プログラム概要

「ヒューマンウェアイノベーション博士課程プログラム」の狙い

プログラムパンフレットをご覧いただけます。

ハードウェア、ソフトウェア両面における情報技術の類まれな発展によって、人間や機械が情報ネットワークを介して密接につながり合い、複雑なダイナミクスを持つ巨大なネットワークを構築しています。その結果、人間と人間、人間と環境・機械との間で予測困難な課題が次々に生じており、また、情報システムが人間や環境にかける負担も急速に増大しています。
このように激変する情報社会では、生命システムなどが持つ仕組み(柔軟性、頑強性、持続発展性)を有し、人間・環境に調和した情報社会を構築するための、情報技術としてのヒューマンウェアの確立が急務です。
ヒューマンウェアに関する技術を習得するには、変化する環境に適応し、進化してきた生物の「生体ダイナミクス」、人間や環境に調和した情報社会を構築するための「情報ダイナミクス」、情報を受け取って理解し、新たな情報を生み出す人間の高次脳機能としての「認知ダイナミクス」を包括的に理解することが必要です。

Hwipイノベーション図

本学位プログラムでは、このようなヒューマンウェアという新たな視点から、絶えず変化する社会環境を支え、柔軟性、頑強性、持続発展性を有するシステムを構築できる卓越したリーダー人材を、徹底した融合研究(斉同熟議)により育成します。具体的には、三つのダイナミクスの包括的な理解の下で、自ら課題を設定し、グループを組織・牽引してそれを解決することにより、災害時にも自律的復旧が可能な社会ネットワークを構築し、さらに、世代や立場を超えた人間同士のコミュニケーションやコミュニティ形成を促進する人間中心の情報技術を開発することによって、イノベーションの方向を転換へと導く人材を育成します。

こうして育成されたリーダー人材の生み出すイノベーションは、ややもすれば人間や環境に負担をかけ、発展不能な複雑なシステムを構築しがちであった従来のイノベーションと一線を画するものです。

大阪大学ヒューマンウェアイノベーション博士課程プログラムビデオ(履修生版)

 大阪大学ヒューマンウェアイノベーション博士課程プログラムビデオです(教員版)

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