大渕 拓也

第三期生

大渕 拓也

情報科学研究科 マルチメディア工学専攻

インタビュー

小学生の頃の夢はゲームクリエイター

子どもの頃からゲームが好きだったそうだ。特にロールプレイングゲームが好きだったという。最初はゲームそのものが楽しいだけだったが、だんだんゲームがどうやってつくられているのかに興味が移った。

小学校の卒業文集には、将来の夢としてゲームクリエイターと書いた。「自分が楽しむだけじゃなく、自分がつくったゲームで人も楽しいと感じてくれたら嬉しいだろうなと思って」。

子どもの頃のこうした思いも根底にあり、大学は情報分野を志望。大阪大学工学部の電子情報工学科に進んだ。

意外性に惹かれて選んだ研究テーマ

成績が優秀な学生を3年時から研究室に配属する早期配属に選ばれ、現在の研究室へ。そこで生体分子や生化学反応に基づく新しい情報通信の分野、「分子通信」と出会った。「今まで聞いたこともない研究でした。情報分野に進んで、ここで生物が出てくるなんてと驚きました。でもせっかく研究するなら意外なものをやってみよう、知らないからこそ面白そうだと飛び込みました」。

研究室にて。

高校時代は「生物は暗記物」という印象しかなく、むしろ嫌いな科目だった。ところが研究室に入って再び勉強を始めると、そのメカニズム、精巧さの虜になったという。

現在の研究では、細胞同士の情報伝達を制御して細胞同士を上手く協力させることで、全体として一つのより良いシステムをつくることを目指している。例えば細胞を利用して薬を標的に送り込む場合、送り手の細胞がばらばらに動いて標的にたどり着くのではなく、標的を見つけた細胞が、何かしらの信号を送って、ほかの細胞に伝え、より多くの薬を標的に届ける。それぞれが協力しあってうまく情報をやりとりし、システム全体の効率を上げることをねらっている。

「思いがけない好きなことに出会うきっかけ」を創り出したい

「もったいない」がモットーの一つ。博士課程まで進むことを決めたのも、「せっかく目の前にある機会を活かさないのはもったいない」というのが動機だった。「チャンスがあるなら飛び込んでみる」。HWIPに入ったのもそんな思いからだった。HWIPの魅力は、先輩や後輩を含め、幅広い分野の学生たちと一緒に学び、議論できるところだという。「一緒に博士取得を目指して頑張れる仲間がいる、ということは大きい」。

将来は、自分の研究を通じて、人々が思いがけない好きなことに出会うきっかけを提供できたら嬉しいと考えている。ビッグデータを駆使した情報推薦とは違う、「もっと意外なもの」だという。「自分でも驚くような価値観の転換や、知らなかった楽しさに出会えた時、そういった出会いに喜びを感じます。そういう気持ちを、他の人にも提供できたら嬉しい」。

2017年7月インタビュー

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