シリコンバレー・サンフランシスコ研修2016 (HW・北米センター共催)

2016.02.21 

2016年3月21日から27日にかけて、HW履修生20人がアメリカのサンフランシスコベイエリア(サンフランシスコ・シリコンバレー等)へと研修に行きました。下部の学生の声(抜粋)からもわかるように、研修の結果として、学生たち全員が非常に多くを学んだと強い自覚があり、大成功に終わりました。プログラムとしては予想以上の収穫にうれしく思います。なお、この研修には大阪大学北米センターの強力なバックアップを得ており、プラニングや現地での手配などは主に北米センター長の樺澤先生および北米センターのプログラムコーディネータ紺野さまに行っていただき、さらに前センター長である久保井名誉教授には日本から全行程をご引率いただきました(本当にありがとうございました!)。

ベイエリアはイノベーションの聖地です。世界で最も研究開発が活発な場所の一つであり、Apple、Google、Intel、Facebook、Yahooなど世界の名だたるIT企業、新しく生まれ勢いのあるベンチャー企業、およびカリフォルニア大学やスタンフォード大学など世界最高峰の大学がある地域です。ニューヨークを抜いてアメリカで最も家賃が高い場所になっており、世界から優秀な人材が集まります。HWの学生たちにとってこのベイエリアから学ぶこと、そしてこのエリアの活用方法は数え切れません。この研修では、こういった大企業、ベンチャー企業、上記2大学等に訪問しました。

おおまかな研修の目的はもちろん世界最先端の企業・起業(特に日本人(外国人@ベイエリア)から)・大学・産学連携を学ぶことですが、20人のそれぞれがしっかりとそれぞれの目的を考えてのぞみました。そもそもHWは個人単位での海外活動をバックアップしています。今回はそれとは異なり集団での研修ということで、履修生間での経験の共有およびその場での議論や、グループ活動、また集団間での交流、そして個人では最初のハードルが難しいことへの挑戦なども視野に入っています。なお、この研修の元々のアイデアは、HW履修生が日立の児玉先生をはじめイノベーション創出論の先生方からシリコンバレーのお話を聞いて刺激を受けたことに由来しています。

以下、ここでは日記のように、時系列を追って紹介します。

研修一日目(到着当日)は、研修中でのルールなどの再確認の後、ホテル周辺や交通機関などの現地サーベイを行いました。これは後の学生自主活動を安全かつスムースに行うためです。海外が初めての学生もいたため(予想通り?)、いくつかの小さいトラブルがありました・・・。みんな飛行機の長旅に慣れないと疲れますしね!

二日目の午前はシリコンバレー企業訪問の最初、SunBridge Global Venturesの取締役の川鍋仁さまにお話をいただきました。SunBridgeはインターネット関連スタートアップの投資育成および海外進出をサポート会社であり、川鍋さまはOracleでDSC1262_20percentのソフトウェアエンジニアなどを経て現在に至ります(現在、スマートな名刺システムを提供するCofameのCo-founder兼CEOでもあります)。一発目の企業訪問で、ガツンと来ました。圧倒的なパワーを感じました。むしろ優しく話しかけてくれているのに、実際にあってみると確かに誰もが感じると思います。川鍋さまからは、これまでの経緯と考え方(結局これが大事で説得力を生む)に加え、例えばチームワークの大切さ、そのためにも自分の長所と短所(短所も、と言うところが大事)を把握していること、それをアピールできる必要性、シリコンバレーでの失敗を恐れない風潮や、例え失敗したとしても会社や組織だけではなく個人やチームでの実力の評価があり、実力あると評価される場合は何度でも挑戦できる(する、逆に無い場合は生き残れない)という風潮など、とても興味深く刺激的な内容を学びました。言葉がとても明確で、経緯と一貫性があり、ものすごく説得力がありました。以下、今回の全ての講師に当てはまることとして、文字にしてもおそらく伝わらないのが残念ですが(学生のなかでも現地で人から直接聞く話は、本や文章で見聞きするよりもずっと刺激的でmotivative”と言われています)、学生たちはとても密な時間を過ごし、その心情に大きな変化があったことは下記の学生レポート抜粋を見ていただければわかると思います。代表として一つ紹介します:「シリコンバレーでは、一人でできるレベルのことなど相手にされないのだと思った。自分の強みは何で、弱みは何なのかを見直そうと思った。」(なるほど!たしかに!)。川鍋さま、ありがとうございました!

二日目の午後は、カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)に訪問しました。UCバークレーはあらゆる世界大学ランキングで常にトップ10に入る世界最高峰の大学です。歴史もあってアメリカの公立大学ランキングでは常に1位を維持し、またシリコンバレー企業からも莫大DSC1299_20percentな出資を受けていて、最先端の研究を行っています。このUCバークレーのCITRIS(The Center for Information Technology Research in the Interest of Society)にはHWの国際アドバイザリである井上隆秀先生がおり、今回の北米研修において交流イベントを開催していただきました。訪問したのはSwarm Labという100人以上からなる研究グループです。Swarmとはハチや鳥、魚などあらゆる生物種でみられる集団行動であり、生物個体が各々に行動しているのに集団としてうまく機能できています。全体を統合する強い中枢機能を持つような集中管理システムとは異なり、まさに生物らしいシステムの象徴であり、これを研究のコンセプトに置いているSwarmLabとHWとは相性がいいです。SwarmLabでは、いたるところにセンサー、通信、計算を行う機器があるようなシステムを研究開発しており、もちろん_DSC1291世界最先端です。今回はなんと、そのSwarmLabのカリスマJan Rabaey教授とKen Lutz Executive Directorに参加していただきました。さらに、SwarmLabの大学院生や、日本の企業からUCバークレーに来ている方々にも参加していただきました。ここでは、SwarmLabの先生方から新しいビジョンのご講演をいただき、またHWからは学生二人が発表しました。限られた時間の中、時間一杯の質問と議論があり、充実した時間を過ごしました。HW生の発表も「さすが」という感じで、聞き手の知識を意識して、分かり易く、また流暢な英語にて素晴らしいプレゼンを行いました。さらに、UCバークレーやCITRISの概要を井上先生から教えていただくとともに、SwarmLabやCITRISの整ったものづくり環境を実際に訪問し、とても大きな刺激を受けました。その後の夕食懇親会でも、ご参加いただいた方々から貴IMG_2328_20p重なお話を聞かせていただき、とても勉強になりました。こういった専門的に世界最高峰の場所には、勉強や共同研究などにより個人で行くことはあっても、20人規模で訪問できることは非常に稀です。国際アドバイザリの井上先生のご厚意により、とても貴重な経験ができました。井上先生、ありがとうございました!

三日目の午前は、B-Bridge InternationalのCEO兼社長President、およびSilicon Valley Japan University 発起人である桝本博之さまにお話をいただきました。B-Bridgeは研究機器や試薬の提供、国内外のスタートアップ企業サポート、そして日本への「グローバル」教育の提供を行う会社であり、桝本さまは_DSC1338東洋紡やCLONTECHなどを経て現在に至ります。桝本さまは誰がみても明らかなカリスマ性を放ち、そのトークに魅了されました。たくさんの経験による無限の奥深さを感じるにも関わらず、なにしろ人物像が分かりやすく、一貫性があって説得力がありました。日本でよくある「結局この人は何がしたいんだろう?」なんていう憂いは微塵も感じませんでした。桝本さまからは、やはりこれまでの経験と考え方に加え、例えば常識にとらわれない考え方や「常識の幅の広さ」とイノベーションの起こり易さの相関、ReactiveではなくProactiveに攻めること、コミュニケーション力をつけることの重要性など、まさに明日からの毎日の考え方を変えるような内容を学びました。最後のフリー質問時間には学生がビッシリと囲んでしまいました。なお桝本さまは日本の学生がシリコンバレーで学べるように学校をつくっています。1週間の短期プログラムなどもあり、お勧めですので是非是非!上記同様に、学生の学習影響は下記のレポート抜粋にて想像いただくとして、代表として一つ紹介します:「日本的に見ると非常識な考え方、に一歩踏み出せるようになりたいです。常識という枠の中だけでは新しいことは何もできません。枠をはみ出した考えができるように、明日からじわじわと枠をはみ出そうと思います。」(非常識でおもしろい人が増えそうですね!)。桝本さま、ありがとうございました!

三日目の午後は、大阪大学北米センターを訪問しました。この世界唯一無二の場所に(だからこそ)、阪大の拠点があり、HWもその恩恵を思い切りうけました。そもそも北米センターは、DSC1345_20p「学生が主体となる活動」を支援することで、持続発展可能な社会を実現できる挑戦的かつ創造的な人材を育成するというスピリットのもと、海外研修を主軸とした「新咸臨丸プロジェクト」を運営してきました。この主旨はHWおよび今回の研修目的に合致していたため、文頭のように協力を快くひきうけてくださいました(新咸臨丸プロジェクト2016. HW ver.みたいなものです)。北米センターはサンフランシスコの中心地にあり、とてもアクセスがいいです。北米センターにアットホームに迎えていただき、アメリカ・ベイエリアを身近に感じるとともに、訪問して早速、学生たちはくつろぎました(ソファで速攻ねてますね。疲れたのでしょう・・・)。ベ_DSC1346イエリアの概要や北米センターについてのお話をいただき、また同じビルにオフィスをもつ早稲田大学からもお話をいただきました。さらに、大阪大学には豊中キャンパスにカリフォルニア大学の大阪オフィスがあり、ここで講義(紹介動画日程)を行ってくださっているUCサンフランシスコのJohn Ino教授にも、北米センターにて歓迎していただきました。

さらに夜には懇親会を開いていただきました。北米センタ_DSC1366 - コピー1ーは、大阪大学北米同窓会などの人的ネットワークを築いてくれています。その面々をみて、私達は驚きを隠せませんでした。シリコンバレーの企業や日本の大企業のアメリカ支部、大学などの現地アカデミア関連、JSPSやJETROおよび領事館といった行政機関など、まさに産学官にて活躍する方々が一堂に集まり、温かく迎えていただきました。その場で学生達が非常にタメになる話をいただいたのはもちろんのこと、このつながりにより次の日の学生自主企画に領事館や企業へ訪問させていただく学生もおり、素晴らしい経験を得ることができました。今後もこのつながりが明るい未来へ発展するのではとわくわくします。参加してくださった皆様、ありがとうございました!

四日目は、学生主体グループ行動の日です。学生には事前に、自分たちで目的を持ち、行きたい会社や研究室にアポをとって、この_DSC1392日を有意義に過ごす一日であると伝えてありました。いろんな都合で直前になり、アポ取りの条件が最悪だった状況下において、学生たちはしっかりとこの日を有意義に使いました。たくさんの依頼メールを出しながらも、残念ながらアポが取れなかった学生達もいましたが、あきらかに直前すぎたという悪条件のせいでした(申し訳ない・・・)。具体的には、Google、Make School、カリフォルニア科学アカデミー、そして上述の懇親会にて出会った田坂克郎さまに連れて行っていただいた在サンフランシスコ日本国総領事館とSalesforceです。それぞれの学生が、各地においてたくさんのことを学ぶとともに、アポ取りの難しさやネットワークの重要性なども学びました。学生活動にご協力くださった皆様、ありがとうございました!

夜には106 Miles Meetupに参加しました(自由参加)。シリIMG_0075-e1458150084161-112x150コンバレーでは、企業家やエンジニアなどが集まるMeetup(夜にどこかのバーなどで自由に集まって交流する)が頻繁に行われており、ビジネスのネットワーキング形成の場の一つとなっています。行ってみると、バーにたくさんの人が集まっていました。話してかけてみると、例えばヨーロッパのベンチャーのCEOが人を探しに来ていたり、現地のプログラマが交流しにきたり、またHW生のように研修のために南米から来ている学生もいて、みんな名札をつけて飲みながら会話していました。ちょっと日本ではあまりないシチュエーションでしたが、そこはさすがにHW生、全員が名札を付けて、こちらから話しかけていきました。この存在を知れたことは非常に大きいです。

五日目の午前はコンピ_DSC1528ュータ歴史博物館付近で自由行動でした。博物館や近くのGoogle complexに行く学生がいました。博物館は世界最大級の重要なコレクションを所有しており、とても見ごたえがありました。特に計算機開発の前半は新しい計算機の原理自体が次々に開発され、今に近づいてくると恐ろしい速さでその高速化や小型化が進むさまが見えました。今また、新しい原理が必要とされている、というのがHWですね。

五日目の午後は、Spectrum Visions GlobalのCEO久保由美さまとCTO樋口聖さまにお話をいただきました。Spectrum Visionsは自閉症の人々など口頭言語のコミュニケーションが苦手な人達のための会話援助ツール Voice4uや、言語が通じない旅行先などで支援してくれる Tabby (ベータ版の新機能もみせてもらってびっくり! 言語補助だけでなくガイドにもなります!) などを開発している会社であり、久保さまは元主婦、樋口さまはスタンフォード大学での航空宇宙工学工学博士取得を経て現在に至ります(?!)。と、経歴を聞いても良く分からないかと思われますが、話を聞くと、やはり動機ややDSC1569_20pりたいことが誰の目からも明瞭でした。久保さまは自閉症の息子さまと話したい、同様に他の自閉症の人たちやその家族が社会とつながりをもって楽しく生きてほしい、そして樋口さまは、目の前にこれだけ必要性があるのだから自分がやらなければならない、という強い思いがストレートに伝わってきました。何かを始める動機、この最も重要な部分を涙が出てくるお話から学びました。また、自分の考えがあり、それに基づいて議論する能力の重要性を学びました。さらに、このお二人はどちらも非常にキャラの尖った魅力的な方々であり、そして何より対照的でした。まさに、研修の最初に川鍋さまから教えていただいたチームワークの概念をそのまま分かり易く見た感じになりました。上記同様に、学生レポート抜粋を一つ紹介します:「日本とアメリカの教育の決定的な違いはディスカッション能力の育成、そしてそれを鍛えるためには慣れるしかない、という話があった。ディスカッションを目的とした学生企画合宿を行おうと思った。」(まさに斎同熟議ですね!)。久保さま、樋口さま、ありがとうございました!

その後、久保さまと樋口さまにスタンフ_DSC1592ォード大学を紹介していただきました。スタンフォード大学ももちろん世界最高峰の大学です。産学連携においても、地理的にも歴史的にもシリコンバレーのまさに中心にあり、大学発のベンチャー等の支援を目的としたスタンフォード研究所(世界で最も大きな研究機関のひとつ)が生まれたほどです。スタンフォード大学とUCバークレーはどちらもベイエリアにおける世界最高峰の大学ですが、スタンフォードは私立であり、訪れるとこの二つは全く異なる雰囲気を持つことがわかります。とにかく広く(全米最大、世界2番目)、そして物凄く綺麗です。歴史的な背景、現在の統計的状況、個人やその家族の視点から見た大学や入学のプロセスなどの事情、樋口さまがいた研究室の棟やその時の日々の状況など、シリコンバレーを生んだ大学について広々と綺麗な場所ですがすがしさを感じながら学びました。もちろんその間にも、引き続き久保さまと樋口さまへの質問は続いており、「めちゃくちゃ忙しいのになんて贅沢なガイドをしてもらっているんだろう・・・」と口にした学生もいたほど、充実していました(わがままばかり、本当に申し訳ございません・・・)。久保さま、樋口さま、重ねてありがとうございました!

以上のように、HW北米研修は大きな収穫を得ました。まさに、現地や阪大でご厚意により支えてくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。そして、HW生は素晴らしかったです。彼らはそれぞれが各自でしっかりと目的を持ち、一つ一つのイベントに真剣に取り組み、独自の考えを作り上げるとともに、夜などは議論しあい発展しあっていました。ベイエリアに強く影響を受けながらも、そのままを鵜呑みにするのではなく、自分たちの考えと新しく学んだことを混ぜて、さらに新しい考えに持っていこうとする学生たちが多く、頼もしさとともに尊敬の念を感じました。また、全員がとても満足してプログラムに感謝を示していたこと、それだけでなくしっかりと改善案も提示したこと、人間としてもさすがだと思い、うれしくなりました。日本に帰ったらすぐに倒れて熱が出た学生もおり、もうヘトヘトになる密な研修でしたが、非常によく頑張り大きく成長したことでしょう。これからも頑張ってください!

外部レポート

  • 日本学術振興会サンフランシスコ研究連絡センター(JSPS-SF)ニューズレター
    JSPSsfNewsLett

学生の声(レポートからの抜粋)

・シリコンバレーで活躍する人たちの仕事に対する姿勢を学んだ。今行っていることに対するモチベーションが高い。また、全員が人とのつながりが大事と言っていた。シリコンバレーでは、一人でできるレベルのことなど相手にされないのだと思った。自分の強みは何で、弱みは何なのかを見直そうと思った。研修の中では、特にシリコンバレーの企業を訪問して話を聞くのはよかった。HWではイノベーションや社会貢献など、アカデミアの中で終わらないプロジェクトを期待される面があると思うが、なかなか実際にそのようなことが起きている環境を想像するのが難しい。なので、実際に世界で最もイノベーションが起きている現場を肌で感じることは貴重な経験だった。(生命・垣塚太志)

・今回の研修では,多くのことを学ぶことができたと思う.まず一つ目に,どのような経緯をもって現在にいたるのか学ぶことができた点である.例えば,Spectrum Visions社の樋口さんは必要なところに必要なテクノロジーが届いていないことを知ってそれを解決しようとされていた. 2つ目に,自分たちが学ぶべきイノベーター像を学べたと思う.B-Bridgeの桝本さんは,挑戦すること,積極的になること,コミュニケーション力をつけることなど,様々なことを教えていただいた.その他,今回身をもって感じたことはネットワークだと考えている.私たちの班は自由行動時に訪問予定が決まっていなかったが,班のメンバーの一人が前日の北米の会で領事館の人とつながり,そこからsalesforce社で働いている日本人の方にお話しを伺う機会を得ることができた.他の方も同じようにネットワークの重要性を話されていた.これらのことを学ぶ有意義な時間になったと感じている.学んだことを受けて,まず研究に対する種に対してアンテナを張り,常識を疑い,社会,世界に必要なことは何か考えたい.世界の最前線で戦い続けることができるようにいつも挑戦し続けたい.今後も海外研修は続けていくべきだと考えている.理由は,HW生にとっても大きな刺激となるからである.(基礎工・酒井和紀)

・様々な起業家やシリコンバレーにて第一線で活躍している人たちとの交流や講義,ベンチャーやスタートアップを行っている起業家との交流会(MeetUP)を経て,アントレプレナーシップの片鱗を見ることが出来た.そこで働いている人や起業を目指している人たちは,失敗を恐れて行動しないのではなく,自身のやりたいことに対して全力で突き進んでいる人が多く,自信を持って行動していた.また,自身の仕事を他者に伝えるコミュニケーション能力に長けている人がとても多かった.この自身の仕事に対する自信がコミュニケーション能力の向上や良いアイデアにつながっていると感じた.(基礎工・進寛史)

・I learned much from the visits to Berkley and Standford. It’s always amazing to see what people can achieve through tight collaboration. The projects in Swarm Lab reminded me that I should think bigger in terms of my research goals and consider how much more I can achieve by working more people from different laboratories.(情報・Juan Lorenzo Hagad)

・「起業は一人でやると失敗する、異なる強みを持つ人間たちとチームを組んでやるべき」との言葉が印象に残りました。そのようなハッキリした立場分けは日本的ではあまり行われていないと思うので、ここで改めて意識できたことは今後のチーム作りに役立つと思います。「イノベーションの起こりやすさ」と「常識の幅の広さ」は相関する、日本は常識の幅が狭い(by桝本さん)。これは面白い見方だと思いました。(生命・古林太郎)

・今回の研修を通して、日本とサンフランシスコの常識の幅の違いを学びました。日本では往々にして、常識という決められた範囲の中で考え、行動するように教育されています。一方サンフランシスコではそのような常識という決められた範囲が無い、もしくは範囲が非常に広いと感じました。失敗に対しても人々は寛容であり、スタートアップに失敗したとしても、シリコンバレー人は再び新しいスタートアップに挑んでいきます。このような考え方の幅の違いが、ベンチャーの活発さや人々の気迫の違いを産んでいるのだと今回の研修を通して感じました。日本的に見ると非常識な考え方、に一歩踏み出せるようになりたいです。常識という枠の中だけでは新しいことは何もできません。枠をはみ出した考えができるように、明日からじわじわと枠をはみ出そうと思います。例えば、何か考える度に、思いついたことと全く逆のことを考えてみることから始めてみようと思います。(情報・齊藤紘美)

・私はシリコンバレー人のアピール力およびチャレンジ精神を見習うべきである。アピールするためには自分の強みを把握しておく必要がある。その上で、相手の事情を把握し、相手にとっての自分を魅力を納得できるように説明できなければならない。チャレンジ精神とはチャレンジすることおよび失敗することを過剰に恐れない心のありようである。シリコンバレーでは失敗することは恥ずかしいことではなく、会社を潰した人間も堂々と次なるステップに進む。日本では文化的に失敗のリスクを過大評価する傾向があり、新たなチャレンジがしにくい。アピール力で仲間を増やし、チャレンジ精神で機会を増やすことがイノベーションには大切である。(基礎工・島谷二郎)

・一番ためになったことは、物事を始める、にまつわるエトセトラを学べたことである。本研修により、起業の最前線といえるシリコンバレーにて、現状を学び雰囲気を体感することで、自分自身の仕事に対する立ち位置やイノベーションに向けた見通しが明るくなり、日々への取り組みに対する活力が湧いている。大目標のための小目標を日々こつこつと丹念に取り組み、20年後までにイノベーションと呼ばれる仕事をやり遂げる。(基礎工・中西惇也)

・It is easy to criticise an idea, and so I can easily say ‘Japan is not innovative’ or ‘It is hard to try new things in Japan’, but, I must ask myself ‘what have you tried to do to fix that?’. It is pointless to make a complaint, but do nothing to fix it. After the trip to America I want to start on a local scale (initially extending from each side of my desk) to be more innovate, to try something new. I think that it is impossible for one man to change society, but it is easy for each person to make a change to their own lives. We can bring back a little piece of Silicon Valley to Japan, and work on making our lives, studies, or research a little bit more innovative. I thought the activities were very well planned. (生命・Zuben Brown)

・現地で活躍されている方々に出会い、たくさんお話をさせていただいたことで、大学院入学時からずっとあった恐怖心がかなり取り除かれました。これからの心がけとして、寝ても覚めても考えられるような好きなこと、自分がやりたいことを見つけられるように、たくさん種を蒔いて、技術を身につける。ReactiveではなくProactiveに攻める。自分の好きなことをやる、周りを気にしすぎないということです。ほとんどが頂いた言葉ですが、この心がけが一過性にならないように、頑張りたいです。(生命・徳田)

 ・It’s a great experience to visit UC Berkeley and the several startup companies in the bay area. There are 2 things I learned from this visit. The first thing is the importance of connections. A lot of new information do not come from the internet or other sources. Instead, they come from direct connection from people. In order succeed in the future, one has not only grasp what he needs, but also spread his connections. The second thing I learned is that we shouldn’t fear failure. A lot new inventions came from failures. In order to create, we shall believe in ourselves and try new things.(情報・Yuechao Lu)

・シリコンバレーの人たちは、優しくて、小さな損得で動いていない感じがしました。とても忙しいはずなのに、どこか余裕を漂わせているようにも感じました。世界から有能な人が集まってくる場所が、本当にあることを確かめることができました。ずっと話には聞いていましたが、これまで話でしか聞いていなかったので、海外の経済や職場環境、大学について議論するのが気持ち悪かったです。創出論などの各種講義で触れられる地への研修は、非常に効果的だと思いました。私が普通に生きていたら絶対に巡りあえないような、シリコンバレーの外国人・日本人の方のお話を20人という少人数で聞けたことは、稀有な機会であったと思います。これまでのHWでの活動があったからこそ、今回の研修が有意義になったと感じました。例えば、基礎論のおかげで情報科学の用語にも抵抗ありませんでしたし、創出論のおかげでシリコンバレーや海外の教育研究環境に妄想を抱いていたので、それと実際の差分を体感することができました。(情報・酒谷佳寛)