若手起業家セミナー 開催報告

2016.6.24 大阪大学(吹田キャンパス) 生命システム棟 2階 セミナー室

現在第一線でご活躍中の若手起業家2名を生命機能研究科と共同でお招きして、それぞれのお仕事に対する哲学や思いについてお話しいただく特別セミナーを開催しました。その人にしかできないユニークな仕事のエッセンスはどの分野でも共通なようです。トークには静かな自信や個性が溢れ、各講演者の仕事へのこだわりを通じて、履修生には人生の道標を感じられる機会となりました。seminar_20160624

日時 : 2016年6月24日(金)15:00~17:00

会場 : 吹田キャンパス 生命システム棟 2階 セミナー室

講師・演題 :

瀬尾拡史(株式会社サイアメント 代表取締役社長・医師)

「CGが医療の未来を変え…る??」fbs20160624-019

近藤玄大(イクシー株式会社 代表取締役)

「ロボット義手の開発 〜大学、大企業、スタートアップを経て〜」

event160624-1瀬尾拡史さんからは進行形のプロジェクトのご紹介(木村カエラとのコラボ:INSIDE KAELA)や、CGグラフィックスの世界的な受賞作、UT-Heartの美しいCGがどのようにできるのかといった舞台裏を臨場感あふれる言葉で語ってくださいました。医師の知識で科学的なCGをエンターテイメント性や芸術性をもって美しく作り上げることへの情熱、スタイル、クオリティは並々ならぬものでした。瀬尾さん独自の世界を作る構成力、力のこもった言葉と映像は聴衆にとって大きなインパクトとなりました。まさに異能の人(総務省認定)のお仕事紹介でした。瀬尾さんの描く夢はご自身のCGを駆使した日常科学toolが世界に拡がること、だそうで、気づいたら近い未来私たちもそれを使っているかもしれないと感じました。
event160624-2近藤玄大さんからは、義手の製作から広がった世界の話でした。起業とは、社会のためのみならず自分に主体があり、社会の中での自己表現そのものを生業とするもの、としてご自身は捉えているというお話から始まりました。演出家のようなスタンスでproductをcommunityからstoryへと自然体に展開されていったお話が心に残りました。義手が、手の機能的な役割だけを担うのではなく、手を失った方がやりたくて仕方がなかったことやファッション性を叶えるツールであり、感覚的や視覚的な楽しみも含むもの、という話は目からウロコです。柔らかな感性も大切にされて、仲間やユーザー、コミュニティに心を配りながら開発過程とその後のコミュニティを大切になさっている姿が伝わってきました。Google impact challengeやクラウドファンディングでも資金を獲得され、社会から脚光を浴びる起業家として、ますますのご活躍が楽しみです。
fbs20160624-261パネルディスカッションの時間には、近藤滋教授と履修生の横田将志くんも加わり、聴衆との距離も近く、活発な質疑応答が繰り広げられました。若手起業家の学生時代の日常スタイルから今に至るまでの在り方に質問が及び、より普段の素顔を感じられる、熱のこもった時間となりました。

 

横田将志 <一期生・生命機能研究科>

お二人の起業家の起業に至るまでの物語と熱い思いをお聞きしました。僕自身は、学外で様々な起業家のお話を聞きに行くことがあるのですが、今回のお二人はその中でも毛色の違った起業家であると感じました。多くのベンチャーの場合、起業後、自分の製品・サービスをもっと広げるため会社を大きくしていくことを選んでいます。しかし、今回のお二人は自分のやりたいことを自分の求めるクオリティで実現するために限られたメンバーで会社を動かしており、この信念はすごくかっこよく感じました。自分の技術、できることに自信があるからできるスタイルであると思います。この起業の仕方は難しいと感じましたが、自分もいつかは起業したいと思います。

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