InnovCreat2016reports

ちょっと最初に細田コメント

創出論、どうでしたでしょうか?創出論の背景として、ロールモデルがあります。一般的に、日本の教育では「型にはまる」ことを教育されると言われています。一方で、このリーダー教育へきて急に「型からはみ出る」ことを望まれたりします。ふざけていますし、それがどういったことなのかも具体的にはよくわかりません。それは千差万別だからであり、型からはみ出たロールモデルを見ることが最も効率が良いです。もちろん大学教授たちはかなり型からはみ出ているわけですが、「こいつらほんとに社会でやってけんのか?」という疑問はぬぐえません(エビデンスが無いのでね)。そこで、型からはみ出している、かつ、実際に社会で成功した講師の方々とあうことで、十人十色であり細かいことは気にせずに自分らしく成長すればよいこと、しかし強い共通点がありそこは努力して養っていくべき(っぽい)であること、などを各々の感覚で学びとってもらえたら、思っています。みんな違うことをいうところは個性でOK、みんな同じことを何回もいわれたところはきっと重要、という感じでしょうね。で、学び取ってもらえたようで何よりです!
あと、このレポートは正直嬉しかったです。
・一つは、意見は個々に寄りますが、それぞれ振り返りでちゃんと自分のものにする努力がされているなあと思ったこと。
・もう一つは、毎年一年生は生意気ですが、その中でもかなり生意気な学年でしたが、人としてきちんと建前を理解するようになったと感じたこと。
ちなみに、本音がタテマエに染まってしまうような大人にはならないでほしいと思います。生意気で、自信家で、しかし、人と付き合える能力を持つ、そうなってほしいなあ、と個人的には思います。注意すべきは、本音と建前が違うと、それは単なる嘘なので、本音と建前の芯やベクトルは同じのまま、親和性のあるような表面に整えられるようになってほしいと思います。
このレポートにより、次の学年へのメッセージとして教育効果が上がること、また講師の先生方が、やる気を上げてくれたり、改善してくれたりして、やはり後々のクオリティがあがることは確実だと思います。レポートですが、しっかり考えてくれてありがとー!
以下、レポート内容です。

総評

5 非常に有意義 // Very fruitful
10 有意義 // Fruitful
3 まあまあ // So so
1 無意味 // Worthless
0 非常に無意味 // Very worthless

質問

Q1. 本講義を受けて学んだことを100文字以上で記述せよ。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。 // Describe what you learned in this course, in more than 50 words. This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.
Q2. 現在考えている、博士号取得後の自分の活動において、本講義で得たものがどのように生きると考えるか。100文字以上。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。// Describe how the above (what you learned) is valuable for your future plan (after you get PhD). More than 50 words. This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.
Q3. 成功された人物像として講師の先生方に共通した特徴および相違点を述べよ。100文字以上。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。// Describe common characteristics in the lecturers and difference among them. More than 50 words. This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.
Q4. 講師の先生方へのコメント。(感想、来年の後輩の講義に向けてのお願い、感謝など、自由記入)。100文字以上。※名前付きで学生専用ページで共有します。また、講師の先生にも見せる可能性があるので気を付けてください。// Comments to the lecturers (any comments). This comment will appear on a Student-only page with your name, and may be sent to the lecturers.

回答

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下村 優
Q1<- 様々な産業界の方々からイノベーションとは何か,そのためには何が必要であるかを学ぶことができました.また現在の自分たちが将来どのような人物になるべきかということも示していただき今度の自分たちがどうすべきかということを学ぶことができました.
Q2<- 本講義を受けさせていただいてこれまで国内にしか向けていなかった考えを,世界を相手にするためにどうするべきかといった世界を相手にした考えにまで視点を広げることができました.これはどの分野に進むにしても活躍する上では重要であり,事業の立ち上げや他者との交流などに生きてくるのではないかと感じました.
Q3<- 共通して感じたことはどの方も広い視野や知識を持っており,狭い知見に囚われてはおりませんでした.また相違点として感じたことはやはり国内で長い間産業界を引っ張ってきた方々は「日本人」としての誇りを持って世界で戦うべきであるといったような主張が強く感じられました.一方で海外に多く出ておられる方々はまず世界に目を向けるべきという主張が第一にきてその中で日本人はどうあるべきかという主張でしたのでその話し方の違いは興味深かったです.
Q4<- この度はご講演をしていただきありがとうございました.先生方からのお話を教訓として国際的な視点を持ち.私たちもイノベーションを起こせることができるように邁進していきたいと思いますのでどうか見守っていただけるようよろしくお願いいたします.
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五島 剛
Q1<- 実際に世界を舞台として活躍している方が考える、世界における日本の大まかな立ち位置、強み、弱み、人との関わりを大事にすること、社会を支えるということを日頃から意識すること、自分の軸を持つこと、それに従って生きることの大切さなどを学んだ。
Q2<- 人生の様々な分岐点で選択を迫られる際に、この講義で学んだ、「自分の軸に従う」ということが生きると思う。また、この講義を受けたことで、海外で働くことに対するイメージが変わったので、それが今後の自分の選択肢の広さにつながると思う。
Q3<- 共通点として感じたことは、どの方も、誰かの役に立ちたい、という強い思いを持っているということである。また、相違点として感じたことは、その目標へ向かうアプローチが異なる、ということである。アプローチは違えど、そういう強い思いがあり、そのために自分が持っている能力を最大限に生かし続けたからこそ、偉大な業績を残し、日本に必要とされる人財になれたのだと感じた。
Q4<- 講義、昼食会において、たくさんの貴重なお話を聞かせていただき、とても感謝しております。過去を振り返っての失敗談や成功談、先生方が考える今後の日本、世界についての話は興味深く、とても参考になりました。特に昼食会に関しましては、普段このような経験をすることがなく、貴重な経験となりました。ありがとうございました。これからも講義を通して得たものを忘れず、日本を発展させ、世界で活躍できるように頑張ります。
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坂本 昂輝
Q1<- 本講義における最も大きな収穫は、発言力である。「和食で世界を席巻するには」という題目で、唯一私だけが意見しなかった時に学んだことである。この時、講義で挙げられたほぼ全ての意見はどのような和食を開発するかに焦点があてられていた。しかし、私は和食の形を変えず、どのように和食をそのまま広めるか、を考えていた。例えば、まともなものなら「和食料理人の教育制度を整える」から、「日本人を全員世界中に振り分ける」「日本人以外全員殺す(他の学生も述べていた)」などが考えられた。しかし、これらは題意に沿っていないし、このような意見が好まれるヒューマンウェアの雰囲気にも関わらず意見することはしなかった。この後悔の経験を通して、その後の私の発言する意思に影響を与えているように思う。
Q2<- 本講義では、グローバルな舞台で働くことの意義を教えていただいた。しかし、ただ海外に身を置いて仕事をするのではなく、誰と共に仕事をするかの重要性を学んだ。そして、その共にするべき人材はシリコンバレーのような最先端都市に集中している。そのため、私はそのような都市で出会う人々と、何かイノベーションを起こすことができたらと思う。
Q3<- 共通点として最も感じられたことは、会話・プレゼンが面白いことである。これはすなわち知識の広さや深さを意味しており、社会で活躍するための必須条件であると思った。一方で相違点として感じられたことは、各先生方のグローバル性にある。先生方の中には、日本で活躍している人もいれば、他国で活躍している人もいた。しかし、どの先生も海外で活躍し、その上で日本を支えていってほしい、という意見で一貫していたように思う。これは、日本で活躍している先生方は日本の問題を内から見つめており、海外で活躍している先生方は海外との比較で日本を外から問題視しているためであると思う。
Q4<- 本講義では、先生方の経験を語っていただき、私たちにとってはそれが何よりも貴重な経験となりました。本当にありがとうございます。来年の講義について、もちろん私には後輩がどのようなものに興味を惹かれるかはわかりませんが、私としてはもっと先生方が開発した製品や技術等がなぜイノベーションに繋がったのかを知りたいと思いました。そのため、来年はその部分をもっと伝えてほしいと思いました。
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佐竹 幸大
Q1<- 私は、本講義で改めて痛感したことがある。それは、包括的な分野横断型思考の重要性である。 例えば第一回で講義を担当頂いた拓植先生は、このことを、『エンジニアリングリベラルアーツ』という言葉を用いて表現されていた。学習(教育)・研究(科学技術)・イノベーション(社会的価値創造)が三位一体となって世間の難題に取り組む必要がある、とつなげてらっしゃった。スティーブジョブズも、テクノロジーとリベラルアーツが交わるところにこそ、イノベーションはあると述べている。 また、前国際協力銀行総裁の渡辺先生との昼食会では、金融の話とは少し逸れたが印象に残っている議論がある。それは今後、あらゆる仕事が機械やロボットに取って代わる中で、人間の存在意義をどこに見出すべきか、という議論だった。その議論を通じて考えたことは、多分野・多方面の知識を結びつけ、新たな価値を創造する能力こそ、機械に取って代わることの難しいものかも知れないということである。労働力や計算能力などが機械に取って代わる時代において、こういった柔軟な知こそ、21世紀型の、今後必要とされる思考力・発想力である。
Q2<- 本講義で得た学びは、自分自身博士課程取得後の多くの場面で使えると感じたものばかりだった。そのような学びの中の一つとして、自分が所属する組織、自分の立場を意識した行動をとることは重要だ、というものがある。 例えば企業で重役を担う場合、組織の中での役割・立場がある一方、官公庁の会議に出向けば、企業としての考えを官公庁に対して代表として伝える責任を持つ。さらに言えば、産業界代表でもある。海外に出向けば、日本人代表という立場もある。このように、上の立場になればなるほど、多くの重要な立場を持つことになる。そこで、自分の置かれた立場を上手く利用することで、自分自身や自分の所属組織、引いては特定の業界や、日本など特定の国に対しても、利益をもたらすことが出来る。そういったある種の世渡り上手さや知恵は絶対に必要である、ということを学んだ。これは普段聞けない先生方の実体験を基に具体的に語られたものが多かったのでより一層理解できた。
Q3<- まず、先生方の相違点を述べる。講義下さった先生方の経歴は実に多種多様だった。企業・大学・学会など様々な組織への所属経験があり、転身も多数されていた。学歴としても、博士卒の方、修士卒の方、企業で博士号を取得された方、と大きく異なっていた。もちろん専門も異なっており、今へ至った道筋も大きく異なる。このことから、成功に決まったテンプレートなど無く、経歴に固執しすぎる必要はないのだと感じた。 一方で、先生方に共通して、最終的には何らかの形で人を教える立場・マネジメントする立場につかれていた。また、危機感を強く持ちストイックに行動されており、なおかつ、行動に自分の軸があり、挫折しないタフさを持ってらっしゃった。さらに、常にアンテナを張り巡らせ、時々訪れるチャンスを逃さないようにしてらっしゃった。 また考え方として、ほぼ共通していたことも2つある。一つ目は、 give and take ではなく、 give give give という考えを持たれていたことである。見返り前提の貢献ではなく、何らかの信念に基づいて、周りを変えたいと全力で行動した結果として、大きな成果が付随して返ってきたり周りの信頼を勝ち取ったりして、チャンスを広げてらっしゃる。 二つ目は、相手に遠慮することなく議論できる友人が数多く持とうという考えである。幅広い分野の友人と、議論や何気ない会話をすることで、新たな活躍の機会を生み出し、そのチャンスを逃さずに掴む、ということをしてらっしゃった。
Q4<- まず初めに、私達が想像もつかないほどお忙しい日々の中で、少数の学生に対して時間を割いて講義して頂き、誠にありがとうございました。また、私共のような一学生の質問に対しても、ひとつひとつ丁寧にお答え頂けたため、遠慮なく質問しやすい環境でした。ここで学んだことを心に留めて実践し、社会に貢献していきます。
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辻 健太
Q1<-  主に,経験への貪欲さと世界規模の思考を学んだ.  経験に貪欲でなければイノベーションを起こすほどの成長はできないようだ.どの講師の方々も多様な成功・失敗を経られており,それらの経験による成長がイノベーションにつながっていた.やはり,自身の成長には経験の質だけでなく,経験の量も必要なようだ.  どんな事柄にも世界規模で考えなければ多くのチャンスを逃してしまうことである.例えば,海外日本では成立しないビジネスでも,イギリスでは成立しうるかもしれない.さらに,アメリカでは常識でも,日本ではほとんど知られていない社会の動きもある.そして,これらのようなチャンスを逃さないためには世界の動きに敏感になるべきであり,世界の動きはメディア越しには察知しづらい.
Q2<-  私は博士号を取得した後,大学・企業・研究機関に問わず,研究職に就くことを目指している.しかし,本講義ではどんな経験が将来どのように生きるかわからないことを知った.だからこそ,あらゆる経験を熟考し,自身の成長につなげていかなければイノベーションを起こし得ない.
Q3<-  共通した特徴は多くの経験すべてを明言できることである.つまり,どの講師の先生方も多くの経験を明言できるまで理解し,自身の成長につなげてこられたのだと推測した.  相違点は講師毎に極端に異なる思想を持たれていることである.つまり,講師の先生方をランダムに御二方えらんだとすると,御二方とも全く異なる思想の持ち主であるということである.やはり,イノベーションを起こす人物は際立った特徴をもつのかもしれない.
Q4<-  貴重な御時間を頂き,ありがとうございました.本講義において,多様な生き方・価値観を伺うことができ,将来の社会を世界規模で考える機会になりました.そして,なかなか御会いできない講師の先生方と貴重な御時間を共にすることができ,多くの経験を得ることもできました.そこで,私も先生方に習い,本講義にて得た経験を熟考し,将来イノベーションを起こせるよう成長につなげます.
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三浦 太樹
Q1<- 講師の先生方のそれぞれの専門分野に関する基礎的な知識はもちろんのこと、講義を通じて、ビジネスの世界で勝負をするためには常に俯瞰的な視点を持ち、自身の技術や持てるものを客観的に評価し何が武器になるかを適切に判断することの重要性を学んだ.
Q2<- 講師の先生方の多様な体験談から、仕事をする際に何が辛く、何がやりがいになるのかという具体例を多く学びとる事ができた.これは、博士号取得後に社会人となって組織の一員として働く際に自身の進路・キャリアを選ぶ際の判断基準として生きると思う
Q3<- 講師の先生方に共通した特徴として、興味を持っていらっしゃる分野や視野の広さ、話の引き出しの豊富さを感じた.また、相違点としては、講義タイトルにも含まれる”イノベーション”という言葉の定義が異なると感じた.
Q4<- 講師の先生方が講義に向けて手間暇かけて準備をしてくださっていたのがよくわかり、感謝しています.また、先生方は質問に対して真摯に回答してくださるので、先生方に聞きたい質問を考えながら基本的に授業の前半に行われる講義を受けるのが楽しかったです.
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大石 浩輝
Q1<- 上に立つ者の考え方、振舞いを学んだ。リーダーとしてチームを引っ張っていくときには、準備を怠らず、自信を持つことが重要であると学んだ。また、リーダーになったら謙虚さを忘れず新しい知識を吸収、挑戦する姿勢を持ち続ける必要性がある。言葉にするのは簡単だが。
Q2<- この講義を受けて、視野が広まった。アカデミアに残らずとも、企業に行って充実した研究人生を送ることもできることがわかったので、自分のしたいことが企業でもできるのなら、企業に行くのもキャリアの選択肢の一つとして考えてもよいかもしれない。
Q3<- 全員、数多く成功や失敗の経験をしていた。そのためか、尽きないほど、話の種を持っていたり、話を聞いていて、全員、自信があるように話をしていた。上に立つことを経験したからこその振舞いかもしれない。相違点は、続けてやることで成功した人と変えることで成功した人がいた。
Q4<- 内容自体はどの先生も聞いてて全く飽きず、とても面白い内容であった。成功体験から失敗体験まで、自身の伝記のように事細かに語ってくださって感謝したい。ただ、使用スライドがかなり多い先生がいらっしゃり、言いたいことの核となることが見えてこないことがたまにあった。自分だけしか伝えることができないであろうことを午前の講義でプレゼンを行い、午後は、フリーの質問コーナーにして下さるとありがたい。
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大杉 清之
Q1<-  様々な分野の先生方に講義をしていただき、それぞれの先生のフィールドにおける重要な視点、考え方を身に付けることが出来たと思います。これからイノベーションを志す上で、それらは重要なものであるとも感じました。また、社会で働く際に身に付けるべき教養に関しても、レベルアップすることが出来ました。
Q2<-  実務的なこと、マネージメント的なこと、技術的なことなど、形は何であれ、イノベーションに携わる人材として活動する上で、その活躍の場を広げる際に生きてくると思いました。また、イノベーションとは価値を作り出すことだと考えているので、その価値を作る際に、今回学んだことを振り返ることでいい案が導き出せるのではと思います。
Q3<-  自分の専門のフィールドがあり、その分野でとても自信を持っておられる気がしました。強力な専門性と、その上で他分野と交流できる力を持っていらっしゃることも共通しているようでした。そしてこれは本プログラム内で磨いてくべき力に該当しており、とても印象に残りました。  一方で、プレゼンの手法や、質問に対する応対などはとても特色があり、そこから見えてくるひととなりがとても個性的な先生方が多いと思いました。
Q4<-  先生方の各専門分野についてのお話はとても面白かったと思います。また、実際の体験談などは、日々の研究生活に参考なるものばかりでした。知識不足もあり、盛り上がる議論が出来た自信はないですが、来年度は先生方の成熟された知識と、HW生の発想力を、うまく活かすような形式で議論が出来れば、さらに白熱するかもしれないと思いました。
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都築 拓
Q1<- 本プログラムはどちらかというと情報科学の観点から、イノベーションを引き起こしていくという趣旨のものです。しかし、本講義においては多種多様な分野において一流の業績を挙げられた方々のお話を聞くことができ、本当に面白かったと思います。現在、多くの産業分野において情報科学がどのような役割を果たしているのか、そして今後それがどうなっていくのか、思いを馳せることができました。
Q2<- ある1つの対象、テーマについて、粘り強く取り組み、探求していくことこそが、他の追随を許さない専門性を育むことにつながるのであるな、ということが実感できました。自分自身も、大学院の課程を通じて自分が生涯を通じて探求すべきテーマを洗練させ、それを軸に様々な芯のある活動を展開していきたいです。
Q3<- 共通した特徴としては、すべての先生方が自身の専門分野に関して非常に深い知見を有していたこと、そしてそれを身に付けるためにある一つの対象、価値について長い時間をかけて粘り強く取り組んできたことではないかと。ご自身の中に強い芯のようなものを有しておられるのを、話から感じ取ることができました。相違点に関しては、それこそ無限に(人柄、話し方、興味の対象など)存在するという印象を受けました。
Q4<- どの講義もとても面白く、勉強になりました。全体的にはとても満足しているのですが、1点、講師の先生方にお願いしたいこととすれば、もう少しご自身の体験や実際の仕事内容の具体的なお話を詳しく聞きたかったな、ということがあります。理由は主に2つあって、講師の先生方は各分野の第一人者ということもあり、その半生の話を詳細に聞くだけで、非常に勉強になることが期待できるであろうことが1つ。そして、まだ人生経験や職務経験が浅い我々学生にとって、講師の先生方がその生涯をかけて習得した哲学や抽象的な価値観は、それだけを伺っても理解することができない部分が多かった(であろう)ということがあります。
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西田 圭吾
Q1<- イノベーションには単なる専門的な技術性だけではなくて、その時代に適した形で社会に対してそれを還元しなければならないことを学びました。とくに私たちの世代では単一の専門性だけでなく、複数の専門性を活用した社会への還元が必要になってきていることを学びました。
Q2<- いくら技術的に他研究よりも高い性能を生み出せたからといって社会で活用されなければ意味はないために、その技術の普及を促すような活動を行う必要があるのではないかと、博士取得後の活動として意識的に変化したように思います。
Q3<- 多くの先生方が、ちょっとしたチャンスからそれらを確実にそれらをモノにしてきたという共通点を講義の中から感じました。各先生方で性格や専門が大きく異なっているために、チャンスをモノにする方法はそれに合う形で行われたという相違点を感じました。
Q4<- 講義の内容は興味深いものも多く、たまにヒューマンウェア履修生でない友人と話をしている時にこの講義で知った背景などが活用される機会が度々ありこれまでと違う視点で話ができるようになったと感じることができるようになりました。
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畑中 岳
Q1<- 本講義では、各業界において重要な役職を勤めておられた先生方のお話を聞くことが出来た。学生の普段の生活では味わうことの出来ない、経験から得られた考え方を学ぶことが出来た。日常の段階からリーダーを目指してどのように行動すれば良いのかを参考になる内容であった。
Q2<- 講師の先生の中には海外でのお仕事をなされた先生方もおられた、自分も将来の進路のひとつとして海外での仕事に調整する意欲が増えた。この講義を通して学んだ自身のアイデンティティを持って海外の人と関わることが将来活かせられると考える。
Q3<- 共通して人と話すことが好きだということを強く感じた、リーダーとして役割を果たすためには自分の考えを主張し、実現させるためのコミュニケーションの能力が必要だと考えた。相違点としては、業界や仕事に由来すると考える海外をライバルとして捉えるか仕事の場として考えるかといった若干の差異があったように思われる。
Q4<- 先生方へ:お忙しい中、講義をおこなってくださってありがとうございました。将来先生方のように世界で戦っていくリーダーになります。後輩へ:事前に講師の先生のことを調べてどのような業界でどのような仕事をされてきたのかを調べておくとよいかと思います。
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藤元 大河
Q1<- 各界の先生方のバラエティに富んだ話を聞いて、様々な角度から大学院生の活躍の仕方を教えてもらうとともに、まだ先は長いと実感した。また、企業との連携を念頭に置いて研究活動を進めるという考え方を新しく持つことが出来た。
Q2<- 多様な講義を受けて思ったこととして、様々な生き方があり、進路選択の方向を固定概念にとらわれてはいけないと思った。博士号取得後の進路としても、研究者一択というわけではなく、より自己実現できる生き方があると思った。
Q3<- 数人の先生が共通して引用していた言葉として、ジョブズの”Stay hungry, stay foolish”があった。これはイノベーションの大きなヒントであると感じた。相違点としては、様々な形式のプレゼンを聞けたことがある意味面白かった。
Q4<- 【児玉先生】児玉先生の授業で、ブレインストーミングを実際に行いながら学んだことが、最も為になりました。hungryでfoolishなブレインストーミングをすることで、どんどんアイデアを出しながらイノベーションを起こしていきたいと思います。
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三田 真志郎
Q1<- ・和魂洋才(日本の魂をもって西洋のことを極めてください)を心がけること。 ・「おおきい」の反対語を「いきおお」と答えた小学生を褒めるような日本にすると、出る杭がさらに出る。 ・イノベーションにはジレンマがあり、性能が良いものであったとしてもそれが普及するとは限らないということを学んだ。技術者は高精度なものを作りすぎる傾向にあり、時代を先取りしすぎる。しかし、消費者からするともっと安価で最低限の機能があるものを好む。たとえば、スマホにおいても最近この現象が起こっていて、中国製である程度使えればそちらのほうが多く売れている。 ・企業でイノベーションを起こすには、トップの人たちだけを集めるのではなく、現場の声を大事にする必要がある。製品の改良のアイデアなどは工場で働いている従業員から生まれることが多い。
Q2<- ・ ベンチャー企業を立ち上げるときに行う、リーンスタートアップなどにおいて製品をマーケットにフィットさせていく過程で授業で学んだ「必要だけでも、十分だけでもなく、必要かつ十分であるのが大事」という精神がものすごく生きてくるのではないかと思う。 ・事業活動において一か八か(all or nothing)はやめておくべきで、事業に失敗しても自分で立ち上がれるようにセーフティーネットをつくっておかないと再起不能になるということは事業活動における意思決定に大きく生きてくると思う。 ・学術界に進み、基礎研究に携わる場合でも、企業の視点(消費者の需要があること。儲かることしかできない)を一度学んでおくことで、自分の行う基礎研究の社会的価値や応用可能性などを伝える際にその伝え方がよりわかりやすく充実したものになるのではないかと思う。
Q3<- 共通点 ・知識の幅が広い。なぜこんなに知っているのかというほどよく物事を知っている。 ・最近の世界事情をよく把握している。 ・内なる熱意が漲っている。 相違点 ・話したいことが多くて一方的に話すのが好きな先生と、ディスカッションの方が好きな先生に分かれる。年齢が高いほど一方的に話すのが好きな傾向があるように感じた。 ・話す内容を1から10まで事前に組み立てておいて時間内に伝えようとする先生と、脱線しまくりで雑談で長時間もたせるのが得意な先生に分かれる。
Q4<- ・専門用語を多用せず、もう少し噛み砕いて説明するか、使う場合は用語解説してから使っていただくと聞いているほうも理解度が上がると思います。 ・とくに講義で伝えたい重要なキーワードや専門用語とそれについての短い解説をリストにしたようなものがあると、もっと理解度が上がると思います。
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山中 夏生
Q1<- 本講義をすべて受けて、自分の専門以外に広く教養を持ち、幅広い視野と知見を持つことがイノベーションには必要なことであり、分野にとらわれずに学ぶことが大切であると学びました。
Q2<- 上記であげた幅広い教養を身に着けることが大事だと学んだことによって、専門以外の新しい研究分野を開拓していきたいと力が向くと考えます。 また、それに向けたモチベーションの維持にもいきると考えています。
Q3<- 先生方は自分の話したい・伝えたいと考えて、講義してくださっていると感じました。自分の気持ちの直接的な言葉以外での伝え方のうまさがあると感じています。また、数人の先生方が広く教養をもつことが大切だとされる一方で、数人の先生方は自分の専門だといえる分野をなにか一つ持っておくべきだとおっしゃっていたことが印象に残っています。
Q4<- お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。今後長い人生の上で研究をしていこうと考えている中で大変興味深いお話でした。
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Xu Xueyan
Q1<- The biggest thing I have learned in this lecture is that as the youth who should lead the future world, I should be well-known about how the current world is, and acquire about my own country’s condition, and feel the responsibility to develop my country and make my country a better country to live. And to achieve this we should develop technique s that can compete in the global level and conquer world’s market and finally contribute to my country’s economy.
Q2<- As I realized that I should consider about the world and should be active in the global level to contribute to my country’s economy in this lecture, after I get my PhD, I want to go to America to learn about the world’s most advanced technique and learn from most creative and innovative companies about how to run a creative company.
Q3<- They all know well about how the current world is and how the world will be in the future. Because they try to catch up with the world, they can stay smart and alert. The presentation style was quite different from one to one, and some of the teachers had kind of extreme thoughts but their words were very powerful and I think it is quite awesome.
Q4<- First of all, I am very grateful for all of you that when you were in such a busy period you were willing to give us a lecture and try to convey something to us. I think it is your effort to make the youth awake and let them don’t live in their “own world”. I have learned a lot in this lecture and I think I get what you wanted to convey to us. I’m very thankful for that.
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二ノ丸 雄大
Q1<- 必ずしも先端技術がイノベーションを起こす訳ではないことを学んだ.イノベーションとは社会に大きな変化をもたらすものであり,技術革新そのものではない.問題を発掘し,その問題について論理的に取り組む能力,また,そのために必要な政治経済・社会情勢などについての深い理解が必要だと学んだ.
Q2<- 今回学んだ内容を念頭に実践を重ねることで,将来イノベーションを起こせる人材に近づけると思う(実践を積まなければ,今回のお話を聞いただけでは何も変わらないと思う).とても興味深いお話を聞いて,先生方のような魅力的なイノベーション人材になるという目標を持つことができた.
Q3<- 研究者として活躍されている方は,一つのことを長く続けておられる印象がある.一方で企業のエンジニア寄りの方は,割りと拘り無く色々なことをされていると感じた.いずれにしても,自分の専門を軸にして,必要な知識をすべて取り込むような迫力を感じた.
Q4<- お忙しい中わざわざ阪大まで足を運んで頂き,大変ありがとうございました.特に産業界の方々とはお話する機会が少ないため,貴重な経験となりました.来年度以降も議論を重視した講義をして頂けると有難いです(なかなか時間の配分が難しいところですが).
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内田 貴久
Q1<- 創出論の講義において,様々なバックグラウンドをもつ講師の方々にお話を聞く中で,これまでの社会,さらにこれからの社会においてどのような人材が求められているのかを考えることができた.イノベーションを生み出す上で,実際にイノベーションを引き起こした人間や環境はどのようなものがあったのか,これからイノベーションを引き起こすためにはどのようなことを考えなければならないのかを思考する機会を多く得た.今後は,ここで考えたものを実際に実行し,試行錯誤の中で自分にしかできないイノベーションを引き起こしたいと思った.
Q2<- この授業の名前でもある,イノベーションをどのように創出するかについて,自身が博士号取得後にどのように生かすことができるかを考える.本講義で得たことは,これまでにイノベーションを引き起こした要因を学び,今後のイノベーションを引き起こすためにはどのよう雄な要素が必要と考えられるのかについて考察できたことである.この経験を踏まえ,今後はこれらの考えた事柄を実社会の中で実践していくことが重要となる.特に,博士号取得後は社会に広く関わる機会が多くなるであろう.そのような環境の中で,本講義のような試行を日々繰り返し,社会に大きなインパクトを与える人間になりたいと思った.
Q3<- 創出論に講師として講義して頂いた方々の共通点として目を引くのは,自己の一貫した信念を持って行動されていると感じた点である.つまり,芯のある自己哲学を持っていらっしゃるということである.相違点に関しては,「自己哲学」というからには言うまでもないが,それぞれの自己哲学が異なるということである.つまり,強い信念を持ちつつも,他の人間とは異なる価値観を形成することがイノベーションの上で不可欠なのだということを学んだ.
Q4<- 普段の授業や日常会話では聞くことのできない貴重なことをお聞きすることができ,自身の進路や今後の人生で意味付けをしながら生かしていきたいと思います.また,昼食にご一緒させて頂きながらお話させて頂いたことは,授業内容とも相まって非常に深い議論ができたと思っております.ありがとうございました.
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西山 周平
Q1<- 具体的にこういうことを学んだ、とはあまりよくわからないが、世界を舞台に仕事をしてきた方々から多少なりともエネルギーのようなものをいただいたと思う。今回聞いた話の数々のエッセンスが役に立つような場面が来れば、そのときにふっと思い出すでしょう。
Q2<- 皆さんエネルギッシュで意欲的であり、成功するまでの道のりを歩いてきた過程も力強いものだったのだろうと感じた。遠く先の目標を考えるのは苦手なので、自分も同じように、目の前の課題に力強く取り組んでいこうと思う。
Q3<- 皆さん非常にエネルギッシュだと感じた。意欲的で、かつ自分がやってきたことに自信を持っている。また、若いころの経験が鍵だった、という話し方をされた方が多かった気がする。一方で、皆それぞれ異なるやり方で社会への貢献について考えていて、やり方は如何様にもあるのだなと思った。
Q4<- 皆様お忙しい中、ありがとうございました。滅多にない貴重な経験になったと思います。年寄りは自慢話しかしない、と話された方がおられましたが、自慢できるだけのことを成してこられた方々のお話を伺うことができて光栄でした。
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山村 耕平
Q1<- 各種分野でご活躍されている講師の方々から、様々なイノベーション事例をご紹介頂いた。イノベーションの本質、またどのようなメンタリティでいかにしてイノベーションを実現するのかという点について、より一層理解を深めることが出来たように思う。コンビニ・回転寿司等がイノベーションに数えられることには素直に驚いたが、なるほどそのとおりである。イノベーションとはただ単に発明ではなく、発明が伴うとも限らない、人々の生活のなかに新しい価値を生み出すことである。
Q2<- 例えば、産業界に就職して世界に大きなイノベーションを起こしてやろうというようなビジョンはまだ持ってはいないが、そのようなことを目指す際に、この講義で学んだことを活かす機会は、メンタリティの面でも実践的な行動の面でも大いにあると考えている。私の場合、博士号取得後も基礎研究に携わっていくとしても、この講義で得たものを活かすことができるであろうか。自身の活動の影響が分野内に限定されがちであるという点でイノベーションの本質と乖離し、また研究分野であるからには多くの場合発見・発明が伴うことになるが、分野の人々に大きなインパクトを与えることを目指すのであれば、イノベーションを起こそうという際のノウハウは十分通用しうるように思う。
Q3<- それぞれ専門の分野でご活躍されている方に対して失礼な感想になるかもしれないが、やはりその分野に対する体系的な知識が共通している。どのような質問に対しても有意義な回答が返ってくる安心感は凄まじい。経歴に関して学部或いは博士号取得時点の頃から一つの分野に携わってこられたのか否かという部分は、それぞれ相違がある。成功にその点は重要なファクターではないということだろうか。
Q4<- お忙しい中、有意義な講義をありがとうございました。HWIPの学生でなくとも、一般の方が聴いても非常に楽しめる内容なのでは無いかと思います。それほど、専門的でありながら我々の日常生活に即した分かりやすい講義でした。それだけに少人数のための講義ということで、贅沢なものであったように感じます。今後ともなにかとお世話になることもあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。