山村 耕平

第三期生

山村 耕平

生命機能研究科 生命機能専攻

インタビュー

やわらかい人になりたい

記憶に残っているのは、相田みつをの詩「セトモノ」。「セトモノとセトモノと ぶつかりっこするとすぐこわれちゃう どっちかやわらかければだいじょうぶ」と続くこの詩を載せたカレンダーが、小さい頃、祖母の家にあったという。「はたから見たら自分は、穏やかそうでセトモノじゃない側の人間に見えるかもしれませんが、本当にやわらかい、優しい人間かなって、考えさせられた詩でした。やわらかい人になれたらいいな、と思っています」。

人が好き、服が好き、靴が好き。「いろんな人がいるのは面白い。街に出たときは、人の服装を見て、何を考えているんだろうとか、どんな人なんだろうかと勝手に想像しています」。

最近は特に靴にこだわっている。コレクション性も出てきて、履いていない靴が家に増えつつあるそうだ。父も同じ趣味だったので、母には「なんでそんなところが遺伝したのか」と言われている。

いつも研究は楽しい

その父が獣医だったことが、生き物へ関心を持ったきっかけの一つかもしれない。帰宅した父の服からは、牛の匂いがしていた。

理科の授業の中でも、生物の分野はその知識を身近で確かめられることから、興味深かったという。新しいことを知ることが出来るのが科学の楽しさだが、教科書だけでなく自分で手と頭を動かして、新しい知見に到達できたらなおさらだ。「もともと実験が好き」。同じ研究室の人からは「いつも楽しそうに研究しているね」と言われるという。

ランニングやボルダリングなど、体を動かすことも好き。「研究も楽しいし、ボルダリングも楽しいし、ランニングも楽しい。研究も、楽しいことの一つです」。

科学に関わることを続けたい

現在の研究は、生きた細胞の中で特定のタンパク質がどう動いているか、外部からの刺激でタンパク質の量がどう変わるか、などをライブイメージングという手法で追っている。タンパク質をうまく光らせるために、ゲノム編集など最新の手法を駆使する。

将来は、企業、アカデミアを問わず、科学に関わることを続けたい。新たな選択肢としては、国家公務員も考えているという。HWIPのカリキュラムの一つ「イノベーション実践演習」で、特許庁の担当者に特許の重要性や有効性などの演習を受けたのがきっかけだ。「日本の技術を影から支え、技術立国をサポートする仕事だというお話をされていて、そういう関わり方も面白いなと思って。常に最新の技術が書類で届く、そういうところも特権だなと」。論文とはまた別の形で、最新の科学技術に触れていられるのも魅力的だと感じたそうだ。

2016年12月インタビュー