企業インタビューにより産業界の視点をプラス(必須講義:イノベーション入門 2017)

 

産業界からイノベーションを学び、斎同熟議を通して自らで考える

融合領域の視点に産業界の視点を足してイノベーションを起こす素養を身につけるため、まずは1年次の前期にイノベーション入門が実施されました。集中講義にて会社について学んだ後に、専門分野の異なる複数の学生がチームを組み、産業界の一線で活躍されている方々との面談の中から産業界の視点を学ぶとともに、異分野間での徹底した議論に基づいて新しい価値の創造に挑戦する(アイデアソン)という実践形式のイベントです(1年生の必須講義の一環)。この後、1年次後期のイノベーション創出論へとつながります。

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p1040801最初の集中講義の講師は昨年同様、大阪大学産学共創本部・共創人材育成部門の松尾誠二先生。株式会社リクルートに20年間務めた経歴を持ち、現在はキャリアドゥの代表も兼任しています。集中講義では、「会社とは何か」、「イノベーションはなぜ必要か」、「効果的なコミュニケーションの方法と、メール、会話、名刺交換、ふるまいなどの社会マナー」について、練習なども含めた実践形式で学びました。

企業訪問は3人の履修生チームで行いました。訪問する企業はHWの参画企業のうち、日立(赤津 雅晴 様)、マイクロソフト(榊原 彰 様)、東芝(折原 良平 様)、NTT(岡田 顕 様)、オムロン(池田 徹 様、諏訪 正樹 様)、堀場(臼井 誠次 様、北村 裕之 様)、NICT(土井 美和子 様)の皆様にご協力いただきました(信じられないチャンスです!いつも本当にありがとうございます)。日程調整なども履修生自身が行い、事前に質問内容も考えて企業訪問・インタビューに臨みました。このように企業に直接訪問してインタビューから学ぶ機会は、通常のコースワークではなかなかない機会であり、履修生にとって貴重な経験となっています。特に、どの企業においても、まさにリーダーシップをもって集団の方向性を決めている/決めてきた方々に担当していただけたことはHWならではの機会です。

企業訪問の後には、各チームが企業から学んだことと、それを踏まえて自分たちが起こしたいイノベーションについてプレゼンしました。また、ここではベンチャー起業経験のある大阪大学産学共創本部の松尾誠二先生と吉田耕治先生にもコメントをいただきました。各プレゼンについて議論を行うとともに、最後に全員で斎同熟議を行いました。各企業から学んできたことの統合や、それぞれのイノベーションについての議論、これからの日々の心がけなど、 白熱したプレゼン&議論によりそれぞれに学んだことや履修生が生みだした考えを共有し、さらに発展させました。

以上のように、HW履修1年目において、会社の基礎知識を座学で学び、実際に企業を訪問してナマの産業視点を学び、一度自分たちでイノベーション創造に挑戦してみるという密な実践イベントにより、履修生達の能力や意識は大きく向上しました。以下の感想のように、多くの履修生が初めての経験からたくさんの学びと達成感を感じたとともに、日々の心がけについても考え直す機会になったという意見もありました。また初めての機会であり、密な実践一発勝負になっていることから、反省点もしっかりと感じることができたようです。このような達成感も反省もどちらも実践だからこそであり、HWの履修生は前向きで個性が強くそれぞれのスタイルで吸収するため、今後の成長が楽しみです!

 

 

 

 

履修生の感想

富田 風太(情報) >> 今までイノベーションに関して勉強してきたことは,本でまとめられているようなイノベーションに関する一般論であったが,実際に企業のイノベーションを起こしている・起こそうとしている方々の話はより具体的なもの(構造や評価の問題)であり,本だけからでは得られない経験や知識を得ることができたと感じた.

佐々木 隆明(情報) >> 今回インタビューを引き受けてくださった方々は、これからイノベーションを起こそうとしている私たちのロールモデルといえる。それゆえこのような企業の上層部の方々とお話しする機会を頂けたのはよい経験であったと私は考えている。 私個人の反省点としては、企業インタビューに行くまでに「イノベーションとは何なのか」について深く考えていなかったことである。イノベーションという言葉には明確な定義が与えられてはおらず、それゆえ様々な解釈が可能である。インタビューに伺う前にイノベーションという言葉に対する自分なりの解釈を用意しておけば、その時点での自らの考えるイノベーションと企業の方々の考えるイノベーションとの相違点を感じることができ、より面白いインタビューができたのではないかと思う。これに限らず、何事においても他人から与えられるまでにまず自分で考えるようにするべきであるなと感じた。

井本 宗一郎(情報) >> 多くのイノベーションのノウハウ・種類を知り自らイノベーションについて考えたことはリーダーになっていくために1つ成長できたと感じた。

Thomas Rodrigues Crespo(情報) >> In the case of my group the contact with the company (Toshiba) was very fruitful. We could freely ask questions, propose ideas and receive feedback about them in a very constructive way. It made me realize how much energy and creativity we Humanware students have that, if the companies had interest, could be extensively employed to help them rethink their strategies.

岸田 捷暉(生命) >> 企業の方とお話しさせていただく機会は、大学で研究活動を行なっているだけでは、なかなか得られない。今回の経験では、社会に出た時に、自信を持って活躍できるか、正直不安になった。自分は今、大学院で何をすれば良いのか。少し考えてみるきっかけになったようにも思う。 実際にイノベーションを考えてみても、そう易々と思いつくものでもなく、それができなければ潰れるという危機感で研究開発を行なっている、企業と大学の研究との温度差を感じた。 何が足りないのか、やはり、研究をするからには、価値を生み出す必要がある。今後は自分の研究の応用や、実現を考えながら、未来の社会について、予測し、必要とされるものはなんなのか、価値を見極められる人材になっていきたいと感じた。

清田 誠(生命) >> イノベーションが社会への貢献の一部だということを学んだので、自分のテクノロジーに固執したプレゼンを反省した。どうしても応用のことをあまり考えてこなかったので、こういうところでどうしても自分の興味に先走りがちだったが応用の際はこれがどのように実際に人に使われるのかなどを考えなければならないことを改めて学んだ。

福永 裕樹(生命) >> NICT土井様がおっしゃった、自分のアイデアをアピールし続けることが大事で、アピールし続ければ必ず賛同者が現れるという言葉が印象に残っています。イノベーティブなアイデアは否定されやすいがそれでもアピールを続ければ賛同者が現れる。イノベーションに必要なのはアイデアはもちろんのことそれを伝えられるコミュニケーション能力だということを学びました。

三田 善志郎(生命) >> アイデアを具体的な研究活動にまで落とし込む力がまだまだ不足していると感じました。

KEVIN STAPLETON(生命) >> This was a great opportunity. I really feel like I have a better sense of my innovation and idea creating skills. By that I mean, in a group of people trying to innovate I know what ‘type’ of innovator I am. Well, not completely but I know better. For example, I am NOT a group leader or project manager. I am most definitely the person who can ask a lot of questions and therefore am more suited to be be an experimenter and problem solver. This experience was my first real attempt to see for myself what it would be like in a real setting. Awesome impression and I wish we could do it more.

Zang Minbo(生命) >> It was good.

小澤 誠 >> はじめは「ヒューマンウェアイノベーション入門」などという全くふざけたタイトルの講義だと思っていたが、講義を終えてみて一考するに想像以上の学びがあったように思われる。そもそもイノベーションについて考える機会というものがこれまでなかったので、本講義はイノベーションに関して広く・深く知るための好機となった。実際、本講義のおかげで「イノベーション」という概念に関する理解が多いに深まり、具体的にイノベーションを起こすための道筋というものが見えたように思う。

田辺 育暉(基礎工) >> ありがとうございました.

八木 聡明(基礎工) >> 実際にインタビューをしに行くのは,本を読んだりネットで調べたりするよりも有意義で自分の印象に残った. また各班でインタビューした内容を生かしたイノベーションアイデアも非常に興味深かった.

于 士琪(基礎工) >> During the research career, the chances of learning society knowledge are really few. By attending these classes, I think I started to think about the things happens around me, and to think if there are any innovation values.