伝わるプレゼンを考える
~インフォグラフィックス講座

2014.3.13, 20 大阪大学

インフォグラフィックスとは、言葉で伝わりにくいモノ・経験・概念などの「見えにくい情報」を、ダイアグラム、チャート、表、グラフ、地図、ピクトグラムなどを使って「わかりやすい形」にするグラフィクデザインのことです。「一目瞭然」という言葉の通り、研究成果をわかりやすく一般社会に向けてアウトリーチしていくために、有効な手法だといえるでしょう。3月13、20日、アドビシステムズ株式会社の協力のもとにこのインフォグラフィックスを取り入れた表現方法を探るプレゼンテーション講座を開きました。

相手目線で生まれる発想

act_p20143132「伝える、伝わる、つなぐデザイン」をテーマに、インフォグラフィックスの第一人者である木村博之さんを2週連続で講師に迎えました。初回は、さまざまな事例を見ながら、インフォグラフィックスの基本を学んだ後、ワークショップに移行。グループに分かれて、履修生一人ひとりが同じ文章を読んで図解するという課題に取り組み、それぞれのイラストについて評価し合いました。木村氏は「文章を読まなくても、何を言おうとしているか、メッセージはしっかり伝わってくるかがポイント」「相手が興味を持つかどうかは、相手側に回らないと見えない。視点を変えると、おのずとい新しい発想が出てくる」と語り、履修生からは「いかに必要な情報だけを残すか、いかにキーワードを選ぶかだと思った」「伝えたいことをシンプルに表現するのは難しい」といった感想が寄せられました。

ポスター案を発表し合う

act_p20143134第2回は履修生が宿題として作成してきたプレゼンテーション用のポスター案を示しながら「プレゼン」し合いました。また、イラストレーターを使ったプレゼンデザイン講座も併せて実施しました。発表されたポスター案は、「エイの模倣による水中ロボットの開発」や「対話型情報提供メディアとしてのアンドロイド」など5つのテーマで、履修生からは「文字が多すぎて見にくい」「どこから見ていいのか、流れがわからない」「矢印の向きが誤解を与える」などと忌憚のない意見が出されました。

一番見せたいものを強調

act_p20143133木村氏は「プレゼンは結論で始まって結論で終わる、〝結起承転結〟の流れが大切。プレゼンと同じ流れのものをポスターで表現を」「自分の声を録音しておくと、コンセプトの説明ができているかどうか復習できる」「プレゼンの時間と同じ設定で練習しておくと、心に余裕が生まれる」などとアドバイス。ポスターについては「メーンビジュアルの大きさを半分以上とったほうが、人の目を引く」「グラフィックスにしろ、見出しにしろ、そのテーマの中で一番見せたいものが光っていないといけない。見る側の目線がどう流れるかも意識して」と呼びかけていました。
今回の2回の講座で学んだことが、今後のプレゼンに生かされることを期待します。