明かしたい」。

生物の面白さは変わり続けることだという。何億年も姿形が変わらない生物もまれにはいるが、それ以外のほぼ全部は、てんでばらばらにいろいろな性質を持つように進化し、しかも今も変わり続けている。「そのごちゃごちゃした感じ、多様性が生物のいいところです」。

科学政策の仕事やジャーナリズムにも関心

2016年に、HWIPと生命機能研究科との共催イベント「若手合宿研究交流会」の実行委員長を経験した。海外からも大学院生・若手研究者を招聘し、異分野の研究者間で自分たちの研究をお互いに発表し、議論した。企画や運営で目標を立てて仕事を進める大切さや、招聘の手続き、経費の処理といった事務手続きの進め方など、組織の動かし方を経験でき、勉強になったという。

将来の進路は、研究職だけでなく、科学政策やジャーナリズムの分野にも興味がある。「生物同様、世の中も、多様な人が共存する世界が面白いと思う。HWIPでいろんな分野の人と一緒に活動していると、それぞれの人がこれまでの人生で積み重ねてきたものの違いを知ることができ、それも楽しい。いろんな人や様々な物事に触れられる職業も考えてみたい」。

2016年12月インタビュー