高 博奇

第三期生

高 博奇

情報科学研究科 マルチメディア工学専攻

インタビュー

中3のある朝、生まれ変わって強くなった

中国・山西省生まれ。11歳の時に上海に転居して以来、先生から理不尽な罰を与えられるなどのいじめに悩まされたそうだ。しかし中学3年のある朝、「もう、他人から何を言われても気にするのをやめよう。強い人になろう」と心に決めた。約500人の生徒中、成績は100位ぐらいだったのが、その時を契機に20位ぐらいに急上昇。いじめも止まった。「人生の大きな転機でした」。

他の人が自分をどう思うかが気にならなくなったことで、今では、様々なことにとにかく前向き。「例えば普通は、上手く話せない外国語でじゃべるのは恥ずかしい。でも自分はどんどんしゃべりたい。恥ずかしいと思わないので、むしろどんどんしゃべってたくさんの人とコミュニケーションをとりたい」。

大災害に強いモバイルネットワークを目指して

上海の大学では3年生から通信系の研究に取り組んだ。阪大の大学院に入り、現在は、モバイルセンサーネットワークの研究をしている。基地局が不要な新しい形のネットワークだ。

例えば四川大地震(2008)では何万人もの人が亡くなったが、基地局が被害を受けて通信が困難になり、救援に支障をきたした。モバイルセンサーネットワークがあれば、そんな時でも役立つだろうと、その分野の研究を進めている阪大へ留学を決めたという。

高校生の頃は生物分野の研究にも大変興味がり、HWIPが生物など他分野との融合を目指している点に惹かれた。異なる領域の学生や教員たちと交流できるのがとても有意義で楽しい。また、特許など、全く知らなかった領域の授業も面白いという。

「負けるのが嫌い。成功したい」

HWIPの海外研修では米国を訪れた。大学のキャンパスやシリコンバレーの雰囲気は気に入ったが、住むのは日本の方が良いと話す。人々のマナーの良さや礼儀正しさ、セキュリティーの高さが日本の魅力という。卒業後は、日本の民間企業や大学で、研究者として働きたいと考えている。

好きな言葉は、米NBAのバスケットボール選手コービー・ブライアントの「Somebody has to win, so why not be me.」。「なぜ、私じゃないんだ」「負けたくない」という意味だととらえている。「私も、ずっとこんな感じで、負けるのが嫌い。成功したいです」。

自身にとって成功とは、自分がハッピーに感じることだという。たくさん友達をつくる、減量に成功する、研究でいい成果を出す、そういった一つ一つがみんな「ハッピー=成功」につながっていると話す。

2017年7月インタビュー


  • An example of mobile ad-hoc networks