世界で活躍するための基礎教育を

コンピュータサイエンスをはじめ、
多くの分野で、世界中の研究者が競争を繰り広げる
時代が到来しました。

竹村 治雄 教授

Takemura, Haruo

情報科学研究科 サイバーメディアセンター 情報メディア教育研究部門

竹村 治雄 教授

ヒューマンコンピュータインタラクションについて研究する竹村教授は、ヒューマンウェアイノベーションプログラムにおいては、国際連携を担当している。教授は、グローバルな視点で研究を進めるには、日々の活動の中で身につける自然体の国際感覚の重要だと語る。

授業を通じた国際的、融合科学的な体験

ヒューマンウェアイノベーションプログラムの中で国際連携、及び融合科学に関するものとしては、現在、情報科学研究科セキュリティ工学講座の藤原融教授と私が中心になって進めている「国際融合科学論」があります。これは、学生が海外の大学や研究機関での海外インターンシップに参加するための前段階として位置付けられた科目で、海外からの招へい研究者とともに英語で演習を進めるのが大きな特徴です。

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ゲームは融合科学的

融合科学という視点から考えますと、米国マサチューセッツ州ボストンのウースター工科大教授を招いて行うインタラクティブ・ゲームのデザイン演習が、非常に融合的な内容だと思います。というのも、インタラクティブ・ゲームは、コンピュータと人間の組み合わせでシステムを考える「ヒューマン・コンピュータインタラクション」の概念に含まれることはもちろん、銀行のオンラインシステムなどと異なり、ストーリーや音楽、映像などの芸術的な要素も含めて総合的なデザインが求められるものだからです。認知科学などの知見も必要とされ、非常に融合科学的だと思います。

グローバルな雰囲気の中での研究

昨今、大学教育のグローバル化に対する要請が高まっていますが、グローバルになるためには、普段から留学生と自然に接するような国際的な環境を整えなければならないと考えます。私の研究室は、日本人が16名、海外からの留学生が9名で、国内、海外の学生の比率がおよそ2対1となっています。出身国もドイツ、米国、ギリシャ、ベトナム、中国、台湾、ブラジルとみごとに分散しています。この研究室はスタートして12年ほどですが、当初はさほど留学生は多くありませんでした。研究を通じてネットワークができた海外の大学から来る留学生が少しずつ増え、国際的な研究室になってきたのです。
学生が外国人の学生とコミュニケーションを図り、英語で論文を書くのが当たり前という環境を構築すると、おのずとグローバルに活躍できるベースが育まれていくように感じます。

国際競争に挑戦する意欲を

takemura3今後、ヒューマンウェアイノベーションプログラムには、外国から参加する学生が増えていくでしょう。どこの国の出身の学生であっても、ある分野で活躍したいと思う若い世代は、グローバルな舞台で競争したり、協調したりとさまざまな経験することになります。コンピュータサイエンスの世界でも、この動きは変わりません。全世界の専門家が切磋琢磨して研究を進めています。一方で、機会があれば世界中の研究者との共同研究ができます。プログラム参加学生の皆さんも物怖じせず、堂々と胸を張り、世界に向かって自己アピールに努めてほしいと思います。

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