BROWN, ZUBEN

第一期生

BROWN, ZUBEN

生命機能研究科 生命機能専攻

インタビュー

科学の楽しさは、世界で初めての事実を自分で見つけられること

「オーストラリアで過ごした子ども時代は、朝から晩まで外で遊んでいました」。自然科学や生物への関心を抱いたのは、そこからかもしれないという。

自然科学を研究する面白さは、世界で初めて、その事実を自分が知ることができることだという。「真っ暗な部屋の中で、自分がそこに光を当てて、何があるのか初めて見ることができるようなものです」。

歴史、特に近代史の本も好んで読む。社会にさまざまな問題がある状況下で、意見の多様性が失われていき、暗い時代を突き進んでいく経緯を追うなかで、「人間はなぜ、そんな思考に、簡単に陥っていくのか」と考える。

「若い時に人は別の国に行くべきだ」と書いていた作家に影響を受け、シドニー大学時代に2か月、日本を旅した。そのときから日本がお気に入りだ。西洋とは大きく異なる歴史文化に浸ることができる一方で、最先端の科学研究にも取り組めるのが日本の良さだという。特に、東京より人がちょっとやさしく感じられ、食べ物もおいしく、つっこみが面白い大阪が気に入り、大学院は大阪大学を選んだ。

タンパク質分子の構造と機能を探る

大学では生態学と生化学を専攻していたが、大学院では生化学の方向を選んだ。現在は、電子顕微鏡を使ってタンパク質分子の構造を原子レベルで探る研究をしている。構造を知ることが、タンパク質分子の機能を理解することになり、機能を阻害する薬などの応用も広がる。遺伝子を操作して、タンパク質分子の重要そうな部分に目印をつけ、従来より詳しい構造と機能の関連を探る手法を進化させようとしている。

新しい価値観に触れた、ニューヨークでのインターンシップ

HWIPのインターンシップで、米ニューヨークの大学の研究室に4か月滞在した。人生の進路が変わるほどのインパクトがあったという。「アメリカは、人の考え方が多様でオープン」。最先端の研究手法を学び、日本とは違う研究スタイルにも触れることができた。

日本に来て5年目。日本がすごく好きだという。一方で、自身の成長のため、また別の海外に行くことも視野にあるそうだ。「もう2つの家が欲しい。1年のうち6か月を日本、6か月を外国。それができたら完璧」、と笑う。

将来はポスドクののち、社会にテクノロジーや価値を提供できる産業界で働きたいと思っている。

2016年12月インタビュー

(実際のインタビューは英語混じりの日本語)