第八期生

西尾 直樹にしお なおき

情報科学研究科 バイオ情報工学専攻

大阪大学 工学部

人工知能はどこまでヒトに近づくだろうか

Q プログラムに応募した動機やプログラムの魅力は?

HWIPは博士後期課程を目指す学生で、情報・生物・認知科学を専攻する学生が集まるプログラムです。HWIPではこれらの分野を跨ぐ分野を融合領域と呼んでいます。僕の研究分野は融合領域であり、HWIPの学生との関わりを通じてこの融合領域に関する理解をさらに深めることで、自分の研究を良い方向に進められるだろうと期待したため、プログラムに応募しました。

Q 自身の専門または得意分野は何で、プログラムでそれをどのように発展したい?

僕の専門研究は、ヒトの記憶の数理モデル化です。モデル化を行うために、数学や物理学の知識はもちろん必要ですが、ヒトの記憶を扱うため神経生理学や心理学の知見も必要です。この研究の応用先として人工知能がありますので情報工学との接点もあります。このように幅広い知識を要求されますので、個々の分野についての理解はそれぞれを専門とする学生に劣るでしょう。だから、HWIPではそれぞれの分野について詳しい学生から様々な刺激を得たい、逆に僕の視点でものを語ることで、HWIPの学生に刺激を与えられることもあるかもしれないと思っています。

Q 将来の夢・目標は?

僕は、人工知能はヒトを超えるだろうかという興味から今の研究を行っています。ヒトを超えなくとも、どこまでヒトと同じことができるのでしょうか。僕はヒトの思考は記憶のシステムに基づくもので、ヒトの記憶をモデル化することでヒトらしい人工知能を作ることができると考えています。そのような歴史的な瞬間に立ち会ってみたいです。

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