ABRAHAM, ANTHONY

第二期生

ABRAHAM, ANTHONY

生命機能研究科 生命機能専攻

インタビュー

小さなスケールから世界を解き明かしたい

小さい頃から、弟と一緒に自然の中で遊んでいたという。「家に大きな庭もあったので、植物を見たり、木の根を掘ったり、カタツムリの這っているのを見たりしていました」。

自分の周りの環境をコントロールすることにずっと興味があったそうだ。ファンタジーやフィクションの本をよく読み、魔法にも興味があった。「ロボットを作ったりもして、それは魔法ではないけれども、サイエンスというのはそれなりに魔法のようで、だからどうやって魔法を実現するか学んでみたかった」。

高校1年生の頃、物理や化学の勉強を始めたのと同時に、小さなスケールの世界に関心を持ちはじめた。あらゆるものが、どのように作られているのかを理解したい。それには、小さなスケールから緻密に見る方法論が良いのではないかと思ったそうだ。

医学分野に役立つナノマシンを

小さなスケールの世界への関心から、ナノテクノロジー研究に興味を持った。しかし生まれ育ったナイジェリアにはこの分野を学べる大学が無く、関連しそうなコンピューターサイエンスを選んだ。

大学院からは、生物物理のアプローチで、ナノマシン作りを目指して研究している。今探っているのは細菌を駆動させるモーターである、生体ナノマシンの鞭毛だ。「タンパク質が自然に集まって、構造を築くする仕組みに興味があります。これを解明することが、実際のナノマシン構築を実現するための、重要な一歩になると考えています」。

全く人工的な素材で組み上げられたナノマシンと違い、タンパク質やDNAを組み合わせたにマシンならば、人体に用いる時の安全性も高い。ゲノム編集をしたり、がんや感染症の治療をしたりするナノマシンを作るのが夢だ。

様々な文化や考え方の違いにも関心

民族や言語、文化の由来や交流の様子などにも興味がある。子どもの頃から歴史や海外の文化についての本もたくさん読んでいたそうだ。哲学にも関心があり、人々がどのように考えるのか、思考のプロセスや概念の起源の違いなどに関心があるという。

HWIPのカリキュラムでは、1年時に、国際的な製薬企業の日本法人の本社を訪問し、研究成果を製品化できることの重要性について、マーケティングディレクターから話を聞くことができた。2016年夏には、インターンでドイツの研究所でも研究した。「大学との研究環境の違いや、一緒にいた学生たちの研究熱心さに感銘を受けました」。

これからも研究を続け、将来は、自分のラボを主宰したいと考えている。

2016年12月インタビュー

(実際のインタビューは英語)