「イノベーションで魅せろ」
〜未来志向のモノ、コト、仕組みを提案 学生フォーラム「ネクストビジョナリー」に参加。

2014.1.10, 11 ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター(大阪市北区)

全国のリーディングプログラムが結集し、未来を語る

act_p201301143全国の博士教育課程リーディングプログラムの履修生、教職員が一堂に会し、情報や課題の共有を行った「フォーラム2013」(詳細は、トピックスの項参照)。このフォーラムのメインイベントの1つが学生フォーラム「ネクストビジョナリー」です。これは用意された4つのテーマ、「未知のデバイス」「Sustainability of Resource or Infrastructure」「社会的格差・対立(発表ではHealth issues と社会・環境格差に二分された)」「Japan and/or Global, Now and Future」について、近未来では、どのような問題が生じ、それにどのような新しい技術で挑むかを提案し、競い合うものです(あらかじめチームを組んでテーマにエントリー)。ヒューマンウェアイノベーションプログラムでは、次の4チームがエントリーし、プレゼンテーションしました。

・チーム Kugelschreiber:「生涯楽終」(未知のデバイス)
酒井智史さんと、大阪大学の「生体統御ネットワーク医学教育プログラム」の履修生との共同発表。  今後、長寿化に伴う余生の拡大、産業の効率化に伴う余暇の増大で「自分が生きた歴史の記録」や「孤独を癒す話し相手」といった需要が高まると考え、ホログラムと疑似人格ソフトを組み合わせたプログラムを搭載した対話可能な携帯型記録ヘッドギアを提案。

・チーム Auf:「自然調和型『水』インフラ」(Sustainability of Resource or Infrastructure)
澤田莉沙さんと垣塚太志さんが、大阪大学の「超域イノベーション博士課程プログラム」、京都大学の「思修館」の履修生と共同で発表。 環境問題で重要な「水」インフラは、現在、非常に複雑でエネルギー消費の大きなシステムに依存しており、自然への負担が大きい。これに対し、植物の力を利用した「植生浄化法」などの技術を用いることで、自然と調和した持続可能型社会につながると提案。

・チーム NO MORE DOCTOR!!:「NO MORE DOCTOR!!」(Sustainability of Resource or Infrastructure)
日浅夏希さん、中西惇也さん、清水天馬さん、李楽施さん、Zuben Brownさんが、大阪大学の「インタラクティブ物質科学・カデットプログラム」の履修生と共同で発表。 将来の長寿命化社会においては、病気を早期に発見し、医療費の削減や医師の負担を軽減することが重要課題と考え、自分の健康状態を日常的に検査できるデバイスを提案。

・チーム HWIP+:「遺伝子格差を解消するための教育システム」(社会的格差・対立:Health issues)
徳山健斗さん、中村達哉さん、水内良さん、Dashdavaa Khureltulgaさん、Nattapong Thammasanさん、浦井健次さんらが発表。  個人の遺伝子配列の解読が安価で容易になり誰でもその情報を手にできるようになった未来では、遺伝子の「優秀さによる格差」が生じると想定し、遺伝子の視点から見た「得意分野を伸ばし不得意分野をサポートするカリキュラム」を提案。

熱気に満ちたワールドカフェ

act_p201301145プレゼンテーションは、3段階の審査により、最優秀賞が決定されます。
まず初日は、ワールドカフェ形式(各チームの発表者は2名、1ラウンド30分、4ラウンド制)による発表。10分の発表の後、他チームの履修生や一般参加者と質疑応答・ディスカッションを行い、発表だけでなくディスカッションについてもレビューアーによって評価・採点されました(一次審査)。各チームには、2回の発表チャンスがあるので、1回目に出た質問や他チームの状況を検討し、2回目にはブラッシュアップして発表。どのチームも活気あふれる議論で大盛況でした。なかには議論がヒートアップし、説明用のデスクを離れて聴衆に直接話しかけるプレゼンテーターもいたほどです。そして、HWIP+、Kugelschreiber、Aufの3チームが二次審査にコマを進めました。
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構成力、表現力を進化させ、最終審査へ

act_p2013011442日目は、午前に敗者復活戦、午後には多数の聴衆を前にしてのプレゼンテーション。チーム NO MORE DOCTOR!!の敗者復活はなりませんでしたが、残りの3チームは、1日目に指摘されたり気づいたりした問題点を改善し、よりわかりやすく、より時代のニーズに即したプレゼンテーションを行いました(二次審査)。もちろん、それは他のプログラムのチームも同様で、実力は拮抗。審査の結果、本プログラムからは チーム Aufが最終ステージに進みました。
最終審査に残ったのは5チーム。どのチームも可能性、実現性、有用性に優れた、甲乙付けがたい発表でした。残念ながらチーム Aufは、最優秀賞は逃しましたが、会場からは健闘を称える大きな拍手が送られました。
今回のプレゼンテーションでは、時には企業の方から手厳しい指摘を受け、まだまだ甘さを痛感しましたが、準備も含め、履修生たちはチームワークから生まれる力の大きさ、多角的な考え方の重要性を実感しました。この経験は、今後に必ず生かされることでしょう。

学生フォーラムに参加した履修生の声

澤田 莉沙(チーム Auf)  他大学との合同チームに参加したので、プレゼンテーションの準備で、普段とは異なる学生たちと議論を重ねることができたのが大きな収穫です。当日の会場では、他のリーディングプログラム履修生や企業、他大学の教員の方々などと意見交換ができたことを幸せに思います。2日間を通じ、リーディングプログラム履修生に対して、非常に多くの方々が期待を寄せてくださっていることに気づきました。今後は、これまで以上に責任と自覚をもって学んでいきたいと思っています。