ヒューマンウェア セミナー合宿2018 ~思いっきり斉同熟議~

2018.4.13-15 

 

第6期生を迎える4月、新年度早速の週末4月13~15日(2泊3日)の計画でセミナー合宿を行いました。これは1年次の必須授業である「ヒューマンウェアセミナー」の一部です。

今年は新入生と同じ人数のヒューマンウェア上級生に加え、阪大や他大学から他のリーディング生および特任教員もメンターとして私達のセミナーに協力していただきました。また、分野外の企業(ベネトン)からの外部講師に加え、ヒューマンウェア修了生も外部講師として招き、レクチャーをいただきました。なお、セミナー合宿の内容は、融合研究に関連する深い議論(斎同熟議)を基盤として、目標とする人材に必要なものを教員と上級生との議論により決定します。また今年は上級生による講義時間も3つありました(さらに加えて修了生の講義もありました)。

新入生にとっては、プログラムのこと、同期生、そして先輩・先生を知り、親睦を深めるだけでなく、様々な分野から集まった人と議論をする能力を養う“斉同熟議”のスタートとなります。融合研究に突っ込んでいくために必須です。大学院生となり、今後の自身の目的や未来像の形成を始める機会の一つとして実施します。合宿には途中から1泊2日で、上記のように先輩達や外部協力者も加わり、学年、研究科、リーディングプログラム、大学を越えた交流が行われました。

この合宿では毎日、朝から晩までみっちりと頭を使って議論を行いました(具体的には以下の写真をご覧ください)。正に斉同熟議であり、今年も終わった後にはみんなヘトヘトです。また前回に引き続き、英語しか使ってはいけない時間がインターバルで半分あるため、さらに大変だったでしょう。それでもやはり、今年度の新入生も、先輩の学年とは違ったカラーを持ち、とても個性的かつ元気があって志が高い面々が集まりました。この新入生同士の深い議論はもちろんのこと、さらに先輩や外部協力者との深い議論もみっちりと行われ、とても充実して楽しい合宿となりました。さてさて、ここから今年度も楽しんでいきましょう!

最後に、本セミナーの趣旨に賛同し、無報酬でご協力いただきましたヒューマンウェア外の皆様(阪大の他リーディングプログラム、東京大、京都大、早稲田大、ベネトンジャパンからの皆様)に心より感謝を申し上げます。ご協力ありがとうございました!!!

2018年度合宿の様子


ウェルカム新入生!
合宿場についた初日、まずは自己紹介、ヒューマンウェアの教員や組織の紹介、ヒューマンウェアでの活動およびサポートの紹介が行われました。次に、リーダーシップやイノベーション、その中でヒューマンウェアプログラムが目指すところ(これまでのプログラムの活動を踏まえて)についての講義があり、通常の大学生としては学ばない概念を学びました。その後、新入生と教員で入り混じって、自身の現在の思い、目標や将来像について議論しました。

 
二日目には、まだ1年生同士だけで、ポスタープレゼンテーションとブレインストーミングのトレーニングから始まりました。直後の上級生&外部協力者メンターとの各種イベントに向けての実践型練習です。ポスターは10回以上がんがん発表して、何回もいろんな人からフィードバックもらって改善して。しかもこれにより、様々な分野からの研究についてまずは幅広く知り、その分野を超えるに必要な言語能力を鍛えます。同級生とのつながり、相互理解、言語能力、そのどれもが融合研究に必須です。その後、ブレインストーミングで常識を超えたアイデアを生む練習。議論議論!And English English 😀

 
午後からは、上級生や外部協力者のメンターの自己紹介の後、新入生とメンターとのポスターセッションを行いました。分野を超えたがっつり研究議論に白熱です!!!また、多くの新入生から聞くところによると、やっぱり最初のここで上級生の凄さがビビッときたとのことでした。広く深い融合研究力ですね!そして、このつながりが融合研究に繋がります。続いて、上級生により全履修生の他己紹介を行うことで、合宿にいないメンバーの情報も全員紹介しました(上級生セッション)。

  
全員でチームビルディングのワークを行いました。いわゆるペーパータワーで勝負。ただし、ヒューマンウェアルールでは、人件費コストを払えば一人が支えてもOK。トータルではどれが1位かな~?タワーと言うより垂らしてるだけという発想の転換で階も超えて3階ぐらいいきました!「それいいの?!」っていう常識からの逸脱もまた面白いですね!その後、未来のビジョンやキャリアについての講義を受け、融合研究を念頭に置いて、全員での自由議論に入りました。

 
三日目には、ヒューマンウェア修了生であるBrown Zuben博士(2017ノーベル賞のコロンビア大学Joachim Frank先生のラボに研究者として勤務が決定)によるレクチャー。ビシッと決まってるぜ!考え方やおすすめなど、自身の経験に沿ってプレゼントしてくれました。また、もうすぐ博士になる5年生(5年一貫)の冨永登夢さんにもレクチャーいただきました(2年生主催の「ヒューマンウェアの使い方」の講義の一部で、主に海外インターンシップの経験とお勧めについて)。先輩たちはバッチリ大きな背中見せてくれました!!!

 
その後、リーダーに必要な「見られ方」の講義をベネトン(ワンランク上のセンスと品をリーズナブルな価格で提供するイタリアのアパレルブランド)ジャパン商品部部長の石塚丈二先生から頂きました。「人は見た目が9割」といいますが(100%なんて話もありますね…)、相手にどう思わせるかは自分で決める!さすが超説得力あります!実演形式のレクチャーで意識とイロハを教えてもらい、グループワークで各人の好みや外から見た印象を議論しました。セミナー合宿で外部講師は初めての試みですが、これも上級生アイデアです!

 
さらに、リーダーに必要な「振る舞い方」の講義を劇団ちゃうかちゃわんOBでありヒューマンウェア上級生の島谷二郎さんが行いました。振る舞いは、相手に何かを伝えることもできますし、それだけでなく周囲にもたくさんの影響をもたらします。自身の振る舞いがいかに相手に伝わるかを知るべし!これも上級生アイデアです。それにしても、さすがのヒューマンウェア生のレクチャーは、どの教員の講義よりも大盛り上がりでした!!!

  
午後からは、「どうやってリーディングプログラム間をつなぐか?」というお題に対してアイデアソンを行いました。1年生も前日に練習した経験を用いて活発に参加です!

  
そしてアイデアソンプレゼン。1年生も大活躍で、今年も堂々とした頼もしい新入生が入ってきました!ちなみに、「必修講義を共通化する」というアイデアから「リーディング生で社交場を経営する(優勝したのでアイデアは内緒)」まで、色んなものが出ました!

 
最後に、アイデアソンの優勝アイデアに対して、「やるべきかやらないべきか」のディベートを行いました。議論ではなくてディベートなので立場を決めて論破します。同じ課題で「やる派・やらない派・ジャッジ」のどれも体験したりすると、急に真逆の意見となってぶつかり合うので面白いです!慣れないディベートに、慣れない英語のみの時間もあるし、終盤だし、もう頭がヘトヘトですがあと少し!

 


おつかれさまー!楽しく学びました!!!今年も元気な新入生でさらに楽しみです!
博士にしかない専門性&哲学と、従来の博士が持たない広さ&人間力を兼ね備えた人材がここからわんさか生まれるように!!!
そして今年は外部協力者の皆様、ご協力ありがとうございました!!!

[昨年のセミナー合宿の様子]   昨年の報告 >>

新入生の声(レポートの抜粋)

原 彰良
普段の講義とは異なり,自分の意見を述べ,相手の意見を聞き.それをまとめていくといったトレーニングや一人の人としてどのように成長していくのかを考える機会を与えてくださった合宿でした.また様々な分野から集まった同期や先輩,先生方と多くの議論をしていくうえで自分の視野の狭さを痛感しました.この先輩方のようになれるのか不安はありますが,ヒューマンウェアでの活動に積極的に参加したいと思えるような3日間でした.

東 和樹
この合宿に参加し、情報及び生物、認知の研究を志す方々と交流することで、発表能力や英語力など様々観点から自らの立ち位置を再確認できました。また、今まで関わらずにいた、生物学及び生体学の研究やその考え方に触れ、ヒューマンウェアの必要性を改めて理解しました。更に合宿ではヒューマンウェア以外のリーディングプログラムの学生とも交流でき、分野の垣根を超えた貴重な体験をすることができました。これらの経験は僕の研究活動を間違いなくブーストさせると確信しています。

立川 剛至
慣れない環境,見知って間もない同期や先輩方との合宿は,とても刺激的でした.また,自分と異なる価値観や,共通の価値観を同期と夜遅くまで語り合うことが出来たのは良い経験になりました.悔しいなと感じたことは,2日目に体力がバテてしまって先輩方との交流があまり出来なかったこと,自己表現が上手く出来なかったこと(これは技術的な話もそうですが,落ち着いて話すということが出来ていなかった)です.ただ,同期と話していて面白いメンバーが集まったなと思いますし,面白いことができそうだなとワクワクしています.

羽生 奈央
他研究科と連携をしている以上,HWの活動を通して他分野の研究内容を知ることができたり,学際的な考え方を培わなければいけなかったりするのは当然であるように思います. そういった,当然の段階にいる時でも「やってやった!」という達成感はかなり感じられます.しかし大切なのは,そこから更に進み「お作法が違うから」で終わらせず,自分は何ができて何を知らないかを自覚し,自分の領域とは異なるロジックでリサーチクエスチョンを考えられることであると考えています. 今回のセミナーを通して,多くの人に「わたしはこれができるけど,あなたはどう?」と訊く機会がありました.振り返って考えてみると,この問いをすることによって,想像以上に,自分の研究や専攻する分野での立ち位置を明確にできたように思います.大変有意義な時間を過ごせました.

植田 健介
私は、自分の研究内容や意見を簡潔にまとめて外部に発信することがとても苦手である。合宿中、ポスターセッションで質問したり、ディクテーションで意見を述べたり、意見をまとめてプレゼンしたりと具体的な行動をできるだけ行ってこの点を変えようとした。「アウトプットが得意です」とはまだ胸を張って言えないが、合宿前より少しマシになった。私が合宿前と後で大きく変わったのはアウトプットの経験値である。次に参加する機会があれば、自分のみならず人に影響を与えられるようになりたい。

元田 智大
現時点で、博士課程に進学しようと考えている学生が、どのようなことを考え、今の研究を行っているかを知ることができた。このことは個人的に大きな収穫です。一方でやる気のある学生を見ると、自分の研究に対する姿勢の浅はかさを感じた。合宿中、いろんな人が深い議論を展開していたが、相手に利益を与えることができる発言は全くできなかった。現時点での自分の力を把握できた上、他の優れた学生が持つスキルを盗むことができたように思う。

Fu Changzeng
Concerning this camp, it was a great opportunity to build a bond among HWIP students. This was my first time to do such a kind of thing in Japan. And also the first time to make a poster about my research, to introduce it to others. I got a lot of new ideas from others’ research. After the Poster Session, I found it was very important to make your word concise at first, just introduce your idea in general. Then, if the audience showed his/her interests, you could give more details. What’s more, I was very enjoy in the Teamwork Session, I let me know what is ‘Individuals Make A Difference’. In short, all the things were too awesome!

Thilina Dissanayake
This was a new experience to me. Even though I have stayed in Japan for 5 years, this is the first time I had the opportunity and the privilege to mingle with so many people with different educational backgrounds and research interests. I learnt a lot about the researches done in Engineering Science and Frontier Bio Science departments and also by exchanging ideas with them, was able to develop few research ideas of my own. I believe that by participating HW camp, I was able to gain knowledge which will allow me to confidently face the future challenges in my life.