村上 隼斗

第七期生

生命機能研究科  生命機能専攻

村上 隼斗 むらかみ はやと

岡山大学 工学部      

脳・社会・IT

Q プログラムに応募した動機やプログラムの魅力は?

私がこのプログラムに応募した動機は、融合研究に対する理解を深めたいと思ったからです。近い将来、脳科学と情報科学の融合領域において、人類の可能性を大きく広げるような技術が生まれると考えています。私は脳科学の研究を行う傍ら、そのような未来を一足先に考える機会を得たいと感じていました。そのため、このプログラムへの応募を決心しました。このプログラムの魅力の一つは、異分野の優秀な学生と意見をぶつけ合うことができる点です。普段の生活においてこのような機会を得ることは滅多にないのではないかと思います。

Q 自身の専門または得意分野は何で、プログラムでそれをどのように発展したい?

私の専門は計算論的社会神経科学です。この分野では、ヒトの社会的意思決定メカニズムを脳機能解析と数理モデルを用いて明らかにすることを目指します。特に興味深いのは、自分の利益のために他者を傷つける「道具的攻撃性」の計算論および神経基盤です。つまり、私たちの道徳性には個人差がありますが、それは数理モデルにおいてどのようなパラメータの差で説明され、どのような脳活動の差に表現されるのかに興味があります。本プログラムでは、「道具的攻撃性」のメカニズムを解明することが社会にどのような価値をもたらすのか、という実用性の観点から自身の研究を考察したいです。

Q 将来の夢・目標は?

ゼロストレス社会を実現することです。たとえば私は夜型人間なので夕方から仕事を始めたいタイプですが、残念ながら現代社会は朝型で回っており、それはかなりのストレスです。そして、私が現在の社会で夜型のスタイルを貫いた場合、そのような人間は社会不適合者とみなされるジレンマがあります。しかし、もし“夜型の社会”が存在したらどうでしょう?私たち夜型人間のメンタルヘルスは改善し、労働生産性も向上します。さらには朝の通勤ラッシュが緩和され、夜の犯罪率は低下し、独特の夜型経済が発達することで社会全体が活性化します。半分は冗談ですが、将来的にはこのような社会生活におけるストレスに基づいて個人が新たな社会構造を考案し、それに賛同する人々で独自の構造をもつビジネスコミュニティを気軽に形成できるようなITインフラを構築したいと考えています。