「ヒューマンイノベーション創出論」第1回講義
~「イノベーションと付加価値の関係?」を開講

2013.11.8 

電機産業界の動勢からイノベーションについて解説

日本科学技術振興財団 常務理事 吉田浄氏

日本科学技術振興財団 常務理事 吉田浄氏

多彩な講師の方々から貴重なイノベーション体験を伺う「ヒューマンイノベーション創出論」。11月8日の第1回講義では、日本科学技術振興財団常務理事の吉田浄氏が「イノベーションと付加価値の関係?〜電機産業を素材にして考える」と題してお話しされました。

吉田氏は、電機産業界で活躍されたのち、同財団理事として企業分析や企業倫理に関する教育・研究に従事しています。その氏からイノベーションの付加価値について貴重な話を直接聞けるチャンスとあって、履修生たちは真剣なまなざしで熱心に耳を傾けていました。

 高度な専門能力と俯瞰力をもって付加価値創出を

吉田氏は、リーダーとしてプロジェクトを動かしていくためには、国際社会の情勢、経済学・経営学の知識も重要であると力説し、ソニーやアップルのイノベーションの事例を市場創出の視点や財務の視点を交えて紹介しました。さらに、グローバル経済における日本企業の課題や海外企業の動きなどについて、「ものづくり白書」(経済産業省)などを参照しながら説明。また、博士課程の人材に社会が求めるのは、専門分野における極めて高度な研究能力とともに、全体を広く俯瞰する力とアナロジー力、加えて高い教養であると語りました。

最後に学生へのメッセージとして、「付加価値を創出するイノベーターは法人としての企業ではなく、個人である」と述べ、メーカーの研究部門だけでなく、開発部門からも求められる人材になってほしいと締めくくりました。出席した履修生は大いなる刺激を受け、将来設計の指針となる有意義な講義となりました。